| Vol 17 |
本格的な花のネットショップはこれから……。
イーコマースという言葉が盛んに使われていた数年前、バーチャル世界を演出するという空想をもとに"リアルな現場"をどのようにしてネット上で表現できるかというコンセプトで数々のサイトが誕生した。
しかし、ウェブデザイナーやホームページ制作会社の懐は潤ったが、依頼したサイト運営者には利益の還元は無かったという結果に収まった。
ちょっと余談だが、皆さんが販売店舗を構えるとき、店舗設計や施工業者になにかしらの注文をするはずだ。その時、皆さんは依頼した業者へ売上を期待しただろうか?答えは「しない」はずだ。希望のイメージで、また使い勝手良く施工されたかということだけで、後は問わないはずだ。
しかし、なぜかネットの世界ではホームページ制作を外注して、売上まで期待してしまう。「高い制作費かけて作ったのにちっともお客は来てくれない。」「コスト倒れだよ。やっぱインターネットなんてバブルだよ。」と遠くの方から聞こえてくる。まあ、こういった批判を平気でする人々はサイト制作会社の営業セールストークに嵌った希薄な人々と言える。丸投げで儲かるなら私もそうする。そしてインターネット世界から足を洗う。
よくよく考えて見ると、これはおかしいと気がつくはずだ。ウェブデザイナーや製作者は物売りのプロではない。サイト制作をする技術者ということだ。もちろんコスト感覚はある。しかし、自社製品を研究開発し組み立てている人々に売って来いと営業担当が言っているようなものだ。
ウェブデザイナーや製作者達は売上まで期待されては困ると言うのが本音ではないだろうか……・。
そういうことで、どんなに立派な(何が立派なのか?)ホームページを外注で作って貰うだけじゃ売上は保証されていないということが、最近になってやっと解ってきたようだ。つまり、ホームページで物を売るにもリアルで売るにも、出店してからの運営で決まると言う当たり前のことがやっと解ってきた。だが運営手法によっては全く訪問者もなく膨大な数のウェブサイトの中にのまれて、日々数アクセスがやっとという状態というサイトもある。
リアルの現場での上質な接客や商品陳列、販売価格帯、ポップ、おまけ、値引き、サービスタイムなどなど書き上げれば限がないほど出てくる販促だが、手法は違えどネットでもプロモーシュンが重要だ。だからネットの世界でもこれを行わなければ売上は上がらない。それをホームページ製作者に依存しても売上など上がる筈がない。作った後は更新やメンテナンスと称して少し手を加える程度だ。つまり、運営者が日々これを行わなければ成功はないと言える。
ご自分でスキルアップを計りながらウェブマスターとして取り組む覚悟や時間のない方はインターネットビジネスを避けた方が懸命だ。それでも参入したいという方はウェブ制作会社やそれに取り巻く業者へ献金することを覚悟して下さい。
◆ 日常的に行うネットショップ業務
もちろん、ここでの話は花のネットショップのことだ。数あるネットショップビジネスの中で特にギフトと言う属性が顕著なのは花が一番だ。ほとんどの花ネットショップでギフトと言う言葉に出会える。また、自社スクールの生徒募集や花の特性を懇切丁寧に発信して相談コーナーや掲示板などインタラクティブな展開で個性豊かにユーザーの裾野開拓を目指すショップも多く見られるが、ここは花の販売に話しを集約していくことにする。
ここで良く勘違いするサイト運営者がいる。とにかくアクセスアップが一番と各検索エンジン・無料・有料を問わずショッピングモール・リンクサイトと登録できるものは片っ端から登録申請、そしてメタタグやキーワード等でサーチロボットに多く逢えるよう工夫する。
更にオークションまで出店し、何でも良いから掲示板には片っ端から書き込み稼いだアクセス数万といっても販売成果から見て徒労に終わることが多い。要するに中身がないという奴だ。
つまりアクセスヒット狙いでカウントを稼いでも、本体のホームページがつまらないでは洒落にならない。アクセス解析の数字に一喜一憂して、購買客はちっとも来てくれないという本末転倒の世界が待っている。
◆ 中身の充実したサイト
誤解しないで欲しいのだが、決してアクセスアップを無視すべきといっているのではない。先にユーザーの立場になったサイトを構築してから行うべきである。成績向上に時間がかかっている人やビジネスサイト運営を諦めかけている人は恐らく順序が逆さまになっていると思う。
先ずは見る側の立場でサイトを作ってほしい。こうすれば喜ぶだろう…・・?こうすればこうなるから売上も…・・?というような、さもお客本位である的な偽善的な考えは捨てて欲しい。必ずこういった考えで作るサイトは販売側の自己満足で終わる。そして膨大なワールドウェブの塵となる。
つまりブライダルブーケだろうが、スクールの生徒募集だろうが、資材紹介だろうが、ギフトの紹介だろうが、相談コーナー的掲示板だろうが、本音は属性こそ違え商品を売るという物販の姿勢を忘れないことだ。
これを忘れないでホームページ運営さえ行えば、必ず道は開けるしユーザーの求めている情報とは?ホームページとはどんなものかが必ず見えてくると私は思っている。そして、夢の購買率10%も可能だ。(100人の訪問者うち10人が購買すると言うこと)
花のギフトはリピーターで支えられる商品だ。
また、ネットで商品を購入するユーザー層はネットヘビーユーザーが支えているとも言える。つまり情報の正否を嗅ぎ分ける能力に長けていると言うことである。まやかしでは売れないということだ。
コンテンツ不足を無駄な情報で自社の商品をピンぼけにしているサイトに多く出会う事からも言える。本当の情報とはユーザーの知りたい情報を見つけ公開することであると思う。
フラッシュに代表される動く画や音声、重たい花画像をトップページへでんと構えるのは如何なもんかと首を傾げてしまう。物販を目的とするなら極論すればフラッシュは要らない。もっと極論すれば画像なしテキストだけで売れると唱える猛者も私は知っている。
■ 編集後記
花のショップの商品属性から見てギフトが一番である。つまり決済は贈る人が行うもの受け取る人は行わないということ。だから代引き決済はほとんどない。銀行・郵便・コンビにと決済手段の中で何と言ってもダントツなのがクレジットカード決済だ実際に私はクレジット決済のないサイトでは買い物をしない。なぜならば面度くさいのは嫌だからである。便利一番、早い、これに尽きる。
そんな中、従来は各種決済代行などでいちいち代行業者と契約手続きを行いながら決済手段の拡張を図っていたものだが、今日はネットショップには欠かせない宅配業者が一括でその代行サービスを行うシステムが動き出した。小資本ウェブサイトには朗報だ。
■花屋の本音トーク
営利を目的とした花のネットショップで一番大切なことは、販売商品があらゆる面においてお客様の希望とおり届くかと言うことだが、この物流については著しい進歩を続ける宅配業者のお陰で、その垣根は低くなり完成しつつある。また、買う側も安心して発注するという市民権も行き渡ったといえる。また決済も先に書いたように小額な手数料で代行サービスを行い多少のセキュリティー意識を残しながらも数ある決済手段の中では一番へ踊り出た。
つまり小資本のネットショップが活躍できるインフラは整ったということだ。もちろん基本的には、この物流システムに大小の企業規模も関係ない。もう物流や決済システムで差別化を計れるものではなくなったということだ。
では、なぜ売れる店と売れない店が出現するのかと言うことだが、アクセスヒットだろうか?それとも各種販促だろうか?どうもピンとこない。
確かに多くのアクセスヒットやプロモーションをすれば集客は出来るだろう。しかし、そこには時間とお金が必要だ。花の小資本のサイトがこれらのコストをかけてペイできるとは考えにくい。何度も言うようだが多額なお金をかけて外部へ販売プロモーションを依頼して結果がグッドならば誰でもやるだろう。結果は出たがコストパフォーマンスに欠陥があるでは笑えない。
■おまけ■
皆さんが他のサイトを見ている時、今まで動いていたマウスがぴたっと止まることはありませんか?なぜか興味を引かれるサイトに出会えるときはあるはずです。ここにネットビジネスの多くのヒントがあります。ネットサーフィンの最中にこのようなサイトに出会ったら、忘れずにお気に入りへ保存しておきましょう。必ずあなたのスキルアップの役に立ちます
■インターネットで商売を考えているなら儲けのネタはインターネットで見つけましょう。
サーチエンジンロボットはフラッシュやgif・jpgはサーチ対象にならない。ほとんどをテキスト検索である。商品画像や価格、品質のウンチクは販促に貢献する情報とはいわない。ユーザーは嘘を見ぬく。オブラートでニ重にも三重にも包まれたような企業概念や商品情報(イメージ)など見たくもないということである。つまりカタログでは花を買わないということかも知れない。
花は美しい、綺麗、生活を豊かに演出する。だから美しい画像でイメージ戦略を取りたくなる。しかし、これが販促には何の役にも立たない大きな落とし穴である。花を売ると言う目的のためにはマスターベーションサイトにならないように気を付けよう。
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