「現実と情報の裏」
■前回までのあらすじ
ある書物でこのようなことを書いていました。
・世界のエネルギーの約80%を15%の人口で消費している。
・世界中の資産の80%を約25%の人口で保有
・国民の20%疾病の20%が国民医療費の80%を使う
・本の価値の80%はページ数にして20%以下の中にある
・コンピュータープログラムでユーザーが頻繁に使うプログラムは20%の
ある部分に集中していた。
これは世の中に起きている比率のほんの一部の例です。
ご自分のご商売で数字のデータとして記録できる部分はすべて図る事が出来ます。
一度、ご参考にしてみてはいかがですか?
また、この法則を忘れていた方、思い出してください。
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どの部分が非効率なのか、また、どの部分がドル箱なのか、
ご商売の中で数字を元に正確に知る事が求められます。
ご存知のように、花屋の仕入れ価格は絶えず変動する相場という厄介な
代物の上、成り立っています。例えば、売り値を仕入れ値から連動させないで
その店の定価という販売価格を固定すれば、下が動いている分、当然、利益率は
相場に左右されます。
また、生もののため廃棄ロスは必ず出てきます。そういったことから経営者は
売り値を設定する場合、どうしても先にロスありきでの値付けになる傾向が
あります。つまり、どうせ捨てる部分も出てくるだろうから、その捨てる原価をも
販売価格に乗せてしまおうという考えです。
そうやって長年商いを続けてきた結果、どこでどうなったのかは知りませんが、
どこのお花屋さんも最終的な利益率というものが、これまた似たり寄ったりという
以下の数値です。
仕入れ価格の3倍が売値です。
そして、売り上げの50〜60%が最終的粗利益となります。
つまり100万円の売り上げに対して40〜50万円が仕入れという事になります。
そして粗利益が50〜60万円となります。ですが、これはあくまでも
設備や店舗を構えて、花市場での仕入れを行っている一般的花屋さんの数字です
次に、仲卸を使って全量仕入れを行っているお店はどうでしょう?
ちょっと比較してみます。もちろん事詳細に分析してレポートにすれば、
このメールマガジンでは無理ですし書きけれません。
ですから、概略的な比較になりますが、ご勘弁を。
まず、最初に違いに気づくことは、時間と仕入れロットの違いです。
花市場は原則的にはセリ(オークション)ですから、最初から最後までセリに付き合わなければ満足の行く仕入れは出来ません。
大体朝7時〜昼の12時頃までです。季節によって入荷量の違いにより若干の開きはありますが、大体午前中は仕入れで時間は取られるのが普通です。
また、セリにかけられる花の順番でが、季節やそのときの状況によってランダムですから最後までセリに参加しなければ全体像は掴めませんし、相場観を養う事は出来ません。そのため4時間ほどの時を競り場で過ごす事になります。
ところが、仲卸での仕入れですとセリ開始時間前から季節の花が大体価格はつけられて並んでいますので、その気になれば30分で仕入れは完了します。
ゆっくり仲卸数件を品定めしながら、買い物を行ってもせいぜい一時間でしょう。つまり、時間という資源を有効に使おうとすれば、どちらが優れているかは今更説明は不要と思います。
つぎにロットですが、仲卸はほとんどの品が10本から販売しています。
大きな花になると最小単位の一本からです。
ところが、花市場は原則的に産地から送られてくる、そのままがロットです。
大体が50〜100本です。もちろん10本や20本という単位の花もありますが、
それらは高額な蘭や大型の花です。
ということで先に書いたロスという現実がある以上、ロットにしてもどちらが効率的か
お分かりだと思います。
ところが、現実は花市場で買う花屋さんの方が圧倒的に多いのです。
なぜでしょうか?
今回はこれで終わりです。
では、次回をお楽しみに。
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■ 編集後記
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花を販売という題材も難しいけど、仕入れという商売の根幹をなす部分を
誰にも分かるように簡単に説明する。また、闇の部分にある業界的解釈を誤解なく
分かり易く書くという作業が想像した以上に、こんなにも難しいとは思わなかった。
体にしみついた習慣は無意識の中でさばかれるが、その無意識を文章にする
ことの難しさ、文才の無さを痛感します。
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■ 花屋の本音トーク (花の話題に限定していません。)
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あるラジオ番組の健康コメンテーターの意見。
今、日本では大腸癌が右肩上がりで上昇している。
一方、アメリカは減少している。これは食生活の変化から見られる
傾向だ。というコメントに女性キャスターは皆、それは大変だ。
とのリアクションだ。
以上の内容で勘のいい方はお気づきになると思う。
こういった希薄な情報が公共の電波を使って日々流されている。
一体何を元にした比較なのか?数字が無い。
日本とアメリカで起きている変化は本当だろう。
しかし、増えている、減っているという言葉の裏に隠された意味はなんなのか?
癌は人間にとっては天敵である。
それは本当である。
だから、食生活での改善で予防は可能だということを言わんとしているのだろうが、
アメリカと日本に何の因果関係があるのだろうか?
昔に比べて肉食が増えた日本、その結果大腸癌の発生率が上がった。
アメリカは過去の飽食時代から脱却で自然食志向は定着している。
その結果、減少傾向だと言う事だろうが、これは当然の結果で際当たる
情報でもなんでもない。当たり前の足し算引き算の答えである。
そこで日本とアメリカの人口を比較して頂きたい。
また、一回の食事の量を比較して頂きたい。
肉食から菜食へ菜食から肉食へという変化で体質が変わるのは当然だ。
しかし、そこにアメリカと日本の比較という言葉を使われると
聞き手は他の人は良くなっている。だが、自分達の住む日本は悪い方向へと
進んでいるのでいるのではないかという錯誤の不安が芽生える。
これが情報戦なのである。
つまりビジネスの世界では、特にコマーシャルの世界では良く使う
思わせぶりな表現方法だ。こうやって文字で冷静に読んでいると、誰しもが
おかしい事に気づくはずだが、ところが公共の電波からの情報には意外と
コロリとなってしまう。
本当の情報の質とはアメリカ人が全く食生活を変えないで
大腸癌の発生率が大幅に減少傾向にあるということだったら
それこそ大きな意味が存在する。
これが、ビジネスという世界で必要とされる真の情報である。
でも、こんなことはほとんど起こらない。
つまり、マスコミ情報なんてもので、真の情報を得ようとする人に
意味がないことが多い。広く浅くという意味での知識欲を満たすには
重要と言うだけである。