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Vol  4
「花屋さんの利益追求に無駄はないか?」


今回のメールマガジンは花という題材から少し離れた内容です。お花屋さんの利益追求という事を主題に書いています。ですから純粋に花のことを知りたいという読者の方には、とっても胡散臭い内容ですので、今回は勘弁してください。

しかし、商売をなさっている方にとっては共通する部分があると思いますので流し読み程度でも面白いと思います。と私だけが感じていることかもしれませんね。

では、はじめます。まずお花屋さんご自身が自分の仕事に投資している時間やお金が本当に効率良く使われているか、また生産性良く儲けを確実に生み出されような取り組みをなされているかということを確かめる方法です。



これは、半年ほど前に私が読んだ書籍からヒントを得たものです。
いやヒントというよりも、そのものズバリ答えを頂いたと言っていいほどのものでした。難しく考えればいくらでも難しくなります。解れば簡単なことなのですが文章の中に普段あまり聞きなれない言葉が出てくるものですから難しく感じるだけだと思います。


その言葉とは「スループット」や「ボトルネック」また「依存的現象」「統計的変動」「作業経費」「在庫」といったような言葉です。最後にある「在庫」という言葉は日常的に使われることですので、誰でも理解はできると思いますが、この著者の考える「在庫」という概念が少し違います。



結構なベストセラーになった本ですので、読まれた方も多いと思います。エリヤフ・ゴールドラットというイスラエルの物理学者の著書で 「ザ・ゴール」という本です。

この本は日本がバブルの高景気に沸く前、そうです低価格でアメリカなどの西側経済地域へ猛烈な販路拡大を図って日本企業が盛んに海外へ進出していた時代にアメリカで出版された本です。中国から安価の商品が輸入されている今の日本の現状と良く似ていますね。もしかしたら今の不況を乗り越える大切な基本的概念がこの中ににあるような気がして書いています。


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まずは、簡単な説明ですが、お金を儲けるという目標を完璧に形で表すことが出来る。つまり「スループット」・「在庫」・「作業経費」これら三つの定義で儲かっているかいないかを決定することが出来るというものです。

【スループット】とは、
入ってくるお金。(販売を通じてお金を作り出す割合。)

*花屋さんで言えば粗利益ではなく純利益です。

【在庫】とは、
現在販売プロセスの中に溜まっているお金。
(販売をしようとする物を購入する為に投資したすべてのお金。)

*花屋さんで言えば仕入原価・店内在庫・帳簿上の棚卸在庫などです。
従来の棚卸在庫は経理上の処理として利益(資産)として計上しますが、この著者はあくまでもこれから利益に変わるべき状態として見ています。つまり現在は利益ではなくこれから利益に変化しなければならないというものですが、これが案外デッドストックとなっていることが多いようです。

【作業経費】とは、
スループットを実現する為に支払わなけらばならないお金。
(在庫をスループットに換えるために費やすお金。)

*花屋さんで言えば人件費・交通費・家賃などがこれにあたります。

【ボトルネック】とは
非効率性の中から生み出される無駄な時間や過剰仕入れよって生じる
過剰在庫などの負すべてのことを言います。

*花屋さんで言えば相場暴落でついつい買いすぎた状態を言います。また、買うあてもない時間をセリ場で費やす時間も入ります。もちろん市場までの時間もこれにあたります。

この著書では、ある工場ラインでの効率(生産性)という観点から話は進みますが、私が勝手に花屋の場合に置き換えて書いています、あまり具体的に説明しますと話がこんがらがって来て前へ進みません。書いている私自身も紙と鉛筆が必要となってきました。後は皆さんの状況と
照らし合わせて考えて見てください。

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すべてが「依存的現象」と「統計的変動」に影響されていると言うことで、つまり部分的最適化は間違っているということです。たとえば、時代はインターネットだ!電子商店だとパソコンで花を売れると盛んにメッセージを送っています。というわけでいっちょ俺の店もパソコン入れて時代に乗り遅れないようにしなければこれからの厳しい競争社会は生きて行けないという恐怖観念から、パソコンの導入に踏み切られた方も多くいらっしゃると思います。かく言う私もその一人です。


まあ、パソコンに限らずすべてのことが、この理論で割り出されます。
人材にしても仕入先にしても、営業時間にしてもです。もちろん販売品種にも及びます。

では説明しますね。ひょっとしてご自分の人生そのもの工程表になるかもしれません。
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A→B→C→D→E→F

AからFまでの流れを依存的現象と言います。各アルファベット間の矢印の長さが長くなったり短くなったりとその時の状態が変動することを統計的変動というそうです。この両者を如何にムラ無く同時に動かすことが出来るかが、効率の高い生産性の優れた、また儲けを産み出せるシステムになるということらしいです。

たとえばAからFまでの流れの中でCの部分に高性能のセクションを作って見ても、全体からの流れを一定にすることはできない。必ずCの前と後ろにタイムロスができてしまう。(ボトムネック)この場合CはBから送られてくる仕事を待つことになり、そして高性能なCから送られてくる仕事をDはこなせなくなり仕事をためてしまうということである。

これでは何のための高性能なセクションを作るために高いお金を出して投資したか分からなくなるというものです。花屋さんも時代といって高価なパソコンを導入して見たものの、果たしてその投資が売上(利益)に貢献しているかということです。

もちろんコンピューターを否定しているわけではありません。ただ、道具として利益追求で導入したならば、スループット(利益)という結果が伴わなければ、パソコン導入は違った意味を持つことになるのです。

あなたの周りにいませんか?また、あなたの上司にいませんか?
結果無視で非効率な投資で満足している人は?そして結果が出ないと嘆いている人は?この過ちを防ぐために、また利益を上げるために、この理論ですべての工程を見直す必要があるのではないでしょうか。

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ネットでの電子商店もしかり、散々言われてきたことですが、ホームページを作ることが目的ではなく花を売って利益を出すことが目的なのです。それも、パソコンの前に座りぱなしでは無く、パソコンで販路拡大を図った結果、有意義なゆとりという時間が創造された。これが最終目標ではないかと思います。

「商売の目的とは儲けである。そしてそれを知ることとは。」あるものを導入することにより商品が売れたか?スタッフの数を減らしたか?在庫は減ったか?である。スループットが上がり、あと2つが下がればお金を儲けた事になる。そして最後にゆとりある時間が作り出されたかということを著者は定義つけています。

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この本が出版されたのは約20年ほど前のアメリカです。英語に精通している日本人企業家はもちろん読んでいると私は思いました。そのため、現在の日本の大手企業は当然のように、この理論を踏まえて作業効率の徹底を計り、優れた生産性を実現させていると思っていましたが、ところがです。

ある機会で日本でも一、二を争う印刷会社の工場ラインの責任者にこの理論を踏まえて聞いて見たところ、答えはまさにこの現象が今でも起きていて、ラインを止めることが良くあるそうです。とい事はボトムネックが頻繁に存在しているということなのです。

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皆さんもご経験ありませんか?
家具を購入する際につけ足的にその時代の流行品を買っていくうちに、気がついたら部分的に優れた機能だがトータル的にはアンバランス室内インテリアになってしまっている。

花市場で相場が高騰したため価格の安いものばかりを仕入れたため、中心的花が無く、店内レイアウトが決まらない。その反対で高級品ばかりに力を注いだため、手ごろな価格帯が無くなってしまった。

フラワーアレンジメント然りガーデンデザイン然りです。プロの皆さんはまず頭の中にいれることは、全体のバランスデザインを整えて、次に部分的配置を決定するはずです。このことから考えると一部分の配置ミスで全体の構成を損ねることもあります。こんなとき一部分に傾注することは大変危険です。

また、普段の仕事の流れの中で無駄が生じている部分はありませんか?たとえば、朝早くおきて、市場へ行くことから仕入れにかかる時間(セリ場)や変動相場です。また、市場までの行きかえりの時間的ロスも考えてください。また、必要もない花を相場が崩れたといって過剰に仕入れていませんか?こう言った普段あまり気にしない一連の流れの中に無駄はあります。本当はこれらのことを数値化すれば如何に無駄があるかということに気付くのではないでしょうか。

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550ページにも及ぶ著書の内容を手短に説明することは私の能力を超えています。もしも、ご興味のある方はを下記のアドレスを検索して購入して見てはいかがですか。読まれる方なりの発見があるかと思います。キーワードはザ・ゴールで出てきます。アマゾンドットコムhttp://www.amazon.co.jp/



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● 編集後記

2001年最後のメールマガジンになってしまいました。昨年の暮れはミレニアムという文字が踊っていましたが、今年の暮れはテロ一色でした。さて、皆さんはご自分が描いた今年のストーリーはいかようなものでしたか?ストーリーを描くとは想像するということです。

ご自分の発想力で見えない将来を描くということです。この発想が私たち人間の生きていくことにとっても大切なことなのです。何でもそうなのですが、頭の中に映像としてイメージするその映像を元にして文字も書けるし絵も書けるということです。

ものが生まれるすべての発祥点です。ここを大切に新しい年2002年のストーリーを描いてください。
決して暗いイメージではなく、楽しくうれしくなるような想像をしてくださいね。
では、皆さんにとって2002年は良い年でありますようにお祈りしています。
がんばれニッポン!!がんばれ花屋さん!!
がんばれ花をこよなく愛してくれる皆さん!!
そして、がんばれ地球!!   そして私!!

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