HOMEへもどる フラワービジネスコンサルティング
Vol  45
「花屋さんは知っているはずだ!」




■ 「セリ参加の矛盾」

花市場のセリに参加して無駄な時間を浪費することへの矛盾は、それぞれの人は もう痛いほど感じているのではないだろうか。 もっと厳しい言い方をすれば、このまま流されるように市場でのセリ仕入れを続けても 先がない事を感じているだろう。

たとえ上手く買えたところで、先にあるものはキャッシュフローなき経費を稼ぎ出すだけ の薄利という現実だ。 ところで花市場のロット売りをさばける花屋は実際のところ、一体どのくらいの率だろうか? 恐らく限りなく一桁に近い割合に達するだろう。

これは大袈裟ではなく、最上級の経営 効率を求めれば、この数字に間違いなく落ち着くだろう。 花屋の仕入れ先は昔から切花1市場・園芸1市場の計2市場が平均的取引先市場の 数である。これでは日本中どこの花屋の店先を見ても、同じ顔をしていると言われても 仕方がない。つまり仕入れ先が少な過ぎるということだ。

多様化した現在の消費動向に素早く対応しなければ生き残れないということは 誰しも解っているはずだが、依然として一番神経を使うはずの販売側の仕入れ先ルート 開拓が進まないでは、どう考えても時代に逆行していると云う他ない歪な現象である。


■ 「現在は分業の時代だ。」

昔ながらの何でも自分でやるはもう古い。 確実に業績を伸ばしているお店は、この分業を取り入れている。 今風に言えば、アウトソーシングである。

なぜ、業績が伸びるのかの最大の要因は、経営者や責任者の時間が増える ということ。つまり販売戦略なり管理運営する時間が取れるということである。 その結果、明確な目的意識を持って商いに集中できる。 ここで、間違わないようにして欲しいものだが、アウトソーシングによって、 それに掛かっていた人件費が削減できるからといって、すぐに余剰人員を カットするというのは早計である。

ここで考えて欲しい。 目先の利潤確保に目がくらむと、どうしても次のような流れになるものだが、 (余剰→削減→余剰→削減)これは決して良い方法ではない。 必ず、すべての成績がジリ貧になり、ますます身動きが取れない事態に陥る。

まあ、ここでこういった提案をしても、目先の資金は大切であるし、そうは容易い ことではないことは十分理解できるが、しかし、これを行わない限り、浮上の兆し は無いといっても過言ではない。つまり人材育成に努めることである。

そのアウトソーシングの第一陣が何度も言わせてもらうが仕入れ部門である。 つまり、ネットで仕入れるか信頼のおける仲卸を利用することである。 つまり、仲卸を貴店の仕入れ部門として提携するくらいの気持ちで取り組んで欲しい。 その際、もっとも大切なのが自店で必要な仕入れ高なり量の把握である。

間違っても過去の過ちは繰り返してはいけない。
(ここは書かなくても解るでしょ・・・・・・・・・花屋さん。)

そう買い過ぎである。



■ 「データが必要」

正確な仕入れを行うためには、どんぶり勘定的な、「売れるだろう・・・・・?」では いけない。確実に売れる予測の上で仕入れることを厳守しよう。
そのためにデータが必要となる。

まず、手始めに二、三具体的にデータの集め方と読み方
1最初に売れた本数を調べよう。 (販促活動で値引きやプレゼントなどのサービスを行った結果であっても、 ここは販売単価や仕入れ単価は必要ありません。あくまでも売れた数量です。)

2カテゴリ別に売り上げ集計を行う。  (例え、花束ギフト・アレンジメントギフト・鉢ギフト・家庭用など、とにかく用途別に 出来るだけ細かくカテゴリ分けして集計してください。この場合は数と単価は必要です。)

3次にカテゴリ別に集計した売り上げをランキング表にする。
(これで貴方のお店をお客様がどう認知しているかが、数字でわかります。)
これを毎日集計して、月毎、四半期ごとにまとめる。 データーを集めることは当初は苦労しますが、このデータがなければ、貴店の方向性も 戦術も作ることは出来ません。 (業績が伸びるというのは利益が増えるということで、売り上げが伸びると 一致しないことを肝に銘じましょう。)

今回は以上3つを紹介しましたが、また続きは改めて紹介していきますね。

今回はこれで終わりです。
では、次回をお楽しみに。



■ 編集後記

本当に花屋さんは販売の作戦を考える時間が少な過ぎます。 朝早くから仕入れに出掛けて、昼過ぎに帰ってきて水揚げや陳列など、 そして販売と忙しいたらありゃしない。 だからといって人を雇うといっても、オーナーと同じくらいの知識と能力を兼ね 備えた人材はそうは居ない。たとえ居たとしても高額すぎて使えませんよね。

すべての業務をすべてやっているオーナーはいったい、 いつ販売にいたる戦略や店舗経営の勉強するのでしょうね? これ全部やって成功している人は尊敬に値します。 でも、ほとんどのオーナーは出来ていないと思います。 だって一日は24時間しかないものね。


■ 花屋の本音トーク (花の話題に限定していません。)

目標を持つこと、思ったことを成功させるには、これほど大切なことはない。
それも、しっかりとした具体的な数字や形が必要だ。
しかし、この目標を漠然と曖昧に掲げている人が如何に多いかに驚かされる。
そのいい例が、 「日本一の○○屋になりたい!」 「金持ちになりたい!」 「儲かる仕事をしたい。楽しい職場で働きたい。」などです。

まず、前者のような抽象的な理想や目標を掲げても達成は不可能です。 間違いなく「99.999999 %」なれません。

なぜ、なれないか?それはこれらの人には設計図がないからです。

色・形・予算・という具体的なものがないのです。
・色・形とは将来の姿です。店舗の形から色使いまで鮮明にしなければ なりません。また、お金持ちになりたいと思う人は、どんな家に住んで どんな生活をしているかを想像してください。

・予算とは売上高や貴方自身が欲しい報酬です。 月々1000万円の売り上げとか手取りで1000万円欲しいとかです。 つまり自分の想像力という感性を働かせて具体的にイメージされていない からです。 物が生まれる仕組みは、まず人間の発想から始まります。 つぎにイメージを具体的に膨らませます。つぎにそれを文章なり 数字、そして絵(デザイン)にします。 つぎにそのものが出来るまでの時間や予算を組み立てます。 あとは諦めることなく、物が完成するまで思い続け、実務レベルでも 努力を惜しみません。

すると当初想像したものが、あなたの目の前に形として 生まれます。 こういったプロセスを達成させたいという意識を切らさず継続した状態を 「信念」と言います。 だから、信念を持つことは物つくりには欠かせない絶対に必要な モチベーションなんですね。

それも具体的に明確に。 余談ですが、 例えば、フラワースクールを持ちたいと夢多き理想を持つ人は 何人規模のスクールにしたいのか? どのくらいの面積の教室にしたいのか? 授業に使うテーブルは丸か四角か?また色は? どこで、いつ、先生は何人規模で。また窓の外にはどんな風景が 見えるか?カーテンは布かブラインドか? というふうにできるだけ細かく具体的にイメージしてください。 そして、最後に幾ら稼ぎたいのか?ということです。 そう貴方の所得です。 貴方の夢を大きく膨らませ、頭の中で鮮明に形や色が浮かび上り、 夢に出てくるほどイメージしてくださいね。 きっと、いつかはイメージ通りの形が貴方の前へ出現します。



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