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ヨーロッパの花事情とドイツ花留学についてフラワー情報を発信します。
花大好どっとこむ海外レポート第二弾!!
 
 この連載はドイツのお花屋さんで働きながらフラワーデザインを勉強されている川村裕美子さんに、ご無理を承知でお願いしたものです。また彼女ご自身でもPontGartenというサイトを運営されてドイツ花情報などを発信されています。
「PontGarten」 URL   http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/

世界のフラワーシーンで多くの日本人が活躍されています。将来、私も、僕もと夢多き世界へ飛躍を目指す若者には必ず素晴らしい勇気や方向性を示してくれることでしょう。異国での彼女の泣き笑いや多くの体験が感動を伝えてくれると思います。 
花大好きどっとこむ運営者


第2回 花留学 「Ja(Yes)なの?Nein(No)なの?」


 前回は、留学前にできることとして言葉のことなどを書きましたが、来てみて初めてわかるのが、考え方や意識の違いです。
日本に生まれ育った私にとって、初めての旅行ではない外国での生活。そこには日本と違った考え方がありました。
 
 ある日、お店に出勤すると、先に働いていた同僚が、手に持っている花束を私に見せて『この花束どう思う?』と聞きます。『きれいね。』私がそう言うと彼女は顔をしかめて『えー?きれい?』と。彼女は私にきれいだと言って欲しかったのではなかったのです。

 日本人の私は人の作った物を作った本人に向かって『きれいじゃない。気に入らない。』なんていうことに慣れていなかったので、つい『きれいだ』と言ってしまったけれど、その時の花束は確かに彼女がいつも作る見事な花束といった物ではなかったかもしれません。もっとよく見て意見をきっちり伝えるべきだったのです。それができないと、わかっていない人。適当に返事をする調子のよい人。などと思われる事にもなりかねないのです。

 自分の意見をしっかりと持ち、何が好きで何が嫌いか、何がきれいで何がきれいでないか。それをいつもきちんと言わなければいけない国なのです。日本では通じるあいまいな返事もこちらでは通用しません。いつもYes かNo かを迫られます。

 日本人の苦手なこの返事を、ヨーロッパの人は求めるのです。もちろんそれをわかって接しているつもりでも私は同僚のおばさんに『Ja(Yes)なの?Nein(No)なの?返事はどっちかしかないのよ!!』と怒鳴られたり、『YumikoはいつもJaしか言わないわよね。』なんていういやみを言われたこともあります。さすがにその時は『Nein!』と大きく言いましたが、とても悔しい思いをしました。




 ありがとう。と、ごめんね。を言う意識もまた違います。

 体調が悪く、仕事を休もうとお店に電話をした時のこと。『今日、体調が悪くって休みたいんだけど。ごめんなさい。』そう言うと、『わかったわ。でもどうして謝るの?』と同僚が聞き返してきます。私としては、休むとお店に迷惑も掛かるし・・・なんて思って謝ったつもりですが、こちらの人は違うようです。確かにそうかもしれません。私は別になりたくて病気になったのでもないし、仕事を休みたいわけでもなかったのですから。日本人はすぐに謝ってしまいます。これは、悪いことではないと私は思います。

 でもむやみやたらに謝るのではなく、本当に謝るべき時にだけ、謝る。ということも大事なんだと言う事がわかりました。ありがとう。も同じです。例えば私が友人を夕食に招待したとき。帰り際に友達が私に『今日はありがとう。』と言います。私も『ありがとう来てくれて。』そう言いました。そうすると『どうして、あなたがお礼を言うの?それはとても親切だけど、日本人はいつもありがとうを言うわね。』と。これは、よい習慣としてドイツ人に伝わったようです。



 このような意識の違いを実感する事毎日生活するうえでたくさんあります。
ここに書いた話は、西欧人と日本人の違いとしてよく言われる典型的な話かもしれません。ですが話を聞くのと実際に体験するのとでは、全く違います。『百聞は一見にしかず』です。そしてどちらが良い、悪い。正しい、正しくない。という事でもないと思います。

 私も日本にいた時にこういう話は聞いたこともありましたが、ドイツに住む一人の外国人として自分が経験すると、思っても見なかった屈辱感を感じたり、日本人としての自覚を改めて感じたりしました。良いことばかりではないのです。ですがここに住む以上『ドイツ流』に染まらなければいけないなあ。と思ったのです。そういうことを味わうのも留学することの重要な要素の1つだと思うのです。


第1回 「留学前にできること」
第3回 ドイツでの研修制度について」
第4回 「研修先のお店を探す時のポイント」
第5回 「こんなことも重要な教材」
第6回 私の帰国準備
最終回 「ドイツ花留学」


プロフィール
川村裕美子 フローリスト
2000年 渡欧。オランダのフラワーデザイン学校終了
2001年 ドイツアーヘン市の花屋で1年間研修
2003年 帰国予定。その後、日本で活動予定

URL   http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/
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