ヨーロッパの花事情とドイツ花留学についてフラワー情報を発信します。
花大好どっとこむ海外レポート第二弾!!
 
 この連載はドイツのお花屋さんで働きながらフラワーデザインを勉強されている川村裕美子さんに、ご無理を承知でお願いしたものです。また彼女ご自身でもPontGartenというサイトを運営されてドイツ花情報などを発信されています。
「PontGarten」 URL   http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/

世界のフラワーシーンで多くの日本人が活躍されています。将来、私も、僕もと夢多き世界へ飛躍を目指す若者には必ず素晴らしい勇気や方向性を示してくれることでしょう。異国での彼女の泣き笑いや多くの体験が感動を伝えてくれると思います。 
花大好きどっとこむ運営者


第3回 花留学 「ドイツでの研修制度について」


 今回は、具体的にドイツでの研修制度についてです。
ドイツでの花の勉強というのは、日本での習い事のような物ではありません。
ドイツ人が職業としてフローリスト(花屋)になるための勉強です。ですから、日本のようにお花の教室というようなものは無く、職業訓練、もしくは職業研修ということになります。もちろんこの2つ以外にも、単発で行われている1,2日の講習会(受講料も必要)なども探せばある事はありますが、ドイツへの花留学という場合このどちらかになることがほとんどでしょう。
では、職業訓練と職業研修について簡単に説明します。


 まず、職業訓練ですが、ドイツ語ではAusbildung(アウスビルドゥング)と言いますが、これは、ドイツ人がフローリストとしての資格Geselle(ゲゼレ)をとるために、2年から3年間、職業学校(学校は週に2,3日)に通って理論や一般教育を習いつつ、学校の無い日はお店に出て実技を学びながら働くというもので、最終的には、試験を受け職人の資格を得ることを指します。
(この間は、毎日朝から夜まで仕事があり休みもあまり取れないので、旅行へ行ったり、近くの町に出かけたりという自分の時間はあまり持てないかもしれません。)

 この場合、訓練する店にはマイスター(親方)の資格もしくは職業訓練ができる資格をもつ人がいることが条件で、訓練期間中はある程度の報酬が与えられます。授業料は必要ないですが、訓練先の店は自分で探して、お店での受け入れが決まると、学校への入学が可能になるという形をとっています。花に関することを学校とお店で1から教えてもらうことができるので、花の経験が無い人も大丈夫ということですが、学校での授業なども義務教育を終えたドイツ人が受けるものなので(もちろんドイツ人の中で)日本人にとっては大変なことだと思います。ですから、花に対する知識と花屋での実務経験もあったほうが入りやすいでしょう。
職人の資格をとった後、さらに経験を積めば、マイスターになるための学校へ通うこともできます。




 次に、職業研修Plakutikum(プラクティクム)です。
こちらは、資格の取得を目的とするものではなく、自分の学んだ知識や経験を伸ばすために働くというようなことです。学校へは行かず、店で店員として働くというものです。こちらは資格の取得を目的にしたものではなく、ほとんど無給で働くものです。ですがこれは、研修とはいえ店員として働くものなので、実務経験は必要です。研修期間は自分とお店との間で話し合って決めればよいと思います。。

 私はこの方法で働いていましたが、勤務時間なども融通が利いたので、はじめの頃は午前中、語学学校へ行きながら午後は働くというような状態で、語学学校が無くなってからは、お店の忙しさに合わせて、働く時間帯や日数を決めていました。忙しい時期を除いては朝から夜まで毎日働くというのはあまり無かったので、週末旅行に行ったり、他の花屋を見に、違う街に行ったりと比較的自由にできました。



 職業訓練と職業研修。
どちらも素晴らしい研修方法だと思います。ですが自分が留学で何を学びたいのか、そしてその後何をしたいのかを良く考えたうえで決めなければいけない事だと思います。やはり、日本では資格など重視されます。帰った時に資格が必要なのか、それとも、自分で学んだ実力だけがものを言うのか、難しい所です。 『どっちにしよう。』と決めてもで、次には受入先を見つけるのが大変です。

 ドイツも日本と同じく不況。失業問題も深刻です。ドイツ人の失業者がたくさんいる中、1つの働ける場所を外国人に譲ってくれるかどうかというのも難しいでしょう。ですが私のようにタイミングよく雇ってもらえることもありますし、やってみないとわかりません。そこで、できることとやる気を見せて、そのチャンスをつかめばいいのです。

 これを読んで『ドイツへ花留学したいけど、そんな大変なことを1からドイツ語でやるなんて無理!』と思った方もあきらめないでください。最近ではドイツでもワーキングホリデーが出来るようになりましたし、ドイツの様々な職業訓練や職業研修先を斡旋している日本カール・デュイスベルク協会 というのもあります。

 このような団体では個人では難しいビザの取得や、研修先などを探してくれたりしますので一度アクセスしてみるのもいいかもしれません。日本カール・デュイスベルク協会のサイトを紹介しておきます。



第1回 「留学前にできること」
第2回 「Ja(Yes)なの?Nein(No)なの?」
第4回 「研修先のお店を探す時のポイント」
第5回 「こんなことも重要な教材」
第6回 私の帰国準備
最終回 「ドイツ花留学」


プロフィール
川村裕美子 フローリスト
2000年 渡欧。オランダのフラワーデザイン学校終了
2001年 ドイツアーヘン市の花屋で1年間研修
2003年 帰国予定。その後、日本で活動予定

URL   http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/
ご意見・ご感想はこちらです。

Copyright (C) 2002 http://www.hanadaisuki.com. & http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/All Rights Reserved
HOME

ペットボトルでない宅配専用ミネラルウォーター