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ヨーロッパの花事情とドイツ花留学についてフラワー情報を発信します。
花大好どっとこむ海外レポート第二弾!!
 
 この連載はドイツのお花屋さんで働きながらフラワーデザインを勉強されている川村裕美子さんに、ご無理を承知でお願いしたものです。また彼女ご自身でもPontGartenというサイトを運営されてドイツ花情報などを発信されています。
「PontGarten」 URL   http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/

世界のフラワーシーンで多くの日本人が活躍されています。将来、私も、僕もと夢多き世界へ飛躍を目指す若者には必ず素晴らしい勇気や方向性を示してくれることでしょう。異国での彼女の泣き笑いや多くの体験が感動を伝えてくれると思います。 
花大好きどっとこむ運営者


第4回 花留学 「研修先のお店を探す時のポイント」


 さて、前回ドイツで花を勉強するための制度について書きましたが、今回は研修先のお店を探す時のポイントです。雇ってもらえるお店を探すのが大変だということは前回書いたとおりですが、やるからには自分に必要なことを学んで帰らないといけませんよね。ですからお店探しの時のポイントを何点か書こうと思います。

先に断っておきますがあまり、硬くならず、どこへ入っても学べる事はある!と言うくらいの気持も大事ですよ。正直言ってお店の事は入ってみないとわからないことが多いですから、ある程度、希望だけは明確にして、行くことが大事ということです。そのことを踏まえて今回のレポートを読んでいただければと思います。

例えば帰国後、もしくは留学修了後、花屋を開きたい、花屋で働きたい、のであれば、だいたいの花屋はOKだと思います。花束作り、アレンジ作り、水揚げ作業、などが一通りできるからです。
ですが、ブライダルの仕事、フラワーアレンジメントの教室、会場装花など、特定の仕事をしたい場合話は変わってきます。

 ブライダルの花の勉強がしたい場合、研修先がブライダルの業務を受けている必要があります。お店によっては結婚式の花を扱っていないお店もあるようですからそういうお店ではブライダルの仕事について学ぶことができません。あと、受けていたとしても頻度によりますが、日本のようにブライダルばかり扱っているお店と言うのも聞いたことがありません。




 教室を開いてフラワーデザインを教えたい場合、お店の人、もしくは一緒に働く人がいろんなアイディアを持っていることが大事でしょう。これは教える時にだけ必要と言うのではありませんが、自分にないアイディア、花材の新しい使い方を一緒に働きながらどんどん見ることができれば、自分自身の幅も広くなります。それを得て日本に帰れば、教室を開いた時に大きな武器になるでしょう。

このようにお店を選ぶと、『では大きなお店に入れば全部できるのでは?』と思いがちですが、そう単純なものでもなく、大きなお店のメリットと小さなお店のそれぞれのメリットがあるのです。

大きな店のメリットは、スタッフが多いことで、いろんなフローリストが見れること。そして、多種多様な業務を請け負っていることが多いと言うことです。ブライダルからお葬式、イベントや会場装飾など。ですが、スタッフが多い分、自分がその業務にかかわる機会が少なくなるかもしれないのです。大きいお店ですから入ってくる花の量も多くなる。そうすると、花の水揚げ作業ばかり。ということにもなりかねません。

逆に小さなお店の場合、大きなお店の所に書いたことと反対のことが起こり得ます。
ですから、ブライダルのことが学べないかもしれないし、チャンスも少ないかもしれない。もしくはいろんな仕事全てを見れるかも。ということです。



 私の場合この後者の方でしたので、経験談をお話しようと思います。
私の働いていたお店は小さなお店でしたが他に2件店舗がありました。働いていたのは私のほかに女性3人。その他にオーナーがいますがお店では働いていませんでした。
その中の一人が店長で、私は(私の希望によって)彼女と一番働く時間が多く、彼女から一番多く学びました。

お店自体は〈センスの良い素敵なお店〉というのではなかったのですが、その彼女が作るものの発想の素晴らしさや、バランスのよさと言ったらすばらしいものでした。
同時に働くのはたいてい2人でしたので私は全ての仕事に関わることができました。毎日の仕事は入ってきた花の水揚げや、水揚げした花をお店にデコレーションすること、花束作り、アレンジ作り。その他ショーウィンドウの飾りつけ、店の掃除、そしてたまに入ってくる、お葬式の花、結婚式の花、会場の装飾、とほぼ全ての業務です。

そして更に、オーナーは仕入れをして多くの花屋に売りに行く仲卸の仕事をしていましたので、仕入れの仕事にも関わることができたのです。市場でセリにでて仕入れた花をトラックに積み込みその日一日取引している花屋を回る。朝4時から夜までのきつい仕事でしたが一日に10件以上のお店を見てまわれるのですからこれも私にとってとても良い経験でした。

私の場合日本に帰って花屋を開きたいと、いつも言っていたのが良かったのかどうか、運良くいろんなことを経験できましたが、小さなお店の方が良いという意味では決してありません。
ある程度のビジョンを持って行く事はもちろん、研修先にもそれを伝える事が大事になってくるのではないでしょうか。



第1回 「留学前にできること」
第2回 「Ja(Yes)なの?Nein(No)なの?」
第3回 「ドイツでの研修制度について」
第5回 「こんなことも重要な教材」
第6回 私の帰国準備
最終回 「ドイツ花留学」


プロフィール
川村裕美子 フローリスト
2000年 渡欧。オランダのフラワーデザイン学校終了
2001年 ドイツアーヘン市の花屋で1年間研修
2003年 帰国予定。その後、日本で活動予定

URL   http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/
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