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ヨーロッパの花事情とドイツ花留学についてフラワー情報を発信します。
花大好どっとこむ海外レポート第二弾!!
 
 この連載はドイツのお花屋さんで働きながらフラワーデザインを勉強されている川村裕美子さんに、ご無理を承知でお願いしたものです。また彼女ご自身でもPontGartenというサイトを運営されてドイツ花情報などを発信されています。
「PontGarten」 URL   http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/

世界のフラワーシーンで多くの日本人が活躍されています。将来、私も、僕もと夢多き世界へ飛躍を目指す若者には必ず素晴らしい勇気や方向性を示してくれることでしょう。異国での彼女の泣き笑いや多くの体験が感動を伝えてくれると思います。 
花大好きどっとこむ運営者


第5回 花留学 「こんなことも重要な教材


 花留学に来たからといって、毎日花と向き合っていることだけが花の勉強ではありません。
風景を見る。現代建築を見る。教会に入る。美術館に行く。コンサートに出かけて良い音楽を聴く。家具屋で家具を見る。ウィンドウショッピングする。たまにはレストランでご馳走を食べる。なんていう
一見花には関係のなさそうな、ただの私の趣味?的なこんなことも私にとっては重要な教材です。

 良いものをたくさん見ることによってセンスというのは養われると思いますし、すばらしい音楽を聴くこともまた創作意欲につながります。家具屋で美しい家具を見ればそのインテリアに映える花のデザインを考えトレンドに敏感になります。自分が興味のない分野でも少しは足を踏み入れて見ます。そうするとそこにもたくさんのヒントが落ちていたりするものです。服屋さんを見ればそのシーズンに流行る色やデザインがわかりますし、食べ物の中にさえデコレーションのアイディアがあります。もちろん街の花屋さんは必ずチェックします。

 これは日本にいてもできることだし、私は日本にいる時もしています。ですが、ヨーロッパの《ホンモノ》を見ることは日本ではなかなか難しいことです。例えば有名な絵画が日本に来ても人に埋もれながらでは、たぶん『見た!』というだけでその絵画をゆっくり楽しむことはできないでしょう。またヨーロッパのオーケストラが日本に来る。といってもその本拠地で聴くのとはまた一味も二味も違います。それに、まず値段が違う。日本で《ホンモノ》に触れようと思えば、『もったいないかな。』と考えざるを得ない値段でしょうが、こちらでは、安い値段で触れられます。レストランでご馳走と言うのは少々お金もかかるでしょうが、ウィンドウショッピングはもちろんタダです。



 今や日本でも花はインテリアやファッションの一部になってきていると思います。
日本にはないものを学びたい!本場ヨーロッパで学びたい!という思いで花留学を考えておられる人がほとんどでしょうから、そういう方々にはぜひ《ホンモノに触れるヨーロッパ留学》をしてもらいたいと思うのです。なんて書くと『川村さんってインテリ?』と思われる方もおられるかもしれませんが、まさかまさか、私は美術や建築については全然知識もありません。(音大を卒業したので音楽のことは少しくらいはわかります)ですが良いものというのにはすごいパワーがあって、何も知らずに見てもこれはすごいものだとわかる位の力があります。全身がゾーッとするような感覚に襲われるときがあります。

 そういうものを見るということは絶対に花を触る時にもプラスになると思うのです。
ドイツの花屋で働いていたある日、私の手の中で作っている花束を見てお客さんが『あー。まるで小さな芸術作品ね。』と言いました。その言葉には私自身ハッとさせられました。花も芸術であるということがはっきりと実感できました。 

 自分の作った作品をそう思ってくれる人がいる。一番うれしい一言でした。芸術には終わりはないでしょう?ですからもっともっと勉強していかないと。思います。



 フローリストにとって自分の束ねた花で誰かが喜んでくれるというのは一番の喜びだと思いますが、更にそれが芸術性を帯びるまでの完成されたものだったらもっと素晴らしいと思います。

花は音楽と同じで時間の芸術かもしれません。花も一刻一刻変化しますし、いずれ枯れてしまいます。

でもその間に生み出される何か。というものには計り知れないパワーがあります。それが花の魅力だと思います。ヨーロッパの花、フラワーデザインというのは、それはここで生まれた文化や芸術と密接に関わって生まれてきた物です。本場に来る意味というのは意外とそういうところなのではないでしょうか。



第1回 「留学前にできること」
第2回 「Ja(Yes)なの?Nein(No)なの?」
第3回 「ドイツでの研修制度について」
第4回 「研修先のお店を探す時のポイント」
第6回 私の帰国準備
最終回 「ドイツ花留学」


プロフィール
川村裕美子 フローリスト
2000年 渡欧。オランダのフラワーデザイン学校終了
2001年 ドイツアーヘン市の花屋で1年間研修
2003年 帰国予定。その後、日本で活動予定

URL   http://www.moon.sphere.ne.jp/pontgarten/
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