第4回:仲卸店頭 値付けの仕組み〜仲卸はバクチ?〜
全国の花大好きっ子の皆様、こんにちは。
今市場では、春の訪れを演出する品物が豊富に揃っています。桃、桜、小手毬、雪柳、金葉小手毬、木苺、ミモザアカシア、レンギョウなどなど。アレンジや活け込み、花束などにじゃんじゃん使ってください。
で、本題です。
仲卸の多くは仕入れのかなりの割合を相対が占めているようです。朝早くに来て客の注文分をばーーーっと引きます。そして、朝の開店の時点で、正確な仕入値が分からないまま、経験に基づくカンで値付けすることが多いです。荷が少なければ相場は高くなりますし、物日でもないのに荷が多ければ安くなります。
セリが始まってその花の相場が思ったより高ければ、現場から電話や無線でその旨連絡が入り、値段を下げるよう指示がでます。もちろんその逆もあります。その差は10円〜50円くらいでも、仕入100円のものを110円〜150円くらいで売る仲卸にとって、その差は命取りです。
高くつけすぎれば売れ残る。仕入値もしくはそれ以下で売れば損をする…。毎日バクチでございます。
朝一番に仲卸をまわって、いつもより高い値段がついているものがあったら要注意です。相場が高いということは品薄の可能性があるということです。高すぎると思って迷っていると、あっという間になくなってしまいます。しかし、しょうがないな、と思って確保しておいたら、1,2時間後に値下がりしていた、なんてこともあります。朝できるだけ早めに来て各仲卸をまわり、その値段から、店員さんから情報を集めておきましょう。
また、こんなバクチをすることもあります。
1)その日品薄だと思われるものをごっそり引荷する。
2)セリに出る分がさらに少なくなり、需要と供給のバランスから、セリ値もさらに上がる。
3)高いし少ないしで、セリで買えない買参人が続出。
すると…
4−1)高めに値段をつけてもバンバン買っていく→儲かる♪
でも…
4−2)高く付け過ぎて売れ残り、仕入値の高い在庫ができる→大損
4−3)安く付け過ぎ、全部売れても仕入値以下で売ってしまう→大損
実際では市場には仲卸が数社入っているし、引荷(相対取引)には制限があるので限界はありますが、まあ、極端に言えばこんなこともできてしまうということです。
仲卸はひどいことをするもんだなぁ、なんて思われるかもしれませんね。
でもこれが商売なのではないでしょうか?
1)需要に見合わない大量の品物が入荷。セリ値が暴落する恐れ。
2)相対で激安で一部方面へ放出。
3)セリの品物が減って相場が安定。
これは、仲卸ではなく市場側の操作ですね。
それに便乗する形で 2)の場面で安く大量仕入れ→他の仲卸より安く売って薄利多売を狙う。そんなことも行われるようです。
来週は、このような市場の操作が生まれるメカニズム(大ゲサ)について、生産者、市場、仲卸、買参人、それぞれの本音からさぐってみましょう。
ではまた!
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