第3回:等級・産地と花の値段 〜同じ花でも値段が違う理由〜
(連載の構成上、ちょっと順番を変更させていただきます)
とりあえず市場に行ってみよう!を読んで、とりあえず市場に行ってみた優良読者の皆様。こんにちは。とりあえず値段の比較チェックはしましたよね?例えばどこの仲卸にもあった赤バラ「ローテ・ローゼ」
値段は@50〜250などと、値段に開きがあったのではないでしょうか。
どうしてでしょう?
そんなん品質がちゃうからに決まってるわ
ボケ。
一人で突っ込みを入れてみましたが、そうです、それが一番の理由です。が、ほかにもいろいろあるのです。今日は、その「品質」を含めた「花の仲卸価格を決める要因」について分析してまいりましょう。
1)等級
2)産地
3)店の方針
4)今日のか前のか
5)仕入れ方法の違い
1)等級
等級は、サイズ&品質などで評価されます。
サイズは …2S < S < M < L <
2L < 3L… と洋服のように表示するのが一般的です。花によってその基準は異なっています。例えばバラなら茎の長さで、M
= 50, L= 60, 2L = 70 とだいたい決まっています。 花によってその基準は違います。また、菊はだいたい目方で決まるようです。
番外編として、その花独自の基準を持つものもあります。ユリはその輪数を1F,
2F…と表示し、スイートピーはその輪数を3P,
4Pと、表示します。
品質は 良 < 優 < 秀 と成績表のような表示が一般的です。秀は枝ぶりもよく質がよい。優は秀より劣る。良は開いているとか、花びらや葉が痛んでいる、花がとても小さいなど問題があるようです。それ以外に「曲がり」
(茎が曲がっている) 「ムシ」 (ムシがついている)
「頭突き」(輸送中花などが箱に当たり傷ついてしまったもの) など、ダンボールに大きく書かれていたりします。
2)産地
産地によって品質が違い、それに伴って値段が全く違います。同じ長さ花の大きさのものであっても、花の巻き方・開き方がきれいだったり、持ちが違う、色の鮮やかさが違うなど、その産地の特徴があります。また、市場では産地のことを「ヤマ」と呼びます。
実は、1の等級の基準は、産地がそれぞれ独自に決めているものであって、全国統一の基準は基本的にありません。その産地内での「相対的」な評価ということになりますから、よい産地の優とそれより劣る産地の秀と、品質が変わらない、ということが起こります。これについては様々な弊害があり、詳細はこちらのメルマガで。。
1と2の情報は、花の入ったダンボールやバケツなどに表示されています。また、市場で改めて情報を表示したシールを貼ります。今度市場に行ったときにはチェックしてみてください。ちょっとプロ気分です。
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こんなんついてます↑(参考まで)
3)店の方針
薄利多売の店もあれば、高級品ばかり置く店もあります。その店がだいたいいくら「乗せる」のか。(仕入値にいくらプラスして売っているのか)バラは乗せているけど品物は良い、枝物は結構安く売っているなどそれぞれ特徴がありますので、日頃からチェックしておきましょう。
4)今日のか前のか
「あんちゃん」(お兄さんという意味らしい)「おヒヤ」(冷蔵庫で冷やして保存していたもの?)「前の」(文字通り)などと呼ばれる、前回以前の仕入れの古い花です。まとめてディスカウントされていたり、シールなどで明記されていたり、澄ました顔で今日のものと混ざっていたりします。店の人に聞けば正直に答えてくれるでしょうが、2,3点に絞って聞きましょう。かたっぱしから聞かれたら、いくら愛想だけは良い私でも、むっとしちゃいます。
5)仕入れ方法の違い
前回の仕入れ方法の巻を読み返してみましょう。もちろんその日の相場を考慮した値段がつけれられますが、原価が違えば売値もやはり違ってきます。
以上のように、仲卸価格を決める要因は様々です。逆に言えば、値段にはそれだけの情報が詰まっているとも言えます。最安値を追いかけるだけでなく、値段は最大の情報源だということを念頭に置いて仲卸をまわってみてください。ちょっと仕入れが上達するかもしれませんよ。
次回は 第4回:仲卸店頭 値付けの仕組み
〜仲卸はバクチ?〜をお送りします。
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