第5回:仲卸・市場・生産者・買参人〜誰が味方で誰が敵?〜
お彼岸も終わり、年度末需要も終わり、ほっと一息。
風邪ひいていることも忘れるほど大忙しでした。
…と、1ヶ月も連載をさぼった言い訳をさりげなくしてみましたが…
ごめんなさい。
気を取り直して今回のテーマですが、
市場の全体像をと思って設定してみました。
登場するのは、市場(卸業者)、生産者、買参人、そして仲卸です。
相場の高低をかけて、敵味方と別れますが…。
○生産者 VS 市場
生産者はもちろん、花の売上マージンが収入という市場も、
相場が高ければ高いほど嬉しいですね。 つまり、味方同士。
ただ、相場が暴落し、買参人に叩かれる(安い値段を付けられる)と、
生産者は「あの市場にはもう出したくない!」となってしまい、
その市場の集荷能力が低下してしまいます。
相場が下がれば味方同士も険悪ムードです。
また、生産者は安定した収益のために、
予対を組んでもらったり、セリで高くつくようにしてもらいたいので、
セリ人に高飛車に出てもいられません。
味方と言えども、いろいろ駆け引きがあるわけです。
○生産者 VS 買参人
生産者は花を高く売りたい。
買参人はもちろん安く買いたい。
つまり、敵同士。
お彼岸には小菊が70円とか付きます。1ケース14,000円。
でも、仕方がないから買参人は泣く泣く買うわけです。
生産者はにんまりです。
で、物日の次のセリで小菊がだぶついちゃったりするんですが、
1ケース1,000円以下で(1本5円以下…)、このやろーとばかりに買い叩きます。
買参人の仕返しといったところでしょうか。
最近は「流通の中抜き」が進んでいて、
生産者が直に大型小売店と契約することもあるようです。
敵といえども、タッグを組むこともある、と。
○市場 VS 買参人
市場は高く売りたい、買参人は安く買いたい。
だから、敵同士ではあります。
しかし、買参人は市場にとって、花を買ってくれるお客様です。
特に、キャパシティーの高い買参人はとても大切です。
例えば…
1)お花が多すぎて暴落の危険があるときに、相対で多めに引いてもらうことも。
需要・供給曲線的に、セリをコントロールできます。
2)セリ中、どうしても希望の値段で買い手がつかないとき「おっつけ」ます。
(無理矢理買わせること)セリが止まることや、値崩れを回避できます。
どっちも買参人にとっては迷惑なのですが、
それを受け入れることによって、次に優遇してもらえたりします。
give and takeということでしょうか。
まだいろいろあるらしいですが、こんなこと書いてよかったのでしょうか。
市場はすべての買参人に対して公平のはずでは…。
どんな商売でも、多く買って融通利かせてくれるお客さんが
優遇されるものですが。
○仲卸
ところで仲卸は値崩れすると儲かりません。
セリで安い→ケース単位で買えちゃう→仲卸に行く必要がない。
セリで安い=入荷が豊富→仲卸に頼む必要がない。
単純化するとこうなります。
予対を組んでいる場合原価以下で売らなくてはならないことも。
市場にとっては、仲卸は大口の買参人ということになりますから、
お互いgive and takeというパターン。
買参人にとっては、大切なパートナーです。
買参権を持たないお花屋さんにとっても大切なパートナーです。
ここらへんはこの連載のテーマでもありますので、
ゆっくりとお話していきましょう。
今回のお話は、少しマニアックだったでしょうか。
肝心の仲卸ネタが盛り上がらなかったのですが…。
次回は相場上下の原因&物日のお話です。
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