花大好きどっとこむ花レポーター募集 第三弾



ニュージーランドHana事情
提供 「HanaClub NZ」
http://www.hanaclub.co.nz/

地球の反対側ニュージーランド、オークランドからレポートします。
四季が北半球と逆のため、ニュージーランドでは皆さんの予想以上の花が栽培、輸出されてます。ニュージーランド産のシンビジウム、サンダーソニア等ご覧になった方も多いでしょう。四季おりおりのニュージーランドらしいデザイン、イベント、フローリストとしてまたフローリストインターンシップの講師として体験を紹介します。




第2回 「プロテアガーデン」 2003/1/20


 

前から私はProteaceae(プロテア科)の花が大好きだ。
私のお散歩コースにも見事ななピンクッション(リウカスポーマムとニュージーランドではいう)があり、開花時には100本余りの花をつけている。何度“一本下さい”と言いかけた事か。

フローリストの私としては、指をくわえて眺めながら通り過ぎてしまうしか仕方がなかった。でも、どうしてもほしくて、問屋さんから結構高い値段で泣く泣く買っていた。私の庭に植えれば、毎年アレンジメントにもふんだんに使えるのにと思っていた。それを聞いた友人が、North Islandにプロテア栽培農家があると教えたくれた。


    ある土曜日、ドライブを兼ねて夫とWarkworthへでかける。オークランドから車で北へ約1時間。9時すぎ到着。朝食をとるためカフェに入ると、マオリ人のトラックドライバーがベーコンエッグにベイクドビーンズ、トーストというボリュームたっぷりの典型的キーウィーブレイクファーストをとっていた。あとから入ってきたのは“私達、昨日別荘にきたの”という中年の都会的な白人カップル。

クリスマスシーズンをここで過ごすという。Warkworthからビーチまで10分、近郊にはワイナリーや地元の陶芸家のクラフトショップが多い。通りはホリディー客で朝からにぎわっている。

     朝食をすませた私達は、プロテア栽培農家THE PROTEA PATCHへ向かう。ここは町から5分ほどで、隣りにはワイナリーがあり、葡萄畑に囲まれている。オーナーのシャーレンがでてきて、写真をみせながら説明してくれる。生憎今はプロテアを植えるシーズンではないという。写真の中からほしいものを予約し、3月下旬に取りにくることにする。


 ピンクッションの種類は人気ですぐ売り切れになるそうだ。私の大好きなピンクッションはオレンジを2種類に黄色を一本、その他にキングプロテア、クイーンプロテア、グリーンプロテア、サハリサンセット、フィリカ、ブルニアなど13本をたのんだ。

シャーレンは親切に育て方を教えてくれる。プロテアの家族は風通しがよく、荒れて岩の多い土地に向いているという。火山岩がごろごろしている我が家の庭に、まさに最適だ。Proteaceae(プロテア科)は3月から8月(ニュージーランドの秋から冬)の間に植え、夏の間は水をやってはいけないという。これはなまけものの私にぴったり。


作業場の隅に、とても見事な肌色のカラーが20本ほどバケツに無造作に入っている。ピンクとオレンジの中間のような色合いで、茎は太く2メートル近くある。ここではカラーも栽培しているらしい。はるばるやって来て、手ぶらで帰るのはつまらないので、“これ売ってるの?”と私。シャーレンは“これは日本への輸出用なの。一本$2.50(160円ほど)で引き取ってくれるから、ニュージーランドマーケットには馬鹿らしくてだせないわよ。”と言う。そうか、こうやってニュージーランドでベストの花たちはドルを生むために日本へ行くのだな。シャーレンが指差した、川の対岸の湿地帯の続きにさまざまな彩りのカラーが植わったいた。これまでおなじみの黄色、エンジ色に加えて新色の肌色、アプリコット色、オレンジ色がある。

プロテア、サンダーソニア、シンビジウムに加え、最近ではカラーがニュージーランドから日本へ多く輸出されている。輸出花の話は、また別の機会に詳しく書きたいと思う。



    昼過ぎ家に帰りついた私達は、庭の南斜面をプロテアガーデンにする事を決める。今は草ぼーぼーだけど3月までに整備すればよい。プロテア、ピンクッションは植えてから開花するまでに3年から5年かかるらしい。皆さん、5年後には我が家のプロテアガーデンを見にきてね。




<写真の説明>
私のお散歩コースのリウカスポーマム。今はシーズンをすぎているけど、見事な一本だ。




第1回 「ニュージーランド、オークランドから・・・・・。」
第3回 「バレンタインカウントダウン」
第4回 「ワイナリーのウェディング」
第5回 「Florist for sale」
第6回 「「母の日」の花は?
第7回 「Flower Delivery
第8回 「8年後の出会い
第9回 「キッチンブーケ
第10回 「Ellerslie Flower Show
第11回 「スモークツリー
第12回 「私のプロテアその後
第13回 「Looks alive
第14回 「Kiwiから見た浜名湖花博



プロフィール
平野智子 HanaClub NZ主幹
2001年1月、自らの芸術理念と方針に基づきHanaClub NZ を創立する。 日本とニュージーランドのフラワーデザインの違いを踏まえ、フローリストイ ンターンシッププログラムを開始する。同時に催しの生け込み、ブライダル装花など幅広く手がける。
従来のフローリストとしてではなく、生活に密着した花のある暮らしを提唱 している。
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