花大好きどっとこむ花レポーター募集 第三弾



ニュージーランドHana事情
提供 「HanaClub NZ」
http://www.hanaclub.co.nz/

地球の反対側ニュージーランド、オークランドからレポートします。
四季が北半球と逆のため、ニュージーランドでは皆さんの予想以上の花が栽培、輸出されてます。ニュージーランド産のシンビジウム、サンダーソニア等ご覧になった方も多いでしょう。四季おりおりのニュージーランドらしいデザイン、イベント、フローリストとしてまたフローリストインターンシップの講師として体験を紹介します。




第11回 「スモークツリー 2004/01/16




スモークツリー

バカンスを兼ねて、南島のネルソンに三泊の旅行にでかけた。ちょっとした観光気分である。ネルソンはちょっと前アメリカ、アップルコンピューターのビルゲイツが数億ドルの別荘を買ったことで話題になった。

夫のたっての希望で、25年ほど前にカナダ人が作ったパゴダを訪れる.ネルソン市内から車で一時間半、ワンガペカ川の上流に僧院がある。頂上のパゴダをめざして山道を登って行く。両側にさまざまな木々が生い茂り、ニュージーランドロビンが私たちを道案内してくれる。よく見ると、茶色に色の縁取りの耳をしたウサギ達が不意の訪問者に驚いて逃げていく。
途中で、芝刈り機に乗ったケア−テイカーのおじさんに挨拶する。「ここはまさに森の僧院ですね。まったく瞑想にふけるにはもってこいですね」と夫。おじさんは「いやここ木は全部私たちが植えたものだよ.以前はしだや潅木のブッシュだったんだ。」 今わたしが見ている、杉やフレックスの谷間にワンガペカ川を望むすばらしい眺めも実は作られたものであることを気付く。

統計でもわかるようにニュージーランドの国土をしめる森林の割合はわずか29.4%でしかない。それに対して日本は65.8%もある。よく日本の観光客にニュージーランドは緑が多くていいですねと言われる。日本のほうがずっと森が多いのに、大多数の人々は都市に暮らし、自分達の自然を見ていないのだ。ネルソンへの飛行機から牧草をはむ羊たちが、ごま粒のように点点と見えた。牧地も森林もわずか100年ほど前からのイギリス移民の努力のたまものなのだ。うさぎ、羊などの家畜も全部外部から持ち込まれた。

あくる日、アベルタスマン国立公園を目指す。道路沿いの家の庭先に、満開のスモークツリーが美しい。他のところでも見かけたことはあるけれど、このように色鮮やかなのは見たことがない。タスマンの強い日差し、温暖な気候にあっているのであろう。アガパンサス、カンナ、ブーゲンビリアなどの原色の花たちよりも、どちらかといえば地味なスモークツリーに引きつけられる。

アベルタスマン国立公園のところどころにある海岸は、アウトドアライフの大好きなキーウィ−、世界からのバックパッカースで賑わっていた。昔からの自然を守るための国立公園でさえ、わがままな都会人のバカンスに一躍かっている訳である。


スモークツリー


ワンガペカ川



アベルタスマン国立公園




第1回 「ニュージーランド、オークランドから・・・・・。」
第2回 「プロテアガーデン」
第3回 「バレンタインカウントダウン」
第4回 「ワイナリーのウェディング」
第5回 「Florist for sale」
第6回 「「母の日」の花は?
第7回 「Flower Delivery
第8回 「8年後の出会い
第9回 「キッチンブーケ
第10回 「Ellerslie Flower Show
第12回 「私のプロテアその後
第13回 「Looks alive
第14回 「Kiwiから見た浜名湖花博



プロフィール
平野智子 HanaClub NZ主幹
2001年1月、自らの芸術理念と方針に基づきHanaClub NZ を創立する。 日本とニュージーランドのフラワーデザインの違いを踏まえ、フローリストイ ンターンシッププログラムを開始する。同時に催しの生け込み、ブライダル装花など幅広く手がける。
従来のフローリストとしてではなく、生活に密着した花のある暮らしを提唱 している。
URL http://www.hanaclub.co.nz/

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