今回はシーズンの花についてお話したいと思うのですが、その前に前回にお話したブーケのことについて、誤解の無い様に少し補足をさせていただきます。
私自身は、店で良く売れていく花束の値段の高さにホントに驚かされたのですが、あくまで平均的に予算が高いということであって、例えば有名店でもバラ一本買うことだって当然できますし、決して多くは無いですが15Eでブーケを・・・というお客様もいます。
パリでは基本的に束売りしているお店がほとんどなので、バラ1束となにかグリーン類を組み合わせて小さなブーケにすれば20E〜30E程度で買うことが出来るはずです。パリに来た際にはどうか怖がらずに、予算と希望の花を指定してブーケを買ってみてくださいね。
保水処理などしないのが当然ですし、ラッピングなども店によって個性があり日本とは違うので面白いと思います。
パリもすっかり暖かくなり、夏が近づいていることを実感するようになりました。カフェのテラスでの食事や公園で過ごすのも心地よい季節で、本当にこんな一番いいシーズンにパリを離れなくてはならないのが辛いです。。。
:::: 今シーズンの花・人気の花 ::::
パリの人たちに親しまれ、人気がある花の代表はやはりバラでしょうか?
バラ専門でバラしか売らないフローリストもあるほどです。
値段も日本よりはかなり安く手に入ります。
バラなどのようにオールシーズンある物は、やはりそのシーズンには種類も多く出回り値段もやすくなり、その一方どうしてもそのシーズンにしか出ないものがあるのは日本同様です。
シーズンモノでちょうど今頃の季節から出始めてきてパリで人気がある花というとやはり「Pivoine」でしょうか?ピボワンヌ=「芍薬」のことです。日本では和のイメージが強く、たしか1本100円前後くらいで決して高い花でもない「芍薬」ですが、こちらでは値段も高く、とても人気のあるお花です。
種類やクラスは当然ありますが、今くらいの時期だと1本4.5Eから6.5Eくらい。日本円にして600円―850円するわけですから高いですね。ハイシーズンにはもっと安くなるようですが、それでも高いお花の代表といえるでしょう。色や独特のボリューム感が人気の秘密でしょうか?ブーケロンのスタイルにはぴったりはまり、こちらでピボワンヌの花束を見ると日本での「芍薬」のイメージとは違う魅力に気がつかされます。
余談になりますが、不思議に思うことがひとつ。
日本ではしゃくやくはキレイだけど、花につく甘い蜜に誘われてハエがたかってくるのが悩みの種ですよね?でもなぜだかパリのお店で、ハエがたかって困る話を聞いたことがないし、そういえば芍薬の周辺でハエを見かけたこともなかったです。
私と同じく、他店のフローリストでスタージュしている友人ともそういえば日本ではそうだよね?。。と話していたんです。なぜでしょうかね?こんど聞いてみます。ちなみにパリにハエがいないわけではないのですよ。ハエはちゃんといます。パリでよく見かける風景で、道端の犬の落し物がよくありますが、そういうモノにはちゃんとハエがたかっているので、ハエはいるのですよ。汚いはなしになったので、話題変えて閉めましょう。
もうひとつ、最近いろんなところで見かけるようになり季節の花だと思うのが「muget」ミュゲ=すずらんです。4月に入ってすぐ位からお店に並び始めますが5月1日が「すずらんの日」とされていて、この日は花屋のみならず、スーパーや道端やそこら中で「すずらん」を売る人が目につきます。
道端などだと、すずらんと葉だけを束ねた小さなブーケが2Eくらいで買えたりします。すずらんがこの時期の花の象徴なのか、この日に合わせてなのかショコラティエなどでも、すずらんをモチーフにしたチョコなどが並び始めますし、お店のディスプレイなどの至るところでもスズランを見かけることができます。
そろそろ日本では母の日を控えた時期、母の日といえば日本ではカーネーションというほど浸透しているお花ですので、最後にカーネーションについても少し触れましょう。パリでは日本ほどカーネーションをあまり見かけない感じがします。私が働いた3件のフローリストでも置いてあることは一度もなかったし、使った覚えもないです。
市場では当然ありましたし、それを置いている花屋さんを見たことはありますけどね。聞いたところによると、フランスでは特にテアトル関係であまり縁起の良くない花とされていることから、一般的によくないイメージがあり、あまり使われないようです。
フランスでもいわいる「母の日」はあるのですが、特にこの花!・・・と決まったものはなく、それぞれ好きな花を贈っているようです。
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