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Vol 10 2002/03/27 配信済み NEXT

花ビジネス(私たちの方向性)



解りきったしたことで、これほど消費が下がると言うことは物が余っているということだ。例えば、大手流通業は会社構成上、右肩上がりの数字を確保しなければならない。(前年対比という呪縛と戦う企業の宿命)最悪でもゼロ成長を維持しなければ、株主になんて釈明していいものやら困ってしまう。


 そこで余った製品を売るために販路拡大(店舗数を増やす)を図る、という図式だ。もちろん、これは販売業としての常套手段で昔からあるシステムであるが、この不況下でむやみに店舗を増やすことは両刃の剣、一つ間違えれば会社存続の道も断たれかねない。

 売上を増やしてコストを下げて、大幅黒字なんて、そんな虫のいい話は無いに等しい。どうにか会社存続は確保できたかも知れない、という経理上の数字の魔術で収まったが、現実にはコストを下げた分、確実に売上は目減りする、ということだ。



有名な経営者がこれから先十年はデフレになる、と言えば猫も杓子も挙ってデフレ対策で価格の引き下げに走る。単純なコストパフォーマンスも自店の体力も考えず、また、戦略、戦術もない、時流とばかりに価格を下げての安売り競争である。

 物の価格が下がることは消費者にとって嬉しいことだ。しかし、売る側が何の策もなく、時流という強迫観念で安売りはすべきでないと思う。「なぜか解らないかが、世間が安く売っているから俺も!」と言うたぐいだ。

 安く販売出来る基礎があって、はじめて安価販売利益確保という家が立つのであって安売りしたから儲かると言うものではない、と解っていながらやってしまう。基礎(資本・戦略・戦術・人材という資源)が無い、花の小売店には薦められない手法であるし、泥沼化すること請け合いである。

 私は現在の消費後退という流れから、近い将来きっと、りバウンドは必ずやってくると思っている。その時、かっちりとした"商品価値"で商売を確立できていない低価格だけに目の色を変えた小売業は、今度こそ確実に商売という場から淘汰整理される。

 つまり、これから先、消費者は安く手に入ると言う価値よりも、生活の中でその商品が、どのようなポジションに位置するか、という価値観で商品購入するようになる。つまり、安易に安値販売に走るよりも生活密着型商品の提案(プレゼンテーション)出来るか否かで、その商店の生き残りが決まる、と思う。


 事実、稼ぎ出す原資の多くをブランド品の買い漁りや趣味、また、孤独感からの逃避を補う為、通信費に支出する若者。そして、最近のサンスペリア(とらのお)騒動。これなど、まさに健康と言うエコの価値観の勝利である。まあ、この騒動についての意義や捉え方が片寄って報道されたため、余り奨励できるものではないが、常識を遥かに超えた価格で取引され、売れている事実は無視できない現象だ。目線の向きではチャンスがあるかもしれない。



------ 真似しんぼの創造性 --------

 ちょっとタイムリーではない題材ですが、ユニクロが成功した製造小売というシステムから生み出された安価な商品の代表「フリーズ」がヒットすれば、我先に追従するスーパーの愚かさに何を見たか…・?こんな事、いつまでも繰り返しても日本の小売業の発想は貧弱で何も生まないし育たない。

 決まってヒット商品が世に出れば、その商品の持っている品質や特性は二の次で安さだけを追求して、大量販売を仕掛ける。そして商品の価値を下げて終わる。嗚呼、これが資本主義(スーパー)という正体か…・。

 スーパーが手を出したころには消費者は飽きている、というのに、相変わらず安ければ売れると思っているらしい。仮に売れたは良いが純利益はどこ?と成るのが落ちである。そうでしょスーパー経理担当者様。

 商売の目的は純利益追求である。儲からないものに手を出して市場を荒らすなよと言いたいね。また、こんな空回りだけなら一人相撲で済まされるが、無駄に資源を使っていることに気がつかない。



 次にこれまた、ちょっと古い題材ですが、
昨年のダイエーの再建計画発表会か社員激励会か忘れたが、新社長の出で立ちにぶったまげた、というよりも滑稽だ。巨大プロジェクターの前に立ちスポットライトを浴びたノーネクタイにカジュアルシャツ、ジーパン。ついでにキャップまでかぶった、その姿には………・。別に何を着ても良いのだが、良識ある皆さんなら、もう、お分かりでしょう。これも「物まね」です。

 ネットバブル全盛期のアメリカのプレゼン風景です。日本でも散々見せられたネットベンチャーの若者たちの姿です。ああいったパフォーマンスが会社再生になんの意味があるのか解りません。若返り変身するダイエーを見せたかったのでしょうか?「パフォーマンスとはそんなものだよ!」といえばそれまでだが。



 パフォーマンスも物まね!商品開発も物まねでは、再生なんておぼつきません。また、そのファッション性ですが、間違っても似合っているとは口が裂けても云えない。いっそのこと仮面ライダーの出で立ちでも変身すれば、もっとインパクトがあったのにと思う。それくらい奇抜なことを考えやらなくては、ダイエーは終わる。と思ったら、ありゃりゃ…。

 完全に崩壊したダイエーを再建することよりも維持存続させるために金融筋と行政が考えただした奥の手。それは会社更生法か民事再生法か知らないが、何やら再生法という私たち一般市民には程遠いところで施行される法律のようで、再建、再生、存続計画、延命、保護か、なにか潰さないという方向に進んでいるみたいですね。

 片方がなくなれば一方が肥える。こんなの常識ではないか、限り有るパイを競い取り合うより、また、共倒れになる前に整理した方がすっきりすると思う。事実「そごう」を整理したおかげで九州のあるデパートなんかは創立以来の増収増益という数字をはじき出している。これのほうがよっぽど経済が活性化して正常だよ。腐ったものは再生しないよ。土と帰って肥やしになるのにな〜。と花屋的感想。

 本当に懲りないんだから、何かしらの理由をつけて延命処置という問題先送り、健在である。再生法という法律(保護政策)私は保護と言う言葉は弱いものを助けるときに使う言葉と遠い昔に学校で教えてもらった記憶があるが、私の記憶違いかな?小売業日本一の売上を誇るダイエーって弱者なんですか?



 最後にそういったことで花屋さん。無意味な安売りはやめましょう。やるならきっちりとした生産から販売まで管理した体制で大金をかけて情熱を持ってやりましょうね。これからの方向性は"こだわりの商店"にしてください。真のコスト削減。真の良品安価。そして、真の消費者利益を提案出来る人こそが低価格戦略をやるべし。そして、花を広めましょう。

そんでもってお前はどうなんだ!と聞かないで下さい。へなへなしています。



編集後記
今回のメルマガは以前書いたものから引用したものです。もちろん少しは手直ししてますけどね。桜が咲いた。早く咲いた。あせって前倒しの花見飲み会を開いた人がたくさんいた。平和な国ニッポン!守りましょうね私たちの愛するニッポン!ぐらぐらしているニッポンどこかへ行っちゃえという人もいますよ。



花屋の本音トーク
お休みです。

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