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Vol 202  2007/1/2 配信済

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■  方法論より先にパラダイムの転換が必要である。
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パラダイム転換とは、疲弊した既存の価値観を見直すことから始まります。


生産して流通業者へ後を託せば事が済んだ時代では、如何に効率よく生産するためにボトルネックを見つけ、そこを改善することで生産性の向上が望めた。そして自然に利益も効率化と共に伴って転がり込んできたという図式があった。

しかし、現在では、これだけでは通用しなくなった。なぜ通用しなくなったかは、ご存知のように商業にとって最も大切な部分の需給バランスの崩壊である。作れば売れたと言う時代はとうの昔に終わっているにもかかわらず、金科玉条の如く「良い商品さえ作れば売れる」と言う品質至上主義への偏った幻想を払拭できないまま二十数年が経ち現在に至っている。

消費ニーズの多様化で商売も難しくなっている。多くの商品をマーケットに投入すれば必然として需給バランスは崩れ、価格は低く抑えられるようになる市場原理がある。それでも薄利多売という仕組みの中で消費量が伸びれば、それはそれで対処の方法もあり、生きぬくことが出来かも知れないと多くの人々は思っている。

しかし、この危機回避思考は危険であるという証明は既に歴史が証明している。ましてや需給バランスの崩れた経済では、勝ち抜くためには体力勝負の持久戦でしかなく、高利益という無謀な甘い汁を望んでも、結果は絶望に近い状態に追い詰められる。

そして、ひとつふたつと生産の火が消えていく。小売も然り、仲買、市場などの流通業も同じである。つまり、花業界全体がマクロ経済の動きを読めず、また対処することも無く、既存のシステムのままの商スタイルを捨てないままでは負のスパイラルに突入したといえる。

これは、すべてにおいて商業を行なう者たちの掟のようなもので、進化を止めたものは、この負のスパイラルから逃れる道は現在の資本主義経済の中ではない。限られたパイの中では上書き保存という方法は機能しない。古い情報は捨て、新しい道を作り、そして新たな情報を受け入れるべきである。


昔はもっと良かったなどという懐古主義を百万回唱えても真理は極めて厳しい現実を私たちに突きつける。過去にそうであったように、八百屋、くだもの屋、酒屋、床屋など個人商店の現状をみれば一目瞭然で将来の花屋のそれを占うことが出来る。


何かの縁で花に携わる人々すべての幸福や希望が叶えばという願望はもちろんあるが、これとて真理を思えば夢想の粋をでることは出来ない。厳しい言い方だが、少数の残る者と大多数の淘汰される者との境は今、線引きされようとしている。これは私の勝手な思い込みであるが、これから残る者たちの資格は大小の企業規模にかかわらず業界通念にとらわれない人々だろう。

なぜならば、消費者には商品を提供する側の業界の都合という甘たるい意識はない。あるものは、消費の多様化が益々進む中、消費者の希望を如何に適えてくれるかとい欲求しかないからである。この真理を無視することは花を提供する人々道を自らの手で閉ざすを意味する。

もちろん誤解無き願いたいものだが、消費者が望むからといって、黒が白、右が左というように死活に関わるような消費者からの理不尽な要求を受け入れろとは言っているわけではない。

新たなニーズの開発や新商品の投入、そしてサービスの向上という部分に資源の投入が望まれる。その中でも、もっとも重要の取り組みは、「ニーズの開発」今までの花業界関係者の最も苦手とする部分であるマーケティング(市場つくり)である。

もっと簡単に言えば、「売れる場所作りの施策」である。消費者を如何に集めるか、また如何に良さを知らしめるか、そして如何に売っていくかというか活動に力をいれるべきである。従来のように、ルーチンの手本というべき仕組みの中で、決められたレールの上を走る如く、決まりきった作業の繰り返しから発想されるようものでは消費者に飽きられてしまうことは必然である。

どのようなビジネスモデルであっても、将来こうなるだろ。またこうしたいという仮説というものは存在する。マクロ経済を俯瞰し動きを読み将来像を思い浮かべる。こういった長期的な眺望の中でビジネスモデルの設計図は書かれる。

これが無ければ希薄な思い付きであり、目先の利益だけを求める、ダボハゼの如くであり、ただの守銭奴ある。強いて言うならば儲けるためだけならば、もっと効率の良い商売は他に多く存在する。ではなぜ、花の世界に自分は惹かれたのかという意味がわからない。

芸人が必至の思いで、世に出るまで好きな芸事のために、下働きをしながらも今を食いつないである。好きな野球で生きて行きたいと思う才能ある若者たちが2軍、3軍でボールを追っている。ヒルズの住人を目指して、日夜、24時間という一日を使い果たし、それでも時間が足りないという意識で頑張っているIT起業家がいる。

これらの共通点は頂点を極めればビックになれるというサクセスストーリーが存在するからである。そこで果たして、花業界だからこれらのアクセスストーリーは不可能で、上げられた世界と違うといえるだろうか?

「ブライダルの鬼才」「花販売の鬼才」「ショウフラワーの鬼才」「ネット花通販の鬼才」「花作りの鬼才」という人材が世の注目を集めることによって業界は活性化する。多くの花小売店が量販店やスーパーと同様なスタイルでは勝ち目ないことは明白であるにもかかわらず、甘たるい願望で現状のスタイルを壊そうとしていない。

もう既存の方法論で解決できるものでは無いところに花業界は来ている。求められるのは意識改革であるパラダイムの転換である。基本的な軸である価値観の転換が望まれる。


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