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Vol 204  2007/1/30 配信済

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■  花の仕事(投資効率)
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花の仕事(投資効率)

まず、どんな職業の仕事も同じですが、花の仕事も例外なく楽をして稼げると
いう夢物語は無いということです。現在、花店や花に関連する職業に就いて
いる方々は良くご存知だと思います。

どこをどのように探しても、簡単に楽をして儲けるそんな夢のような方程式は
ありません。これが花の仕事の正体です。これから花の仕事を始められる方
や独立を目指す方々には大切な心構えです。

花は美しい。
外から見えればとてもメルヘンチックな職業に見えるかも知れません。
しかし、現実はその真逆と思って間違いありません。どちらかと言えば、
ビジネス的に見て労多く、富少ないと言える職種かも知れません。

しかし、楽をして儲ける方法は無いといいましたが、儲けるための方法論が
無いと言ったわけではありません。潜在的な需要があるのに、まだ開発されて
いない部分など先見性をもって探すということも大切な仕事の一部ですし成功
への入り口でもあります。


いままで順調だった多くの花屋さんが、現在も活躍を維持し続けているかとい
えば残念ですがそうではありません。廃業、縮小と活躍を維持できないでいます。
ひとつ要因として絶えず変化するマクロ経済の影響を大きく受けているといえる
のですが、一概にこれだけとは言えません。実際にマクロ経済が不調であっても
順調に業績を伸ばしている店もありますから本質的な問題は他にあるように
思います。

ではなぜ、好調を維持できないかですが、仕事や職場、そして会社(組織)とい
う絶えず流動的で、明日はどんな形をしているのか誰にも解らないものの正体
を見誤ったからではないでしょうか。

では何を見誤ったのか?
人生にはあるようでないもの、それは「安定期」です。

人は誰しも一時代を築くとほっと安心して思考回路が守りに入ります。
言葉は悪いですが、「過去の栄光に胡坐をかく」とも言えます。
また、懐古傾向になります。この心の思い込みが曲者なのです。

一人の人間が精一杯第一線で働ける時期は限りがあります。
精々30〜40年です。
会社勤めの定年退職期が60〜65歳という根拠はここにあるように思います。
しかし、花で独立した人々には、具体的に定められた定年期はありません。
極論すれば死ぬまで花を触って仕事ができます。

ですから後継者育成の努力を怠っても、新たなビジネスシーンへの展開を怠っ
ても自身が第一線で働いているうちは実際に起きている変化や危機感は本当の
意味で感じてはいません。
その結果は至極当然のことで、自身の置かれている状況は意図と反した方向
へ進むことになりがちです。

経営者の資質として、もっとも重要なことはマクロ経済の動きを的確に見る目
を養うことだと思います。日々業務に追われ、つい見失いがちなマクロ経済
の動きですが、いくら着実に足元を固めていると一人勝手に思ってみたところで
政治が世論を無視すればどんな結果が待っているかマクロ経済の動向に反した
取り組みは何の利益も生みません。

結論として、その事業がある限り「安定期」という期間はありません。
あるのは、絶えず流動的に後退したり前進したりという時間の動きだけです。
よく聞くことですが、
「子供も大きくなって後を次いでくれるから我が家の事業は安泰だ」
と思うことは勝手ですが、この思いと安定期とは別物であると言うことです。

会社には法人格はあっても人格はありません。
会社という道具の持つ様々な力を使って、そこに働くスタッフの幸福に貢献する。
また社会へ貢献するという作業ができる場が会社なのだと思います。
会社とはそういうもので個人が所有することが許されないという別格なものと
思えば理解は簡単です。

汗水流して働いて蓄えたお金を会社設立に投資する。
これはこれでこの努力は尊敬に値する行為だと思います。
しかし、この行為は、その業界で活躍できる場の権利を手に入れたに過ぎない
のであって、所有格のない会社を好き勝手に所有できると認めたわけではありません。

このような別格なものを私利私欲で個人が所有しようと考えた時点から、
その会社や組織は後退への舵をきったといえます。
世の中で起きる様々な不正や企業倫理を犯した企業の組織図を見れば察し
がつくと思います。昨今、「会社は誰ものか?」という議論はあらゆる場所や
機会でされてきましたが、誰しもが納得するような明白な答えはありません。

企業倫理の優れた会社の代表が入れ替わるように、また国家の宰相が入れ
替わるように、また、小さな商店であっても、小さな花屋であっても仕組みは
同じです。この仕組みを理解していれば一代で衰退することはありません。
また、これらの組織の集合体としての業界も然りで、こういった仕組みから
逃れることは出来ません。

親から子へ、子から孫へ、こうやって私たちは悠久の時を経て、文化文明を
受け継ぎ、今の時代を精一杯生きることで利益を受けています。
その利益を次の時代へ渡す行為も必要です。

つまり、進化する為に、向上するために、現状を理解して更なる人材育成に
新商品開発にと、またサービス開発へ今ある資源を使うと言うことが、
今を生きる、そして将来の発展に至る一番の方法論だと考えます。

小さな方法論を論じて、利益さえあれば完結という論理で
利益獲得に目くじらたてている経営者の皆さん。
将来へ投資することが一番の投資効率が良い事を知るべきだと思います。


今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。


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■  編集後記
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先日、ラジオで「渋滞学」と聞きなれない言葉を聞いた。
聞いていくうちに中々面白そうな学問だと思った。

この渋滞と言う言葉で真っ先に連想するのが、車の渋滞はなぜ起きるかと
言うことであるが、ラジオを聴いていくうちに、この渋滞はどの分野の世界でも
起きているようだ。

例えば、「航空管制」「人体構造」「各種受付業務」などなど原因のボトルネックが
必ずあるそうです。

また、この渋滞を利用して広告宣伝の分野に活用できないかという取り組みまで
あるそうです。

面白いので興味をそそった話題でした。

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■  無手勝流師範(勝手気まま!)
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ところで、会社設立や起業にあたって、多くの専門書や金融の有識者が
語る中に「一年分くらいの運転資金確保が望まれる。」というアドバイスを
見ますが、本当にそうでしょうか?

確かに、資金が潤沢になればなるほど精神的な負担は軽減されますが、
お金や物に対する理解や心構えは資金が潤沢にあればあるほど逆に薄れます。

「あれがなければならない。」
「これがあればもっと効率よく稼ぐことが出来る。」
「失敗しない為の準備に必要な投資だ。」など、あらゆるところで
先手をかけお金を使うようになります。

一度、一切が無の部分からプロジェクトを仮に設計してみてください。
考えれば考えるほど、あれもこれもという風に次から次へと心配ごとの種は
つきません。このような場合、もしも潤沢な資金があれば、心置きなく心配事を
なくす為に使うと思います。

これが、ワナです。
実際には起こらない心配事まで思いついてしまい、本人は間違いないと
万全を尽くしている気でいるでしょうが、本当は必要のない手立てだったり
することは多くあることです。

資金が無いために、仕事に欠かせないものを用意出来なかった。
例えば、車が必要なのに車が買えなかったために、公共交通機関を
使用するしかなく、無駄な時間を使ってしまって仕事の時間が足らなかったと
いうように効率でものを判断する事があります。
また、お金がないためにチャンスを逃がすと言う人もいますが、
このような機会は駆け出しの設立者にほぼありません。

人はそのときの苦汁をなめて成長します。
出来なかったことを反省して、失敗や不満から学びます。
これが、成長の糧になります。

利益を目的としての場合の大切なことは、有利子負債を作らないことです。
つまり、借金をしないことです。
これが、ビジネス成功の鉄則です。
現状で出来ることから最善を尽くし答えを出す力が必要です。

小さな取り組みもコツコツと励み、小さな結果を出す。
その積み重ねが将来の大に繋がることを自覚することではないでしょうか。
今の自分の力を知る経営者は愚かな失敗を犯しません。


そのために、これから事業を起こそうとお思いの方は
「自分の力」で期間を決めて50万円でも100万円でも貯めてください。
普段の生活を維持しながら、まとまったお金を溜めることは厳しいことです。
遊びたいこともガマンしなければなりません。

週に一度の外食も一年に一度になるかもしれません。
禁酒・禁煙も必要かもしれません。世の中に氾濫するあらゆる欲望から
自分を退けて進まなければならないことも度々です。
その厳しいことが、決めた期間で達成できるか試練と思い自分を試してください。
これが出来るようであれば、間違いなく経営者としての成功の門に立ったということです。

更に事業を始めれば、これより厳しい世界が待っています。
一円の手取りもない日も続くこともあります。
また、資金繰りに窮することも度々襲ってきます。

何事もスタートしてからが本番です。
あれやこれやと考えている内は何も起こりません。


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