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■ 伝統という社風
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花屋の新規開店で
「お金をかければ誰がやっても集客と売り上げは約束される。」と
少々言葉は乱暴だが、どんなコンセプトであっても新規開店というのは
売れるものだし集客も簡単だ。しかし、その勢いは年月が過ぎると共に
継続されるかは保証できない。
いくつもの新規オープンに立ち会ってきた経験上、後で見て初期コンセプト
を5年10年と継続維持、また進化させている事業所は皆無といっていい
ほどだ。殆どの事業体の営業形態が惰性になってしまうということだ。
時間の経過と共に経営者の情熱は薄れ、スタッフのモチベーションは低下
して行く。それに連動するように売り上げは横ばいか下降し始める。
というのがお金でお客集めに傾注した経営はこうやって終焉を迎える。
では、お金をかけないでケチケチ経営を行なえば良いかと言えばそうでない
のも事実。経営には、お金が第一では無いとすれば何によって利益を確保し
長く事業を成長させながら維持できるかという方法論は、となる。
そうそうこうやって書いてくると「商品力だよ!」という返事が聞こえてきそうだが、
もちろん商品力も必要な要素に違いないが決定打ではない。では、維持管理
するためのマニアルが必要かとなれば、これもひとつ合点がいかない。
例えるのもなんだが、賞味期限切れの材料で商品を製造、そして賞味期限の
日付の改ざんをしたという内部告発で雪印の二の舞に陥る危険性のある菓子
メーカーの不二家にも製造過程を管理する立派な衛生マニアルはあった。
しかし、そのマニアルが履行されないでいたから問題となった。
マニアルとはいわゆる製造理念のようなものだ。
こういった事実は不二家に限らず、あらゆる分野の職場で多種多様の保守
や接客、そして管理マニアルは氾濫しているからわかるだろう。
そこで、前回のメルマガで書いた「ビジョナリーカンパニー」日経BP出版センター
(時代を超える生存の法則)という書籍を紹介したが、この本の中にその答えが
書いてあった。ここでその内容を詳しく解説するのは著者や出版社に敬意を払う
意味で書かないが、少しでも興味のなる方は読んでみてください。お奨めです。
企業は絶えず、理想と現実の狭間の中で二者選択を求められる。
「利益優先」か「社会貢献か?」というわけだ。
しかし、よくよく考えてみるとこの両者を同時に求めながらも、企業の存在価値を
知らしめている企業が生き残っていると書いてある。
「二兎を追うもの一兎をも得ず」という諺がある。
二つを同時に得ようとするとどちらも逃してしまうという事らしい。
果たしてそうだろうか?と問うている訳だ。
そしてもう一つ優良企業には立派な理念がある。
創業者が書いた社訓のようなものだ。しかし、著者はこの理念の内容や
有無で企業が成長するかという部分はNOだと書いている。ご存知のように、
企業には多種多様の職種があり、その事業内容から社訓や企業理念の
コンセプトは違ってくる。
世の中は成績優秀な企業には立派な企業理念が存在するらしく、文面や
創業者のバイタリティにスポットを当てる傾向があるが、真実は企業理念の
お題目や創業者の人柄よりも、この理念を維持継承できる仕組みを寝付かせた
社風が大切であると説く。
つまり、成長維持する為に何が最も大切であるかという本質をスタッフ全員が
共有し、維持継承する伝統のようなものが、その企業に存在するかで成長は
見えてくるというものだ。だから経営者が変わっても、また時代の流れが変わ
っても企業の成長過程に変化はないという。
先述した菓子メーカーの不二家にも恐らく立派な企業理念や社訓は存在するの
だろう。また、衛生管理マニアルがあったにもかかわらず、こういう不祥事を起こ
した原因は食品メーカーとしての大切なものを維持継承する伝統という社風が
存在しなかったと言えるのではないだろうか。
また、新規開店で当たり前のように集客、売り上げという一時的な好成績で
一喜一憂して浮かれた経営者にならないためにも、これらの伝統を寝付かせる
仕組みを構築することが、もっとも経営者に求められることではないだろうか。
今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。
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■ 編集後記
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常に成績を求められる企業戦士は大変ですね。
上司から強引な要求を突きつけられても、嫌とは言えず渋々従うしかない。
たまには反抗ののろしを上げて、そんなに多くの要求されても
成果は上がらないと理路整然と物事は一つ一つ解決することが大切だと
改革案を訴えて愚痴のひとつも言いたくなるものである。
ところで聞けば、なるほどと思わせる。
「物事をひとつひとつ改善する。」という訴えは説得力がある。
しかし、真実は如何なものだろうか?
本当に「二兎を追うもの一兎をも得ず」だろうか?
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■ 無手勝流師範(勝手気まま!)
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企業に対して世の中の論調は「利益優先」か「顧客優先」か?という
「理想」と「現実」の究極の選択を常々求める傾向にある。
この傾向は法治国家としての議会制民主主義の道具である
多数決というシステムの影響から来ているのではないだろうか
と思うことがある。
これは国家としての仕事をスムーズに運ぶ為の道具であって
この結果がすべて正しいということでない。
また、この仕組ですべての答えが見えてくるものでもない。
まさに0か100かというゼロッサム思考は誤った方向へ暴走する
恐れあり、この中間に意義を唱える者たちも多く存在することを
私たちは忘れてはならないと思う。
何に対しての価値観の定義で「勝ち組」「負け組み」また「格差」という
馬鹿の一つ覚えのように二者選択を強いるのか?
どこの新聞、テレビ報道を見ても似たり寄ったりのマスコミ各社殿
もしも、無駄な時間の余裕のある方は一度放送開始から放送終了まで、
ラジオ・テレビを見たり聞いたりしてみてはいかがですか?
同じニュースを同じ論調で、キャスターやコメンテータを変え
大した内容もない情報を良くも飽きないで繰り返し報道できるものだと思う。
だから、私はニュースや情報の取得はインターネットのヘッドラインで充分だと
思ってしまう。
花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi
Higuchi
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