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■ 時代の変化
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倒産寸前もしくは弱体化した企業の買収を行い、買い叩いた企業の不採算
部門を切り捨て、容赦なく改善を行い再生される可能性を見出したところで買
収額以上の価格で売却し利益を確定させる。
これが、ハゲタカファンドといわれる組織が利益を求める常套手段である。
つまり、買収される企業の創設者の歴史や実績、また、そこに働くものたちの
生活権などのしがらみを一切排除して企業というひとつのものに対しての商品
価値があるかないかということだけに興味がある。
だから血も涙もない奴らだという烙印を押される所以である。
というのが世間一般的なハゲタカファンドへの見方ではないだろうか?
しかし、ここで考えて欲しい。
こういったハゲタカファンドに買収を仕掛けられるスキを誰が作ったかと
いうことを。
どんな業種であれ時代の変化には必ずさらされる。
その変化にいち早く対応することで企業の実績も左右される。
弱体化や倒産寸前というのは、その時代の変化に対応できず
やるべきことを怠った経営者の責任ではないだろうか。
つまり、こういった状況を招いたすべての責任は経営者にあるわけで
ハゲタカファンドはルールに従って権利を行使したに過ぎない。
「蒔いたとおりに花は咲く。」という因果関係である。
時代の変化とは、消費者ニーズの変化である。
よりよい機能向上へ、よりよいサービス向上へと消費者の貪欲なニーズには
際限がない。絶えず進化を求める。これが消費者の正体である。
もちろん、消費者も時代の変化に対応して生活サイクルを変化させている。
すべての現象は相関して廻っている。すべての現象が静止することなく動く中
で、止まることは自然の摂理に逆らっているといってもいい。ここ10年、成長を
止めたといわれている花の業界全体の動き。終始同じパイの中での陣取り合
戦、旧態とした販売方法で同じ顔を持った小売店ばかり。花の調達も花市場一
辺倒。新種も出るが生産サイクルは旧態とした流れのまま。1年過ぎれば大量
生産で暴落を招く供給過多状態繰り返す。
これから先、花という商材だけで成長を期待するのは無理がある。
もちろん、成長する花店も出てくるだろうが、それは資本にものをいわせた
形態で商圏を伸ばしただけに過ぎず、また、五本で幾ら、十本で幾らというように
販売本数の底上げで消費量はどうにか保てるが、取扱高を現状維持できれば
良い方で薄利多売という労多く利少ない状況を強いられることになるだろう。
もちろん、これにも質を落とさずサービス向上という高いハードルが要求される。
こういった消費ニーズの流れに応えられるのは小資本の小売商では
期待に応えることは不可能に近い。つまり、過去の利益率(掛け率)では
益々、消費者離れは避けることは出来ない。
歴史において、小資本の小売店が消費者ニーズに対応した設備投資が
出来なかったという要因で魚屋、八百屋がスーパー吸収されたように、
また酒屋がコンビニに姿を変えたように旧態とした花の小売だけに偏った
花店は必ず淘汰され姿を消すことになるだろう。
企業の成長や生活の向上を望まなければ現状に甘んじて動くことはない。
時代の動きに無頓着で居ればいい。
そして、静かに退場を待てばよい。
今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。
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■ 編集後記
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著者の独り言。
「究極の花屋生き残り作戦」
同じ地域の花屋の合併で企業体を作ることである。
仕入れの一本化、商品の研究開発などでコスト削減を図り
また、サービス向上活動などソフト分野にもっとも力を入れることである。
一方で同地域に様々な個性のある大小の花店が混在することで
消費者ニーズに対応できるという説も消費者からみれば一理あるが、
これでは各店の力が分散して一店一店が弱小である限り経営は成り立たなく
なることは明白である。
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■ 無手勝流師範(勝手気まま!)
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1946年ヒューレット・パッカード社(H・P社)は第二次世界大戦が終わって、
軍の発注が50%も減ってしまった。このままでは資金繰りが苦しくなり、
会社が生き残れないかも知れないと状況に陥ってしまった。
同じ状況に立たされたら皆さんはどうしますか?
H・P社の打った手は以下の通りです。
一、従業員の20%カット。
ニ、政府の契約に頼り過ぎの間違いは二度としないと誓った。
そして、次の一手がビジョナリーカンパニーの所以であるが、
大胆で先見の明のある手を打った。
三、戦争終結で仕事の機会を失っていた政府系機関の優秀な研究者を引き抜く
と同時に給料水準の高い社内の優秀な社員は解雇しなかった。
結果は、この手が軌道に乗ったのが5年後の1950年、
そして20年後には事業は拡大した。
創設者の一人でパッカード氏はこんなことも言っている。
「目先の安易な利益のために長期的な原則と健全性を損なわないことが需要だと。
そして、H・P社の倫理基準に違反して部門の目先の利益を追求しているのが
わかったら、それに関与した社員は解雇した。これには、例外を一切設けないで、
会社の利益にどこまで影響が出ても直ちに解雇する・・・・。」と。
まさに、長期的な視野に立って投資し、組織をつくり、経営していく一貫した
姿勢が大切だということに結論付けられる。
もちろん、これだけではなく、同時に、長期的な視野を口実に、短期的な利益の
追求も怠ってはいけないと結んでいる。
ビジュナリーカンパニー「時代を超える生存の原則」日経BP社より
花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi
Higuchi
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