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Vol 214  2007/04/10 配信済

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■  フラワービジネスの将来
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過去10年の花卉取扱高(卸売)のデータの推移をみれば日本のフラワーマーケッ
トは減少していることがわかる。この先も厳しい状況は続くだろうし楽観はできない
だろう。

その根拠は何度も言ってきたが、花の業界から変革の息吹が聞こえてこないこと
に尽きる。花業界人の認識と経済情勢との温度差だ。日本人の消費スタイルの変
化に全くと言っていいほど無頓着であるということ。日本人のライフスタイルの変化
に疎い独りよがり思考人が多い業界ともいえるのではないだろうか。

すべての生活環境がアナログからデジタルという流れに大きく舵を取ったといって
もいい。さまざまなナビを搭載した携帯電話を多くの若者は使っている。「待ち合わ
せ場所を携帯で探す。」「美味しいお店を探す。」「財布かわりの携帯を使う。」もち
ろんショッピングもモバイルで出来きてしまう。また最近のタクシーも財布携帯で乗
ることが出来る。

テレビ・ラジオに代表されるマスメディアも、インターネットの世界ではおなじみのユ
ーザが検索したキーワード検索を基に、週のキーワード検索からランキングされた
情報を基に番組つくりを行っている。また、情報バライティ番組やニュースにもイン
ターネットで有名なグーグルアースのコンテンツが盛んに使われていることはご存
知のとおりである。

テレビが普及した時のようにテレビのない家庭を探すのが難しいといわれるように
、現在は携帯電話を持っていない人を探すことの方が難しい。町行く人々の手元
を見るとビックリするくらい、また、それほどまでに携帯機器に依存しなければ町を
歩けないのか?と思ってしまうほどのスピードで進んでいる。

そこで私たちに求められるものは将来の消費活動の方向性はどうなるのかという
ことを予見し仮説を立て、その仮説を基に思考して具体的なビジネスモデル(利益
のアウトプット)を組み立てる能力の開発がこれからのフラワービジネスパーソン
に求められる。

これら一見、高度に見える思考の組み立ても、いままでは経営者や一部のエリー
トに求められる能力であったが、これからは一般のあらゆる分野で活躍するビジ
ネスパーソンにも求められる時代はもうやってきている。もちろん、花業界で働くす
べての人々にも例外なく言えることである。

花の知識、花の基本的扱い方、花の相場、商品の作り方見せ方など、花商として
の基本的なノウハウを持つことはプロとして当然で、云々ということを、わざわざこ
こで書くこともないのだが、どうも集客やお金を稼ぐという方面からの視点で花商を
見ていると、ここが一番欠落した部分に見えてならない。

花をこよなく愛し、美を求める姿勢も大切なひとつのファクターに違いないが、内に
向かれた思考の自慰的な営みでは経営を維持することはできな。フラワービジネ
スというものを大きく発展させ、更に高い可能性を求めるにはベネフィットを作り出
す仕組み確立させなくては、すべては絵に描いたもちである。

官僚や政治家の描く政策(仕事)は莫大な予算を組み、マクロを動かせば事は済
んでしまう。しかし民間だとそうは言っていられない。マクロからミクロへと具体的
な予算を組み、その予算に見合ったベネフィットを求められる。結論は利益をどれ
ほど出せたかという具体的な結果。つまり数字を示さなければ仕事は成立しない。

だから、政治家がどんな崇高な政的ビジョンや理想を哲学的にぶち上げても、
ビジネスの世界では結果が伴わなければ失敗という烙印を押されるだから、そう
ならないためにも、政治家や官僚たちが行う形なき政策の真似をしないように、
現状のビジネススタイオルで果たして時代に適応しているのかを細微にわたって
検証して、その答えが間違っていれば即座に撤退ということも含めて方向転換す
る勇気も必要になるだろう。

さまざまなことを模索することも必要かもしれないが、いつまでも模索するには
時間がない。思春期に誰もが通る自分探しなどといった甘ちゃんの考え捨てる
ことである。また「アホな考え休みに似たり」という世界に陥らないためにも着実
な一歩が必要となろう。

着実な一歩とは、経営者が具体的計画(数字を示して)を描き、それに係わる
すべてのスタッフと意思の疎通を図り、社内情報を公開し、同じ方向を向き、
くじけない気持ちで着実に前へ進むことである。

そして、これがもっとも重要なことであるが、経営者が利益の一人占めは絶対に
してならないということだ。必ずスタッフ全員に手厚い利益還元をコミュトして宣言
を守ることである。ほとんど場合、どんなに理想的なビジネスモデルも途中で腰砕
けになる理由はこれが守れないところからスタッフの支持を失い組織の崩壊は
起こる。これさえ守れば究極の二兎の「理想と現実」という油と水にも似た、相反
した二つの利益を手にすることが出来る。



今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。


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■  編集後記
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日本の花マーケットで現状よりも半分の相場で花が仕入れられるという
状況になった時、末端の消費現場にどのような変化が起こるか、
皆さんは予想したことがありますか?

日本の1/20?1/30という中国の人件費コスト。無視は出来ません。
生産基地が中国へという流れは誰にも止めることは出来ません。
花は日本の農産物の主流ではありません。
検疫などの壁はありますが、日本が花の輸入に関する保護をどこまで
守るかは未知数です。

中央卸売市場の手数料の自由化は2009年です。
恐らく、卸売り単価も手数料も下がっても上がることはないでしょう。
このような予想が立つ中、流通にかかわる各位が変化する状況に
持ちこたえ勝ち抜くには、それぞれの既存概念を捨てることから始めなくては
なりません。

そして、その時はもう始まっています。


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■  無手勝流師範(勝手気まま!)
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「将来性のないビジネスステージに取り残されるのは誰だろう?」

頻繁に流通業者が中国へ視察に出向いています。
中国の花卉生産や消費市場を見ているようです。
行かれる方が、どこに焦点をあてて見ているかは定かでは
ありませんが、誰しもが気になっている国ということに違いない
でしょう。

「BRICs’」や「VISTA」という言葉を皆さんは知っていますか?
これは、これから伸びるであろう国の頭文字を取った言葉です。
株をおやりになっている方には聞きなれた言葉ですが、
これらの国へ世界から投資目的でお金が流れ込んでいます。

人が集まるところにマーケットは形成されるというのは基本的ですが、
これらの国に一致した共通点は人口が多く、物が十分に行き渡って
いないという現状です。ですから単純に消費市場の拡大が期待できる。

一方、日本はすべてに置いて行き着くところまで行って、
富を手に入れましたから、単純に消費市場の伸びシロはありません。
皆さん自身の生活観を見てください。
従来のように、物に対しての価値観が薄れているはずです。
そうお金の使い道が変化していませんか?

そんなこの国の消費状況で、従来のフラワービジネスのままで
花の業界人が対応していると思いますか?

そうなんです。
あなた自身の消費行動が、この国の消費形態を変えているのです。
それに気がつけば、おのずと自身のビジネススタイルの変化も受け
入れられるのではないでしょうか。


花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi Higuchi


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