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Vol 218  2007/05/08 配信済

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■  なぜ、花は売れなくなって来たのか?
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なぜ、花は売れなくなって来たのか?

失敗しない経営で大切なことは、お金の流れについての歴史を学ぶということで
はないでしょうか。これから先の「人」と「お金」が、どの方向へ流れているのかと
いうことを察知する必要があります。

お金は世界を駆け巡り、利益の出そうな場所に居所を求めるという性質のもので
すから東西冷戦が終わりグローバルという言葉が囁かれるようになって長くなり
ますが、一国の都合だけでは経済は動いていないということです。
もちろん約2兆円産業といわれる花業界も無縁ではありません。

例えば、1980年代から1990年代にわたり日本式のバブルが起こった最大の原
因は貿易黒字で膨れ上がった外貨の使い道を誤ったというのがバブル経済の始
まりです。

その後の悲惨な出来事は皆さん知ってのとおりです。その過程において政府の
打ち出す政策に翻弄された金融関係の対応や一般市民を巻き込んで起きた現
象は必然であり、この時点で手を打っても「失われた10年」といわれるように負の
流れを止めることは誰にも出来ませんでした。一旦始まった流れの中では小手先
の施策を講じても流れを変える事は出来ないということなのでしょう。

つまり「なぜバブル経済は崩壊したのか?」という見方よりも、「なぜバブル経済は
起こったのか?」という原因を知る方が大切だと思います。現象には必ず予兆と
いうものがあります。計りきれない動きをするという意味で「カオス」という言葉を
用いますが、それでも必ず原因があり予兆があるものです。

本来価値の無いものに価値がついたというのがバブルです。一軒のビルの値段
が上がれば、隣のビルの値段も上がる。土地、各種会員権、証券などの資産価
値が上がれば、本来の価値ある無しにかかわらず、すべての資産に値段がつき
高騰したわけです。

でも、これらの動きを支えるには基本的に資金が無ければ何も起こらないわけで
すから、その資金を政府が市場へ放出したのがバブル経済の発祥点です。

そうです。結論は、お金の流れに原因があるのです。今どこにお金があるのか、
また、そのお金が次にどこに流れるのかという入口と出口を見ていれば経済が読
めてくるのではないでしょうか。


「なぜ、花は売れなくなって来たか?」
一番はやはり消費動向の変化です。つまり消費者の物に対する価値観が変化し
ているということです。情報の無いときは、周りの人々の動きに同調すれば、結果
はどうであれ人々の心は救われます。

そういった意味で私たち日本人は一様に同じ方法を向く性質のある国民性でした。しかし、現在は世界の政治・経済情勢がインターネットのお陰で善くも悪くもすぐに情報は入ってきます。また、バブルの後遺症もあります。

つまり、人と同じことをしていたのでは損をしてしまうという風に、一時期の団体観光から個人で計画を立てて単独で旅行を楽しむというスタイルに形を変えたように、消費も「カスタマイズ」というのがキーワードになるのではないでしょうか?

若者たちは原宿や代官山でインディーズの逸品を探して自分なりのファッションを楽しむように、日本人も個性を大切にする国民性になったのだと思います。

花の品質が劣るから花が売れなくなったのではありません。
また、サービスが悪くなったから売れなくなったのではありません。
お金の使い方が多様化した。また、物の対する価値観が大きく変わってきていると言うのが大きな要因だと私は思っています。

従来の花屋の店頭で買っていたのがバーチャル(インターネット)の世界へ数パーセントずつ移行しているというのも一つの現象です。企業(法人)がコスト削減のために行ったリストラやバブル崩壊を境に人材派遣への人材確保へシフトしてコスト削減を図り、法人需要の激減で売り上げを落としたというのもあります。これもひとつの経済の流れです。

今まで近海で獲れていた魚たちが外洋を泳ぐようになったのに、いつまでも過去の成功体験を頼りに近海に網を落としていたのでは魚たちを捕ることはできません。これと同じことを花業界はやっているように私には見えて仕方がありません。



今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。


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■  編集後記
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花業界最大のイベント「母の日」も本番に突入しました。
早いところでは受注を締め切ったところもあります。
また、前年対比を大きく上回ったというお店もあります。

しかし、これには大きな条件がつきます。
もうお分かりですね。
インターネットや宣伝活動を充実させたお店です。




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■  無手勝流師範(勝手気まま!)
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トヨタ(グループ全体)が今年度新車販売台数世界一確実というニュースは
ご存知だと思いますが、その裏に国内での自動車各社の新車が売れません。
年間590万台から359万台と年々減少が続き、06年度は29年前のレベル
(40%減)まで落ち込んでいるそうです。

2007年5月6日付け 毎日新聞(朝刊)より
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いや、いやすごい数字ですね。
花業界の低迷どころではないですね。
というように日本の主要産業もひどいのだから花業界も仕方ないというように
ネガティブに自分を慰める方へ納得させているのではありません。

比べるのもなんなのですが、国内の自動車各社は花業界の販促や開発にかける
コストなどチリくらいの存在でしかないような膨大な資金を投入しています。
なのに、この数字です。

ということは、消費スタイルが間違いなくこの国は変化しているということです。
既存の方法論では確実に数字を落とすという風にも言い換えられます。
品質やサービスなど直接的な貢献度では、この流れは変えることは厳しいと
とってもいいでしょうね。

消費者のライフスタイルの変化を熟知し、自らの販売スタイルにこだわらず
消費スタイルの変化に即応した販売スタイルを見つけ出すことが大切ですね。
例え、それが隙間商売と云われようと、既成概念に反するといわれようと
新しいスタイルのビジネスが求められている時期ではないでしょうか。


花を知ることよりも経済情勢を勉強した方が成功への早道のような気もします。

花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi Higuchi



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