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Vol 238  2007/10/23 配信済


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■今、この国で何が起こっているのだろうか?
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消費を左右する大きなうねり

「今、この国で何が起こっているのだろうか?」という視点で、ご自身のご商売と
リンクしてみることはとても大切だと思います。もちろん専門的分野の開発や売
上げに関係する消費トレンドや競合他社の動きを知ることも大切なファクターに
違いありませんが、それよりも最も知っておかなければならないものは、それは
マクロ経済の方向を大きく左右する国家の政策です。

バブル時代の状況を例に挙げることもなく、国策の失敗で失われた10年とい
われるような大きなツケを国民は払わされ、その後遺症から今も尚抜け出した
とはいえません。過去のことを掘り返すようで申し訳ないのですが、バブル時
に本当は裏で何が起こっていたか、また、もっと早く処理しておけばという反省
の念は否めないと思います。

「そんなこと国のやることで他人事だよ。日々の商売を思うことで精一杯だよ。」
とおっしゃることはとても理解できますが、あなたがどのように思おうとも、現実
に今、この国に起こっていることは、国策による影響で皆さんのお客さんになる
はずの消費者の意識の変化があるのです。

一つはモノ余りで過剰に商品が流通している需給バランスの崩壊です。
実態の全体消費量は変わらないが(誤差程度の下げ)販売する側の分散で
薄利を強いられている状態です。またインターネット販売の部分に多くの売り
上げが流れているのではないでしょうか。(特にギフトもの)

そして、もう一つは、これがもっとも消費トレンドを大きく左右して重要なことな
のですが、消費者のお金の使い方の変化です。何故、こうなるかはご存知の
通り、国を信用して預けていたお金がどこへ行ったか分からない様な不祥事
の社会保険庁の年金問題、また政治家は政治資金報告書を誤魔化し裏金を
作り、官僚は過去の政策失敗の責任も取らず、天下りで多重の高額報酬を手
に入れる仕組み作りで私欲を肥やします。また、企業では終身雇用の崩壊と
人材派遣法の成立以後の職場組織の変貌です。

政治家の口からは相変わらず「豊かな生活を維持できるようにします。」という
曖昧で抽象的なメッセージばかりで、「今はこの部分が危機でこれを改善して
将来はこの様な姿の日本になります。」とのように、具体的なビジョンもありま
せん。

見えてくるのは不祥事とグレーな部分ばかり。つまり将来の不安を煽る現実
で、いくらおとなしい国民性の日本人もこれほど将来が見えない部分を見せ
られれば、誰もが国を信用できなくなります。また、雇用部分で安心して一つ
の会社に勤めることが出来なくなりました。

その結果、自分の危機は自分で守る。また自分の将来は自分で作るという
流れに成っています。具体的に言えば、「自分を守る。」「将来を作る。」とい
うことは、生活のために必要なお金をどのようにして減らさず増やしていくか
という生活防衛の具体的策なのです。

この具体策が進行すると、生活での必需品消費で残ったお金は蓄財へ回さ
れます。蓄財といっても様々な方法がありますが、その代表例が金融商品
(投資信託など)の購入です。

一般的預貯金とは違って、これらの金融商品には元本がマイナスになるか
もしれないというリスクはありますが、大きなプラスになるというリターンが
もっとも魅力的なのでしょう。更に進むと個人で行なう株式投資です。

現在はネット専門証券も含め多くの証券会社がインターネットを使った株取引
が活発に出来ます。資産運用とは、お金を増やすことが目的ですから、現在の
低金利では元本は保証されても増えることはありません。ましてやインフレが
進むと実質マイナスになり価値は目減りします。

つまり、これまでは一般的に浸透していなかった個人の資産運用トレンドが積
極的に投機へと進んでいます。そして、更に、これらのお金は機関投資家へと
流れ、その資金は海外へと投資されています。つまり、日本の個人のお金が
国内で使われず、海外へ流出しているという状況がこの国の中で起こってい
るのです。

親しい友人には打ち明けてくれるかも知れませんが、中々表には出難いお金
の話です。ところが実はほとんど多くの人は静かに個人投機の世界へ入って
いるのではないでしょうか。これもインターネットの発展でお金の流れも昔と大
きく変わってきているということなのでしょう。

前回のメルマガにも書きましたが、景気が回復されたという報道など聞いて
も、実感として景気の回復感が感じられないのは、国内に流れる内需型の
お金の流れか、海外へ流れる外需型かで違ってくるのです。バブルの後遺
症であれほど酷かった日本の金融業界ですが、今では過去に類を見ない
業績を上げている銀行はゼロ金利を背景に資金を外需型企業や海外運用
のファンドへ貸し付けます。

このようなお金の流れの国内で、私たちは花を通して物販を仕掛けているの
です。こういったマクロ経済を詠みながら生産の川上から小売の川下まで
冷静な策を練る必要があるのではないでしょうか。

恐らく、花の生産もそろそろ輸出を主体とした外需型農家の出現も見られる
と思います。また、花の小売業の本格的な海外進出も見られるのでしょうね。

また、一方で皆さんが日々の生活と格闘して、なんてこの国は住み難いの
だろうと、お嘆きになっても世界から見た日本という国のイメージは
「金持ちの国ニッポン」という債権国なのです。



今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。


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■  編集後記
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ひょっとして、あなたの取引されている身近な企業の経営者は積極的に裏
で投資活動をしていると思いますよ。表面上は花業界発展に口角泡を飛ば
して熱く語っているが、実は・・・・・・とね。
ある市場の経営者一族は株取引に積極的という話は有名です。

誤解しないで欲しいのですが、私は株取引などの投機的な活動を否定して
いるわけではあません。逆に奨励している方ではないでしょうか。
なぜならば株などの運用にはファンダメタルズという分析が欠かせない
からです。

この分析は投資先企業の財務から営業活動まで知らなくてはなりません。
また別の意味で経済の流れも読まなくてはなりません。こういった意味で、
もっとマクロ経済を知ろうとする姿勢の中から先の判断に優位性を確保す
ることも経営者には必要な資質だからです。

世の中の流れもわからず目先の売り上げに声を張り上げ、大切な資本を
使う経営者の下であなたは働きたいですか?



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■  無手勝流師範(勝手気まま!)
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日経新聞社より2000年刊行された「犯意なき過ち」(検証バブル)を
今、私は再読しています。

それは何気ない機会である本を手にしたのがきっかけでした。
その本とは世界一の投資家ウォーレン・バフェットの本です。
投資家の頭の中はどうなっているのだろうか?という好奇心です。

バフェットが世界一の投資家になるまでの時間軸と当時の世界情勢との
対比が面白いですね。

それを参考に自分自身に当てはめてみて、私の時間軸はどうだったか
という分析を無謀にもやってみました。
結果は予想した通り散々たるものでありましたが、自分の事ですが過去
の分析ですので精神的に負担はなく客観的に見ることが出来ました。
自分の愚かさを再認識する結果には少々落ち込んでしまいましたが、
しかし面白かった取り組みだという感想です。

バブル時代をリアルタイムで生きた私にとって巷に溢れる話題で地価高騰・
銀行からの積極的な緩い融資案件など、さまざまな記憶が甦ってきます。
今思えば、当時の私には実態経済を読むなどという意識はなく、誰もが
通る日常をこなすというありふれた生活を過ごしていました。
頭にあるのは如何に売り上げを増やすかという販売面のことばかり。

その結果どうなったか?
「痛い目にあいました。」
しかし、こういった経験は私一人だけじゃないと思います。
多くの日本の国民が直接間接を問わず、何らかの形で負の遺産を背負い
込んだと思います。

「あんなに融資を渋っていた銀行が緩くなった。」(過剰流動性)
「持ち家の価格が異常に高騰していた。」(資産インフレから来る不動産バブル)
「異業種から色々な案件が持ち込まれた。」(お金の使い道に困っていた。)

「 」内が当時、表面上私が感じていたこと。( )内が裏で起こっていた真実
です。もしもで申し訳ないのですが、( )内が私も含め当時の多くの国民が
読めていたらという思いは否めませんね。

しかしこれも仕方のないことかもしれません。なぜならば、当時の大蔵(財務省)
官僚、日銀総裁、大蔵大臣、そして証券会社、銀行と、この国の金融のプロ
であるスーパーエリートたちを翻弄して迷走させたのですから・・・・。

情報の大切さ、そしてそれを読み解く能力の重要性と素早い意思決定の決断力
を再度、痛感させられた次第です。
これが私の感想です。


そして、最近こんな話を聞きました。
日本の航空各社の国際便の客層の変化です。搭乗する日本人の比率が
下がっているという。その代わりに他のアジア地域の人々が増えている
そうです。

また、こんな現象も「雪印」「白い恋人」「ミートポーク社」「比内鶏」「赤福」
などのコンプライアンス欠如にいたる企業倫理の崩壊。
もちろん正当化されるはずもないのですが、悪魔に手を貸さなければ
ならないほど、一方で、この国の企業は追い込まれているという見方も
出来ます。

この情報で何を感じるかは人それぞれですね。



花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi Higuchi



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