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Vol 240  2007/11/13 配信済


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■コストパフォーマンスと夢
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ハローウィンも終わり、花屋の店先は、かぼちゃのオレンジ一色からクリスマス
商戦へ向けてミニシクラメンやポインセチアの飾り付け、そして東京の主要な
商業施設では夜になるとクリスマス電飾の灯りが綺麗です。

ところで、花屋にとってハローウィンは果たして利益へ直結しているかという
疑問を私は持っています。もちろん広義な解釈をすれば多少なりとも曖昧な
貢献はあるでしょう。でも、それは秋の彼岸需要から年末商戦に架けての話
題つくり的要素でしかなく、積極的な店舗レイアウトを試みるショップには、
みかけの華やかさは訪れますが、実際の損益を見ると首を傾げたくなるような
数字ではないでしょうか。

生活材のような使用目的が確立された商材と異なり花は美的要素の高い
商材です。目に見えない癒しという言葉で表現されるように、生活環境の
補填的な部分としての一端の担う商材ともいえます。しかし現実的な話で
申し訳ないのですが、経営的には「母の日は花が売れる。」「彼岸は仏花
が売れる。」「年末は正月用の花が売れる。」というような利益確定を数字
で証明されていなければなりません。

ビジネスにおいて何が重要かはリターンです。
つまりコストパフォーマンスです。
いくらの投資で、いくらの利益が確定できるかと時間軸を絡め現実の数字
との戦いです。

これは、物販業を営む市井の花屋も株や債権、また先物商品取引などの
金融商品も例外でなくビジネス視点から見れば同じです。また、プロスポーツ界
でもストーブリーグの話題に事欠かない大リーグのトレードですが、ここでも報酬
という具体的な数字と人気選手としての集客力とファン待望の夢のチーム構成
を計りにかけた闘争が繰り広げられます。

都市のヒートアイランド現象問題で緑化事業は昔から提案されてきましたが、
イメージ的に良いことはわかっても実現のスピードの鈍化は否めませんでした。
しかし、そこに効果(企業利益ともいえる)を数的根拠で説明できると実現が早く
なります。

例えば、熱効率でこれくらいのコストカットが出来るというコストパフォーマンスです。
もちろん地球環境問題意識の後押しでトレンドの影響はあります。
しかし、これも数字で示さなければ絵に書いたモチとなるわけです。

往々にして、そこに働く雇用される側は花が好きで、花を通して自分の感性
を表現しようとします。街の雰囲気やトレンド、創造性に心を囚われ過ぎると
残念ですが、コスト意識は希薄になる傾向にあるようです。

しかし、経営者は利益を無視することは許されません。一方で理想の世界を
夢見ることは、いつの時代も若者や経営責任のない人々の特権です。
しかし、過去において理想を思い感性だけで突走しって来た人々を見るに
限り結果は芳しくありません。



今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。


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■  編集後記
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ビジネス経営には、売り物の商品つくりと販売管理の二つがあります。
あまりに有名な話ですが、世界のホンダを育てたというイメージでは
本田宗一郎氏は伝説になるまでの人物で多くの人が知る存在です。

ところが、見方を変えれば、世界のホンダを実質経営していたのは
副社長の武藤武夫氏であったようです。

つまり、言葉は乱暴だが技術馬鹿、営業馬鹿では、現在の世界のホンダは
なかったように思います。

優れた商品を生み出す技術力、そして、その商品を如何にして売り出すが
また財務を堅実に経営するかという部分の才覚も必要です。
つまり、どちらが欠けても現在のホンダは無かったように思います。

表に出てくる部分は華やかなイメージはありますが、その華やかさも
財務、管理、営業という実務が充実して達成される姿ですね。


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■  無手勝流師範(勝手気まま!)
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「全席優先席」

利用者のモラルを尊重する形で「全席優先席」で特定の優先席を作らないと
する理念の関西圏の阪急電車の取り組みが廃止されるようだ。
「自主的なモラルに任せる。」
確かに理念として素晴しいのだが、効率や結果を求めるのならば、日本人には
道徳の範囲にも規則という決まりごとが必要なのだろうかと考えさせられる。

余談で、これも公共のモラルの話だが、アメリカやヨーロッパで生活した経験の
ある方はご存知だろうと思うが、ちょっとした事で肩が触れたり、相手の行き手
をふさいだりした場合、「パードン」もしくは「エクスキューズミー」という言葉が
本当に自然に人々の口から反射的に発せられる。

日本語に置き換えれば「スイマセン」「ごめんなさい。」か「失礼」という意味と
なるのだろう。もちろん、日本語に直訳すれ微妙なニアンスの違いは否めない
が、使う時の言葉としては他には見当たらない。

しかし日常茶飯事で混雑する日本の通勤電車内で、このような言葉が、また、
公道で、このような言葉を発せられることも、発することも極端に少ない。
何故、「礼に始まって礼に終わる。」というような礼節を重んじる日本なのに
不思議である。

もちろん、なんでもかんでも西洋がいいなんて事を言っているわけではなく、
外国の良いところを真似して更なる進化した形にすることが最も得意とする
日本人が、人間として最も大切なこの部分の真似は何故出来なのかと思う。

優先席設定という決め事で一件落着する結果に、元サッカー日本代表の
中田英寿氏が語ったように、今の日本代表には自主性に任せるジーコ型
よりも管理されるトルシェ型の方がマッチしているような気がするというコメ
ントは日本人の国民性を言い当てているようだ。

また、第二次世界大戦で日本の敗戦で駐留した連合軍総司令官マッカー
サー元帥の言葉を思いだす。「この国の精神年齢は7〜8歳」という屈辱的
な言葉であるが、戦後62年を経た今でもまんざらでもないような気になる
のは、なぜだろう・・・・?

敗戦の焼け跡から短期間で世界第二位の経済大国という復興を見せた
勤勉性を日本人の誇りと思うことも大切だが、しかし、もっとも大切な真
の誇りとは何なのかという事を考えさせられる現象が多く発生する
この国は、一体どこへ行こうとしているのか?



花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi Higuchi




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