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Vol 267  2008/07/15 配信済

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■企業の有り方
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株価が下がると不安な気持ちになるのは、株を持っている投資家
だけではありません。一番憂鬱な気持ちになっているのは経営側
かもしれません。

厳しい経済環境の中で、たとえ成績を上げても、株価はそれに
比例して上がってくれません。
なぜならば株価と業績は不均衡だからです。

もちろん業績が悪いより良い方が株価の下落に歯止めをかける
ことはありますが、今日のように、他の影響(原油高騰やサブプライム
ローン問題からくる金融関連のクレジットリスクなど)で世界的に株価
が下がっている場合は経営者にとっては手の打ちようがありません。

(時流のなすがまま状態)ともかく、耐え忍べるだけの資力とコストの
見直しに懸命になるしかありません。

企業は財務が健全ならば潰れる事は、まずありません。株価が下がった
分だけ株主には総会で厳しく追及されるかもしれませんが業務的な会社
の状態は変わらない。心配の種は買収されるかも知れないという心配
だけです。

だから、経営者側は株価を上げることに必死です。業績が安定していて、
株価が比較的安いとなれば、買収する方はチャンス到来です。
なんといっても二〜三割安の資力で優良な企業が手に入るわけです。
ひどい企業になると一時期の半値以下です。

まあ、会社法改正の影響もあるのでしょうけど、各企業はコーポレート
ガバナンスやコンプライアンスに力を入れている傾向ですし、株主配当を
引き上げて個人投資家を求める企業が目立ちます。

そして何よりも一番目立つのが買収防衛策です。つまり、買われない
ようにするための具体的防衛対策です。

株の流動性を無くす方法の株の持ち合いの復活や企業の一括財務管理
のような(・・ホールディングと名乗る)経営構造を作る同業主の合併です。
つまり、合併によって企業の時価総額を大きくすれば、買収資金も多額に
必要となり買収がしにくくなります。

ところで一時期、企業は誰のものかという議論も結論の出ないままに、
今は沈静化していますが、近い将来、きっとこの話題が再熱するのでは
ないでしょうか。

私は、企業は株主のものと思っていますが、社会主義思考の強い日本
には、そこで働く従業員の待遇は、とか、切り売りされて企業の存続も
危ぶまれるとか、汗水流して働いた労働者の富をお金でかっさらうの
か、といったようなデマがどこと無く報道されて来ました。

本当にそうでしょうか?
恐らくこれは、自己保身の経営者側や一部の大株主による報道操作
だと私は思います。つまり「黒船騒動」です。

事業や投資の世界でリスクの無い変革や進化など存在しません。
必ずリスクは存在します。しかし変化を拒む国民性のなせる業で黒船
という幽霊船を作り上げてしまうのです。

余談になりますが少々乱暴な言い方で恐縮なのですが、現状の花業界
へ参入する方が余程ビジネス的にリスクは多いと私は思っています。

例えば、買収する側は単純に考えて株主になるわけですから、買収した
自分の企業の株価を下げるようなことをするでしょうか?
少なくも、今以上の株主利益を考えた経営を行うはずです。
だってこうしないと買収する方も損を被ってしまうわけですから、
どう考えても理屈に合いません。

いつまでも赤字を垂れ流し、株主の利益もままならない。そこで働く
社員の士気低下を抱えながらも低い株価で従業員の生活保障までして
企業を守るというのでは、官僚が赤字国債発行で自らの生活圏を守って
いるのと変わりません。
まるで崩壊した共産社会主義国家をみているようです。

本来、会社というのは、人々を幸福にする為にあるのが基本です。
それ以外に会社が存続する意味はあるのでしょうか?
そこで働く人々の幸福(経営側も含め)。また資金を提供する株主も
しかり、また、商品やサービスの提供を受ける消費者も。

すべての人々が幸福になる為に企業があるものです。では、どうすれば、
今以上に多くの人々が幸福になれるのか?
それは、現在の資本主義経済の法則では株価を上げることなのです。
株価が上がれば多くの人々が幸福になれるのです。

もちろん、経営陣が替わったからと言って簡単に株価へ好影響が出るとは
限りません。それは、やってみなければわからないことです。
しかし、コーポレートガバナンスやコンプライアンスもなく、一部の経営陣
や大株主の保身だけの企業統治は避けるべきなのです。

株を上場公開した時点で会社は株主のものというのが
資本主義経済の基本です。



今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。


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■  編集後記
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肥料の三大成分「窒素」・「リン酸」・「カリウム」 
今、米国で価格が急上昇というニュース。
二倍だそうです。本当に何から何まで騰がっていますね。

五年前の3.4倍。

これはエタノールの主原料のトウモロコシ栽培が盛んになっている
影響だそうで、恐らくこれを受けて日本の肥料価格も上昇している
のでしょうね。

原油も上がり、肥料も上がる。
しかし、栽培された商品の卸価格は上昇してこないではダブルパンチ。

生産農家にはつらい状況です。




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■  無手勝流師範(勝手気まま!)
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さて、これだけコスト高が進行すると世の中は節約ムード一色です。
東京の道路渋滞が緩和されているとか、自炊の為かスーパーの食品
部門が好調とかいうニュースが後を絶ちません。

所得は伸びない。それで燃料代は右肩上がりでは車も持てません。
国内自動車販売実績はすごい勢いで下がっています。
当然車が売れないわけですね。

またメーカーも作ると赤字という場面も出てきています。
先ごろ、コスト高による影響で期限付きの操業休止という漁業関連の
ニュースは報道されましたし、トヨタも北米市場で一部の車種の生産を
ストップという報道もありました。

つまり、世の中は確実に超インフレの道を突き進んでいるということに
なります。インフレになると今まで買えていた物が買えなくなります。

そこで真っ先に節約されるのが、誰しも考える嗜好品です。
つまり贅沢品です。

残念ながら切り花は嗜好品の一部に入っています。まあ、地球環境エコ、
食品の偽装問題や中国の農薬野菜からの影響で野菜の自家栽培用の
種や苗にはブームへの兆しで、1980年代にあった観葉植物ブームの
復活があるかも知れませんが、業界全体を引き上げるほどのパワーは
ありません。

それよりも規制緩和で花き流通業種に変革の嵐が吹き荒れる予感。
つまり大型の合併や他分野の進出もあるかもしれません。

仲卸間の合併や大手小売商の合併という枠組みも視野に入れた展開
が花き業界の歴史の一ページを飾るのもそう遠くない現実のように
私には思えてきました。

健全なガラガラポンは必要ですね。

上場企業の花き業者は、また一つ企業買収という心配後が増えた
ようですね。なぜならば、業界全体が停滞していても、群を抜いて
成長する業態は存在するからです。目のツケところによっては世界的
な企業に成長する花の業態もあるのですね。



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