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Vol 277  2008/11/4 配信済


流行する生活防衛手段

昨年の夏に、ヨーロッパでヘッジファンド債券解約での不履行が報じられると
一気に「サブプライムローン」というキーワードが世界のマスメディアから
報道されるようになった。

わずか一年前、専門家の意見は対岸の火事的扱いの意見が多かった。
「サブプライムローンは、債券市場のたった2%のシェアだ。」というような
コメントに代表されるように大した問題にはならないというニアンスだった。

記憶に新しい911でニューヨークのトレードセンターが、たった2機の飛行機で
崩壊したように、債券市場のたった約2%のサブプライムローンという爆弾が
世界の金融と資本主義経済の崩壊の一歩手前まで追い込んでいる。

防御と流動性の最も保たれていると思われていた世界金融は
実は防火壁の存在しない危険な巨大ビルディングだったと実証されたのだ。
つまり、安全であるという信用神話は崩壊したことを意味する。

先進国が新興国を巻き込んで G 7からG 20へと経済と金融の建て直しに
躍起となっている。ところが、今は歴史的転換期で核がぶれている時であるから、
すべては不安定に動く傾向にある。多少、世界の株価が持ち直しても
次から次へと危険な火種は恐らく、まだまだ出てくるのではないだろうか。
G 20で世界は正常に回るとは思えない。



編集後記

野村が旧リーマンの一部を買い。
UFJがモルガンを買うという大博打を打った。
恐らく失敗するだろう。
バブル時にアメリカの不動産を買いあさったジャパンマネー。
その後の顛末は記憶には新しい。

日本が世界金融の主席を目指すならば百年金融先進国のノウハウ
を買っても意味はない。
別世界を創造するしか主席にはなれないのであるから。
これを続けている限り日本は世界のトップにはなれない。

世界のマネーはどう動くのか?
これを知りたければ、
もしも、100億円の資産が自分にあったらどうするか?
と想像してみることだ。
じっくりと想像してみることだ。

所得を今より少しでも増やしたい。
少しでも、今より生活を良くしたいという
狭義な志向の中からは、
決してこの答えは見えてこないように思う。


無手勝流

毎日のように、経済誌が、いや一般紙までもが株価と為替の動きを特報の
如く報道している。前日終値からいくら騰がったの、下がったのって、
これは本当に意味のない報道だ。

なぜならば、株価や為替から直接影響を受ける投資家や上場企業は
1分足の如くリアルタイムで世界の株価を追っている。
トレンドを読むことに必死なのだから。
真の投資家は後追い情報の株価をいくら眺めても意味のない事を知っている。

身近には、クレジットリスクが気になるところだが、
本当の知りたい情報は世界の資源の開発地図と確保とカントリーリスク。
目先の相場を追う余り、現実に起こっている世界の資源開発と支配の構図。
つまりエネルギーを支配することで世界を制するという動きだ。

相場を張って損益を繰り返すトレードはいつまで経っても受身でしかない。
利益の源泉(打出の小槌)を求めて世界のマネーは動く。
先日、パナソニックの三洋電機買収(子会社化)という報道があった。
買収の目的は三洋電機の充電池や太陽電池部門であるらしい。
そして5年10年後のリターンを望むという。

乱高下の場に、お金は定着しない。
なぜならば、絶えずハイリスクにさらされて資金の軸足は後方にあるからだ。
いつでも逃げる身支度でマーケットに参加しているかようだ。だから、
まだまだ続く世界の株価と為替の乱高下。
新興国通貨は売られ、マネーの逃げ足は速い。
世界マネーは大も小も国力に合わせて等分はされない。
一極に集まる性質を持っている。

ネット証券各社の契約数が昨年比で大きく伸びているらしい。
昨今の株安で、「今が買いだ」という風潮だ。
それを助長するのが報道番組に出演する
経済畑のコメンテーターの言葉だ。

確かに、株価は大幅な下落を続けている。
どの指数を見ても売られ過ぎを示し記録的な割安感は否めない。
日本を代表するような優良企業銘柄が超安価で買える。
だから、誰でも簡単に利益が出せるような感覚になるだろう。

株式相場で儲けるには安く買って高く売る。
実にシンプルだ。
幼稚園児でも簡単に理解できる理屈だ。
だが、実態はそうは簡単に運ばない。

損をする人は信じがたい失敗を繰り返す。
なぜか高値圏で買って、安値圏で売る。
いつまで経っても利益確定に程遠い。
運用する程に損を積み重ねる。
そして、結果は痛い目にあったという記憶しか残らず
株式市場から撤退する。
利益獲得の方程式の逆を行く。
なぜ、こうなるかは簡単だ。
買い時の失敗である。

データで分かることは、今の相場は過去に比べて安値圏であるということだけだ。
しかし、本当に今の相場が将来的に見て安値圏であるかは誰にも分からない。
現状の世界金融経済は起きるはずのない事が起きている。
その証拠に、昨今の株価は年初来安値を更新している銘柄が続出である。
「過去の株価より安かった。だから買った。」
ところが、その後、更に最安値を更新する。
こんな状態のこと下降トレンドという。

そんな変動時にマスコミは「今が買いだ」と煽る。
とても危険だと思う。
本来株式投資は「上昇トレンドで買い。
下降トレンドで売り。」が一般的。

真の投資家は損切りをコストの一部と理解する。
だから、損して得をとれが実行できる。
今、買っているのは資金が潤沢な将来を見据えた投資家だ。
しかし、昨今デビューの新人投資家には、これが理解できない。
あくまでも損は損というマイナス感情に支配される。

100円で買った株、毎日10円下がり続け、気がついたら
あっと言う間に株価20円という現実は珍しくない。
あなたは、この現実に耐えられますか?
結果的には多くの人々は耐えられず狼狽の売りを出してしまう。
だから相場の世界は勝者10%という所以である。


相場は忍耐力と自己責任
買う前に十分なご検討を。

今が旬の流行化する生活防衛手段としての株式投資(資産運用)にご用心。



花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi Higuchi



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