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Vol 280  2008/12/16 配信済


連鎖

景気の良い頃は先行きを心配する人は多くありません。
その日の快楽の満足度で個人的で小さな平和の日々があるだけです。
先行きの見通しを懸念しながらもリスクヘッジというようなややこしい
対策に頭を悩ますことも無く、将来に不安が存在するなども夢にも思いません。

でも不況時と同じくらいに好景気時でも問題点は存在するのですが、
生産性の方が勝ることで負の部分を飲み込んでしまいます。
つまり負を正が相殺して余りある正が存在するからです。

ところが昨今のように景気が一気に冷めてくると、好景気と反対の作用が
起きてしまいます。起きる事、見る事すべては負のようです。
また、それに火の中の油を注ぐように経済誌を問わず、すべてのマスコミは
世界経済が崩壊のような大げさな記事で煽ります。

先ごろ日経新聞で、こんな結果が発表されました。
「07年末に100万円の予算で金融商品へ投資した場合の結果。」
この調査の結果は、新興国株=63%マイナス REIT=ほぼ半額 
東証インデックス=ほぼ45.5%マイナス。
世界的な金融不安から世界的株価の下落ですから、当然といえば
当然の結果です。

ましてや日本を代表する世界的企業のトヨタが今期の下期
(08年9月〜09年3月)利益を1000億の赤字と下方修正しました。
さらに、このまま販売成績が低調に続くならば来期の決算は1兆円利益企業
から一気にマイナスを計上する企業になると予測も出るほどです。
ソニーも世界的で18000人の首切りを発表しました。

また他の企業もトヨタやソニーを追従するようにコストダウン策を発表しています。
そして、この結果で一番矢面に立たされるのが、期間契約労働者や派遣労働者
という弱い立場の人々への首切りです。最大のコストである人件費の削減に
形振りかまわずアメリカ型の対応です。
ますます、消費は細っていくという構図になっています。

こんな情報がマスコミ各社から一日中流すわけですから
聞きたくなくても聞こえてきます。次は我が身と思っても仕方がありません。
そのため人々は過剰に反応して生活防衛に走ります。
現状然程生活に困らない人も、まるでトレンドに乗るように財布の紐は
硬く結ばれているようです。

ところが面白いデータがあります。
先に書いたように、個人の資金運用での成績で大幅なマイナスというデータで
ありながら、個人向け社債発行額は最高(前年比3.5倍)です。
また、ネット証券の契約数倍増です。
個人のお金が景気に一番影響を及ぼす消費には流れず、
マネーゲームの色濃い投資へ個人のお金は流れているという現状を
知ることが出来ます。お金に働いてもらう方法です。

額に汗してまじめにコツコツと働けば、将来はきっと幸福が保証されるという
ロジックは遠い昔の神話のように聞こえてきます。

人々は、政治の嘘、マスコミの嘘、教育の嘘、企業の嘘を見抜き、
個人の責任の中で自主的にリスクヘッジを模索して、
強かに生活防衛へまっしぐらのようです。
そして、ますます国家観や地域観の信頼は薄れて行き、
個人主義を基本として、内向きで防御本能が働き、索漠とした社会が形成
されているように私には思えます。


例に漏れず、私たちの属するフラワー業界全般も、残念ですが、
思うように花が売れないと厳しい話しか聞こえいません。
現実として花を生業とする職業を選択した以上、如何に消費者に支持されるか
と策を思い浮かべ具体的な対策を施し行動を起さなくてはなりません。

そこで一段と厳しい目を持った消費者へ花を売り込むかは「嘘をつかない」
というのがキーワードになるよう思います。
なぜならば、わたしたちを含め人々は様々な嘘に散々痛い目にあってきた
記憶はぬぐうことはできないからです。


そんな中、総崩れの衣料業界であって、成長する企業があります。
ユニクロです。商品名は「ヒートテック」
そして、もうひとつは、イーモバイルの「100円モバイルPC」です。
とても参考になると思います。


今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。


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■  編集後記
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ユニクロとイーモバイルが消費者に支持される最大の要因は低価格と質です。
それと、消費者のライフスタイルにマッチした商品を開発して送り出しているという
マーチャンダイジング力ですね。



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■  無手勝流師範(勝手気まま!)
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お休みです。



花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi Higuchi






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