千両・松市とリアル経済
今年の千両は出来も良く豊作であったようだ。セリに参加した花屋さんは
異口同音、近年にない安値であったと口を揃える。簡単にいうと「半値」で
あったらしい。
例年、松が高値の場合は、千両は安く、またその逆も然りで、松が安けりゃ、
千両は高値ということを繰り返し、今年のように両方が安値というのは記憶
に無いとも言う。
また近年、出来高を伸ばし相場の安定に貢献していたセリ前取引だが、
それをも上回る荷物に販売を手がけた市場側の失策も手伝って安値を
呼び悲鳴を上げたのではないだろうか。
端的にいえば、更に需給バランスが崩れたということだろう。
高原野菜のキャベツや鮮魚いわしや秋刀魚の季節物で行われる生産・
出荷調整を花も必要なのかもしれない。
暴落で潤う者は居ないのだから・・・・。
とはいえ、花業界も抜本的な改革を求められているのは間違いないだろう。
新しい商品と今まで無かった販売方法と雇用関係、そして新しい生産技術
から生まれる新商品。川上から川下の業種の垣根を取り払い
消費者の欲する次世代商品誕生に業界一致で取り組まなければ、
花の新しい時代は先送りされる。
どれも高度で厳しい条件と要求であるが、
これをクリアーしなければならないことも事実である。
今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。
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■ 編集後記
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来年2009年は市場取引手数料の自由化の年。
さて、どうなりますか?
大体において、規制緩和すれば市場相場は乱れ安くなる傾向のようです。
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■ 無手勝流師範(勝手気まま!)
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最近1929年と2008年を対比検証するのが流行っています。
人は歴史から学べと、昨今の世界不況と1929年10月(昭和四年)
アメリカウォール街で株の大暴落を引き金に日本も巻き込んだ世界大恐慌。
大正の関東大震災から第一次世界大戦の戦費の借金苦などで不況を
引きずっていた日本。当時輸出品の大部分を占める生糸の価格が三分の
一になり、輸出も激減、企業の操業短縮、解雇、賃金引下げ、そして倒産で
日本の労働争議数は2000件以上に及んだ。
また当事の大卒の九割が職に就けないというほど、
とてつもない就職氷河期。
現在では、トヨタの1500億円の営業赤字報道で代表されるように
日本の外需産業は総崩れ状態で、非正規雇用の首切りと操業短縮で
軒並みの減産体制、新卒の内定も取り消しと時代は違え、
似たことが繰り返されるようです。
1928年(昭和三年)に普通選挙法の成立後、最初の国政選挙が
行われ、国民の期待は国政へと注がれ「政友会」と「民政党」の
二代政党の政治体制となる。
国民(満25歳以上の男子)は長引く不況の閉塞感の打開を政治
に期待した。
2008年末、解散総選挙の掛け声で総理になったはずの麻生総理は
開き直って総理の椅子にしがみついているし公明の頭の中は
次期選挙で一杯。そして民主党も解散総選挙のスローガン一辺倒。
国民はもう誰でもいいから今の不況をどうにかしろと言わんばかりに、
総選挙で政治のニューヒーロー(指導者)を望んでいるようだ。
これも1929年ごろに似ている。
当時の日本は次第に軍部の力が政治へと強まる中、五一五事件、
二二六事件で政党政治は力を失って行く、そして資源国のブロック
経済の外にあった無資源国の日本はご存知のように、資源獲得を
主な目的の軍部主導でアジア各地へ大砲や銃を持って侵攻する。
一方、内政は「防空訓練」「国家総力戦」「非常時」と、
いう軍事へのプロパガンダ色が強くなる。
荒木貞夫陸軍大臣の演説から流行した「非常時」という言葉。
現在では麻生総理の「百年に一度の危機」と似ていませんか。
漫画、映画、新聞、すべてが軍国モノになっていく。もちろん、
教育のあらゆる面で軍国美談が作り上げられ、そして時の政府は
国民統制の意味で各学校に贈られたのが二宮金次郎の像である。
二宮金次郎については以前、メルマガ(2002年)に書いて
いますので、詳しくはこちらです。
http://www.hanadaisuki.com/backno30.htm
今まで報道すらしなかった経済情勢や株価相場・為替相場を有りと
あらゆるマスコミが報道している。
また、最近アメリカのCNNで取り上げられた日本航空の西松社長の
倹約ぶり報道です。巨額の赤字を出しながら高額な報酬を手にする
米国企業のトップとの対象が非常に印層的です。
数兆円という巨額な救済を国家から受ける経営トップの年棒は十数億円、
一方、日本航空の西松社長は年棒一千万円以下、バス通勤、昼食は
社員食堂という比較です。正に平成の二宮金次郎です。
これを無能な馬鹿政治家や失策続きの政府(自民・公明)に
利用されなければと気になります。
倹約といえば、日経に、こんな記事が。
「倹約がかっこいい!」米国流の消費 景気後退で変化
・おしゃれも中古でOK ・ごみから高級食事調達
と過激な見出しの記事ですが、借金もいとわない消費体質の米国市民
の意識が逆転したということでしょう。
要するにバランスシートの逆転現象です。
日本は倹約して貯蓄するのが好きな国民ですから志向の変化は
変わりませんが、このご時世ですから生活防衛から益々得意の倹約に
磨きを掛けて財布の紐はきつく閉じたままが続きそうです。
こういった時代にモノを売るには、大胆な新技術を含んだ製品や商品
を開発しなければなりません。
従来型の大量消費型の販売ではモノは決して売れません。
ガソリンを大量に消費する従来型の自動車からガソリンを極力
使わない自動車へメーカー各社は抜本的転換期の元年に来年は
なるのではないでしょうか。
次世代自動車の燃料電池の開発や増産を発表しています。この点、
米国の自動車産業は次世代自動車の開発よりも雇用を守るための
延命に政治的色合いも強くお金を投入しようとしています。
この差は、これから数十年は世界の自動車業界地図は日本を中心に
動くと示唆しています。
自動車産業も新しい技術でこの不況を乗り切ると思います。
現に脱石油を強く感じるニュースがあります。有名な投資家である
米国のウォーレン・バフェット氏が家庭用電源で充電して走る車を
開発した中国の自動車会社(BYD)に投資したことは有名です。
ホンダがF1から撤退したのは、単に巨額な予算を必要とするモーター
スポーツに嫌気をさしたという意味よりも撤退の本当の理由は次世代の
車の環境技術への資源の移行だと見ると前向きな決断と納得できる。
企業が雇用を削減しながらも内部留保を増やし株主配当を
手厚くしているのは、この為ではないだろうか。
では、皆様良いお年をお迎え下さい。
花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi
Higuchi
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