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Vol 293  2009/4/21 配信済

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■花業界の進むべき道。
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恐らく、現状のままでは花き業界に春は来ないだろう。と、
過激な書き出しで恐縮するのだが、当人は至って真剣に考えた結果で
あるからご勘弁願いたい。

ファンダメンタル(基礎的事項)な捉え方で云えば、将来の子供たち
(国民)に膨大な財政赤字という借金を重ねている事と、
一体どうやってこの国の借金を返済するのかという方法論を
解説しているものが見当たらないということ。

約一億三千万人の人々がこしらえた借金を、少子化も手伝って
今以上に少ない人々で返せという構図。

間違いなく将来の国民一人一人の負担額は増える計算になる。
今の生活を維持しながら借金の額は増えているということは、
単純に計算して今の1.5倍は所得が増えないと現状の生活は
維持できない計算になる。

ところが昨今の状況を見ると所得が増えるどころか減る傾向にある。
様々な指数から見てもこれは一時的な傾向とは思えない。

今回の金融危機で外需が総崩れとなった日本の産業界。
それを見て手の平を返すように、今度はやはり内需だと安易にいう。
あのですね。

明治維新から脈々と培ってきた日本の輸出型産業構造を資源の
ない国がどうやって内需で凌げますやら、首を傾げたくなる
報道ばかりで、非現実的な論調に少々投げやりの感は否めない。

貿易で稼いだ外貨を貯めて日本は債務国から債権国へなった。
そのお陰で、子供たちは腹いっぱい飯が食える。
大人たちはゴルフやカラオケを楽しむことが出来る。
また、マイホームも非現実的な夢でもなくなった。これみんな
内需で稼いだ結果ですか?

いいえ外需です。これが嘘偽りない現実の日本の姿です。
これからもこの方向で稼ぐことしか日本の将来はない。

ところが、今回の一時的な世界不況で外需依存だけでは
危険だと多くの企業は心底、再認識したはずだ。
そこで打つ手とは資産管理で使うポートフォリオのように、
利益獲得を分散して世界で行うことになる。メイドインジャパンと
いうナショナルブランドも大切だが、利益が確保できなければ
企業として何の意味も無くなる。

そこで資本の流出は免れないだろう。つまり日本企業も日本に投資する
よりも海外に投資するようになる。もちろんこれに並行して人材も海外へ
派遣される。

基本的な人口も減る傾向にある中、生活人口も減ることになる。
いくら世界的な不況と言っても潜在的消費地はもう将来の日本には
ないのだから・・・・。

現在の製造業は大幅な在庫調整を余儀なくされている。
それに伴って派遣労働者から始まって正社員の首切りを行っている
のが現状で、ワークシェアリングという対策はどこまで行き渡っているか
疑問が残る。

例え、ワークシェアリングで職場を確保できたとしても、所得は確実に
20%程度減る。それよりも企業各社が景気回復で元のように雇用を
再開するかは定かではない。いや出来ないのではないかと思う。
なぜならば、企業は基本的に海外への投資をシフトしているからである。

もちろん、「餃子の王将」や「靴のABCマート」、そして「ユニクロ」の
ように業界で抜きんでる企業は出てくるだろうが、業界全体を成長
させるだけの消費力はもうこの国には残っていない。

このような見通しの中での典型的な内需産業である花き業界。
誰が考えても現状のままで成長する産業とは思えない。
あるとすれば流通の再編と海外へのシフトである。

海外で花を作るノウハウの輸出や農園の構築。
また日本がダメなら新興国で花を売ろうという人材が出てきても
良いと思うのだが中々そんな情報はない。

また小さな花屋が手を組んでグループ会社を作り、
最新のマネージメント感覚で運営を行うフラワー企業の誕生が待たれる。
つまり投資家が投資したくなるような案件が全く無いに尽きる。

聞こえてくるのは相も変わらず相場が安い高い。今年の彼岸は?
母の日は?という小売の成績だけ。目先の変化は有ったにしても、
根本的な改革は皆無と言ってよいほど動かない業界であることは
確かであるようだ。


インターネットのお陰で、世界は間違いなくも、モノ・カネ・人・
そして情報がグローバルに成りつつある。
情報を隠す中国も一党支配を死守ために、宗教や人権とか自由とか
いう反政府の論調にはネットでの閲覧できなくしている。
だが何れはこの情報操作も行き詰る時は必ず来る。

もう言い尽くされた表現だが世界は確実に狭くなっている。
目先の販売成績を見ることが精一杯の人材を育てるよりも、
もっと俯瞰的に世界に目を向けるマクロな人材が待たれる業界である。


世界に目を向ける。
それの方が楽しいのに、な〜って思うのは私だけだろうか。




今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。

花大好きどっとこむ 運営責任者 Shunichi Higuchi



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