花の相場に一喜一憂
普段の相場を大きく下回った安い価格で仕入れが出来たとしても、お店でしっかりと希望した売値で売れなくては意味がありません。また、折角安く仕入れたとしても普段の売値を大きく下回るような安売りを提供すれば、お客は喜びますが、結果売り手の首を絞めることは明らかです。
私はお客様に安価サービスという考え方を否定しているのではありません。ただ、一時に相場下落で安売りする目先の売り上げしか考えないようなビジネスはかえってお客様の不信感を招くだけで、よい結果は生んでくれません。
それから、これが一番大切なんですけど、客層が大きく変わることです。つまりお客さんは商品に価値を求めるのではなく価格に価値を求めるということです。こうなると価格戦争ですからどこで買っても良いことになります。あなたのお店で買う意味がなくなります。
確かに世の中にはあらゆる商売の方法がありますから、おやりになる方の主観でもってやる事は決して否定を出来るものではありません。しかし、安く提供したいならいつも安く提供できるシステムを構築してから行うべきものだと思います。つまり仕入れ価格の安定供給です。
しかし、現在の仕入れ機会は花市場というのが多くです。その花市場という場所は変動相場の最たる場所なんです。そんな仕入れ環境で相場に一喜一憂するように影響されるはどうかと思います。つまり相場変動のサヤで儲けようなんて事は、もう古いです。
花市場へ出掛けて、必死で安価なものばかりを追っかけても儲けなんてないですよ。わかっていると思いますが、相場が下がる時はそれなりのり理由があるからです。その最大の理由とは、どこの店先も売れてない時なんです。つまり需要が無いから安い。これしかないのです。
そんな時、安いからといって買っても儲かりません。やりたくもない叩き売りをして在庫をさばくくらいのものです。それで売れたからといって儲かりましたか?売れないときは買わない。これが利益を出すための秘訣です。
ところが、こういった相場に左右されない商売をしている花店があります。相場の高騰、下落に関係なく決められた本数を仕入れしているところです。すごいでしょ。それは、売れる本数がわかっている花店です。
そういっても高く買うより安く買うほうが利益率は上がる。つまり儲かるとお思いでしょうが、こういった感覚をお持ちの花屋さんが買いすぎの落とし穴にはまる人なんです。少しぐらいの買いすぎでも目標とする利益率が達成されれば、それでOKというドンブリ勘定の感覚です。
本当はそれ以上に多くのロスを出していることに気が付かなければなりません。時間と労働コスト、そして他の多くのコストをかけている事にです。例えば、安く仕入れた大量の商品を売りさばくために、時間と労働力をかけて無理してでも売らなくては成りません。
そこには本来の作業工程から別の作業が入るため、普段の利益率の高い商品を売り逃がすということがあります。そのためスタッフのモチベーションを下がります。「好きな花に触れているという大切なモチベーションをお金儲けのために、ただ物を扱っているという感覚です。」これって結構マイナスなんです。
これも資源の無駄使いです。そしてこのロスは数字に出難い部分です。ですから、こういった事を連発するようなお店には優れたスタッフは育ちません。いえ、育たないように経営者が行っているといった方が適切です。
今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。
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■ 編集後記
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特に、この時期は、花の商況は活発ではありません。
そのため、相場も一定しません。
ご商売の基本として、「商売は元にあり」よく言われる諺ですが
この言葉に意味は買わないことも含まれているようです。
安く買うことばかりに傾注しないで下さいね。
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■ 無手勝流師範
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「頑張ろう!」という言葉。
誤解を招く言葉である。
また、嫌いな言葉として言われる人が多い。
私もその1人であるが。
なぜだろうと考えた時、そこには曖昧さがあることに気づく。
何を頑張れば、良いのかということだろう。
何気なく使ってしまうこの言葉は恐らく使う方は便利なんだろう。
なんだか前向きにものを捕らえているように感じられるかもしれない。
しかし、その中に大きなマイナスが隠されている。
つまり、頑張れば可能性がある。
頑張れば達成できる。頑張れば・・・・・・・という希望的世界が見えるというものだ。
だが、この感覚が正確な判断を鈍らせてしまう。
ただ頑張ったということで結果はどうであれ達成感を得てしまうという弊害。
そして無駄を作り出してしまうことに気がついていない。
人間は漠然と目標に向かうことはない。
本人は意識しなくても必ず何かを成し遂げたいという人それぞれの野望なり
目標を持っている。ただ、ハッキリと具体的に描かれているかという違い
だけだ。
そこに、「頑張ろう!」では、相手に伝わらない。
何をどう頑張るのか?
具体的な指針を示し、目標に向かって頑張ろうということが大切だ。
つまり、頑張ろうという動詞だけではダメだ。
そこには何に対して頑張ろうとするのかの主語が必要になる。
その主語が欠けていることに最近感じることが多い今日この頃である。
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