「あなたでしかないもの」
もう、これ以上考えられないほど検証したが思った方向へ進んでくれない。なぜ、上手くいかないのだろうと実行者は深い思考に陥る。結果として、成果乏しくビジネスステージから当然のごとくフェードアウトする。いわずと知れた机上の空論で築き上げた薄っぺらなビジネスモデルである。と結論付けする事は簡単だ。しかし、ここで考えて欲しい。
こういった例は、机上だろうが、キャリアから上がってきたものであれ、失敗は付き物である。というよりも成功事例の方が極端に少ない。最高学府卒の集積場のような官公庁エリート役人の出した答え(政策)もご存知のように失敗の連続である。その上、日本国で一番の借金を背負っているのも、このエリート達である。
つまり、マクロでしかみないエリート達が作りだした借金のツケを国民にまわす構図である。それを思えば個人や花屋の失敗など、また借財なんて小さいものである。こう思えば気が楽でしょ。
また、とかく資源(富)を持つものは、どうしても保身の虜になる。
石橋を叩いて渡ればまだましも、叩いて割って渡れなくなる滑稽。
だって、考えの発祥点が既にプラスからであるから、そのプラスを減らさない事への思考が一点に集中するマイナス思考である。ところが、思考の発祥点がゼロもしくはマイナスは、思考はプラスしかない。ものは考えようである。
ただ、ここで気を付けて頂きたいことがある。
現状がマイナスな人は先もマイナスという傾向に考えがちですが、
この考え、思い込みがもっとも気力を失う方向へ強力に作用するという事を。
そこで思い出すのが、皆さんもご存知、「金八先生」の武田鉄矢の母上様の言葉である。武田鉄矢は福岡の博多出身、私は北九州の小倉出身で同じ福岡県民として、なぜか身にしみてわかる。なぜわかるかという意味においては別に定義などあるわけもないが、なぜか、わかるというしかない。
その言葉とは、息子鉄矢が学校の月謝滞納を母親に問うたときの言葉に母親はこう答えた。
「お前一人が月謝払わなくても学校はつぶれやしぇん。」
このユーモアたっぷりの切り替えしに私は笑って和んだ。
また、この言葉に私は何度精神的に救われたことだろうか。
広義に捉えれば現状のマイナスなど気にするな。将来のプラスをということだろう。なんと、泰然と自若の言葉であろうか。私はこういう人間が大好きである。
最近の報道で子供の給食費を滞納する家庭が急増というのがあったが、これとは話が違う。高級車を乗り回し「ただ払いたくない。」の理由ではなんとも寂しい。鉄矢の母上様は厳しい生活の中で、心は負けまいと九州女のユーモアで心の統御を行った。この心の使い方が素晴らしいと著者は思うのである。給食費を払いたくないという私欲の塊とは訳が違う。
人間の価値は逆境の時に、その姿を現す。
平常時にいくら美辞麗句を並べたて正論を唱えてみても、逆境時に嘘はつけないものである。少しのマイナスで、今にも将来は混沌とした死んだ世界しかないようにネガティブに捉える人々の多い世の中で、なんとスーパーな言葉であろうか。
事業の狭間、人生の狭間に立ち往生することは、誰しもあることである。
と、ここまでで結論付けしてしまうと、俗にいう安易な駆け込み寺で厭世的な世界に似たものになり、これだけでは人間として生まれてきた意味が無い、またも進歩はない。「弱虫」「チッキン」「逃避行為」といわれても受け入れるしかない。ここまでは心の持ちようで将来も明るくなるという話ですが、心のもち方だけでは片手落ち。
そこで身体を使って実行する事も並行して行わなければならない。
現在のデフレ不況で花が売れない。儲からないは現実であるが、
心までマイナスにする事は無いのではなかろうか。
いつかは浮き上がってやる、という信念と準備を怠らない行動力が
自らを必ず助けるという事実を踏まえ実行編に進みます。
まず、ここまでモノが溢れている現在、差別化を図らねばなりません。
つまり、あなたでしか出来ない技術、あなたでしかもてない商品、
あなたでしかやらない販売方法、あなたでしか出来ない決定事項
あなたでしかやりたがらない施策など、どんな些細なことでもかまいません。
その「あなたでしか」を探してください。
・ホームページで花を売ることも一つの選択肢です。
・街に行商に出かけるのも一つの選択肢です。
・慣れない営業に出かけるのも一つの選択肢です。
・売る花をガラッと変えるのも一つの選択肢です。
・営業時間を延ばすも短くするも一つの選択肢です。
・仕入れを花市場のセリから仲卸に変えるのも一つの選択肢です。
・ネットで花を仕入れるのも一つの選択肢です。
・自分で花の事業をプロデュースすることも一つの選択肢です。
・権限を各職場の担当者へ譲渡することも一つの選択肢です。
・たまには研究会に出てみるのも一つの選択肢です。
・研究会を主宰するのも一つの選択肢です。
・惣菜と花を売るのも一つの選択肢です
・ケーキと花をセットで売るもの一つの選択肢です。
・同志で共同仕入れも一つの選択肢です。
・同じく共同販売も一つの選択肢です。
・パチンコ屋さんの景品にあなたお店専用の花商品券とするのも一つの選択肢です。
・複数の農家でネット販売を行うのも一つの選択肢です。
・あなたでしかない情報を集めるのも一つの選択肢です。
・どこの競合他社には負けないという商品を作るのも一つの選択肢です。
もう探せばいくらでも小さなことは出てきます。
その中にきっとあなたに合った、「あなたでしか出来ないもの」が見つかります。
「あなたでしか」、ということは一般では見ない、やっていないを意味します。
つまり既成にとらわれない方法論です。
ここでご注意申し上げたい事は、ただ、闇雲に売上を上げたいでは、
成果は見えてこないということです。
他の同業者や世の中の先行事例がそうであるからといって、
それがすべてではありません。
「あなたでしかないもの」はきっと見つかるはずです。
今回はこれで終わりです。
では、また次回をお楽しみに。
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■ 編集後記
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花店を持っている店主の方、
花店を持ちたくとも持てない若きフローリストは
たくさんいます。
花の職場で仕事を得ている方々、
職を得ようとしても得られない人々も多くいます。
現状に不満はあるでしょうが、
その不満を探求心に変えて、
進化する職場にしてみませんか。
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■ 無手勝流師範 (勝手気まま!)
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景気が持ち直している。
本当かいな?
百歩譲って、その発表に期待を持ちたいものである。とあくまでも希望的。
マクロの数字でそうなっているのでしょうが、相変わらず国内消費は冷め切っている。輸出関連の企業の成績が上向いて、そのため政府は為替介入に躍起。
円が高くならないようにね。
そんでもってドルを貯める。
日本ってお金持ちなのですね。
ところが実態は資源を益々国外にシフトしている企業が成績好調なのでしょ。つまり、儲けはするが、その儲けは海外で使うという事でしょ。国内には落とさない。
例えば、日本の花生産者が資本と技術をもって、中国の奥地で生産を始める。ターゲットは中国国内と海外輸出。まあ、どちらが基幹となるかは定かではありませんが恐らく後者が先でしょうね。これってグローバル企業を生むだけで日本国内の産業が発達するわけでもない。またボトム雇用も生まない。この利益を受託したければ、自らもグローバル人間にあるしかない。ということは日本政府の景気浮上政策はじっとしている人々には何も還元されない、ということ。
成長企業は日本国内の高コストをリストラという強権でもって成長を続けているという事。もちろん、これも生き残るための企業努力かもしれませんが、必要とする人材は高スキルをもったものだけで、この構図は、これからの日本にとって避けては通れない。つまり、生産部門の雇用という労働力のニーズは残念ながら日本には少なくなっている流れです。
日本に求められているニーズは高い技術力と新しいものを生み出す頭脳なんです。これを広義に捉えるとソフトウェアという事。知的商品という物質ではない見えないサービスと提案型の開発能力なのですね。先行する日本の基幹産業がこうなっているのだから、花産業も将来はきっとこうなります。いえ、もうそうなって動きだしていると言えるかもしれません。
確かに、匠を必要とする技術の再発見であちこちから産業が再生されてきていますがこれも皆、高い匠という技術力を持った少数の人々に与えられるものですよね。
物を右から左へと動かす事よって、その差額が利益というアナログ的な算数で商いを行ってきたものとって、これからは益々、複雑な利益抽出の方法が多岐にわたって必要となって来ると思います。もちろん、どんな商品であっても差額で利益という基本は変わりませんが、益々、ビジネスはアナログからデジタルになってきます。
そのいい例が、皆さんも感じると思いますが、
昔に比べて、どこで利益を出しているのだろう?
また、どんな仕事をしているのだろう、と思える企業が多く生まれているという事実です。
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