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Vol 63   2004/3/9 配信済

スーパーフローリストへの道 XX号

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■ 「ホームページは必要か?」
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初めまして。「びわのお花屋さん研究所」の友重(ともしげ)です。

さて、「びわのお花屋さんになろう」を始めたときは1999年の5月。
そのころはわりと真剣に花屋になろうと考えましたが、突き詰めて考えて、
花屋は断念しました。

僕は、元々はIT業界の人間でした。あっ訂正します。
今もIT業界の人間です。職業はWebディレクターです。
IT業界ってデジタルな世界です。

ただ、クリエイティブな世界だと思って業界に入る人が多いのです。
実際には花の世界と一緒で「アーティストの花」と「商用の花」の作り方が
違うように、「好きなものを作ること」よりも「お客さんの欲しいもの」を作る
ことが仕事です。

そのことがわかると会社を辞めて、クリエイティブな仕事を求め、
花業界に移る人が結構います。みなさんの周りを見て、
IT業界の人っていませんか?

今年2月に花大好きどっとこむと共同で花大学.comをオープンしました。
これを期に時々、こうやって、僕の思うことを皆様にお届けすることに
なりましたので、どうぞ、お付き合いください。
IT技術屋の話なんて聞いてやるもんかとおっしゃらずに、肩のこらない、
少しでもお役に立つ話をしていきたいと考えています。

今回は「ホームページは必要か」という話をしていこうと思います。


■ホームページの勘違い 「ホームページは作れば儲かるものだ。」


「ホームページは作れば儲かるものだ」と思っている人は今さらいないかも
しれません。ほんの数年前、争うように企業はホームページだ、
EC(エレクトリックコマース)だ、ヤフーだ、楽天だという具合に
自らのホームページを立ち上げた時期がありました。
そのころ花業界でもインターネット上ではいろいろな動きがありましたね。

これを読まれている中にも「ホームページは儲かりますよ。」とか
「24時間営業をしてくれますから。」とか「これからはECです」とかまるで
なんとか商法のように多くの業者がホームページの営業をしてきたでしょうし、
乗り遅れてはいけないということでHPを作った方もいると思います。

もうお分かりかもしれませんが、
「ホームページは作れば儲かるというのは幻想です。」


ホームページを作っただけでは砂漠にお店を出店したようなもので、
人が通ることもなければ、ラクダさえも通りません。
ただし、多くの人に知らしめることで、砂漠から突然、銀座に引越しを
することができます。
現実的には銀座にお店を出すことは難しいですが、
インターネット上では可能性はあります。

■ホームページの勘違い 「お店をそのままインターネットに持ち込む」
町の花屋さんを見てみると、お客さんが来ることを待っています。
「お店を開いてるんだから、買いに来るのが当たり前だろー」と
言われるかもしれません。

「花も知らないのに買うんじゃねー」くらい空気が漂っている花屋さんさえあります。
インターネットショップでも同じようなお店があります。
「俺の話がわかるやつだけ、見ればいい。わかるやつにはわかるもんだ。」
そういう販売戦略もありますが、それはかなり上級編です。
ホームページは自分の城なのですが、自分の主張ばかりだと嫌われる
ことってあるんですよね。

しかしながら、ここ最近はホームページを持つお花屋さんが急増しています。
それも、無店舗の花屋さんや生産者がホームページで売り始めています。
これまでのお花屋さんは花のことがわかれば、売れていました。
これからはお客さんのこともしらないと売ることができなくなります。
インターネットショップ販売を通じてそのことに気がつくことができるのです。
インターネットショップは実店舗と違うのです。

■「本当にやりたいことを思い出してください。」
お店ではいろんな花を売っていますが、それを全部インターネットで
売ることはありません。お店で売れ線のものや利益率の高いものだけ
売ってもよいし、となりのお店で売っている人形やお菓子を合わせて売っても
よいのです。なんでもありの世界です。

ホームページを作るときにいろいろと考えたと思います。
どんな商品の写真を載せようか、どんな情報を提供しようか、
注文が来たらどういう風に対応しようか、と。

また、お店をオープンするときのことを思い出してください。
どんな商品を並べようか、オープンのチラシを作ろうか、
どの花をどのくらい仕入れてやろうか、ディスプレイはどうしようか、と。
本当にホームページでやりたかったこと、やりたいことを思い返してみてください。
今のホームページは自分のやりたいことを映し出していますか?

■ホームページは必要か
ホームページは何のためにやるか。
これを読んできる人は、きっと商売のためですよね?
でも、多くのホームページは花を売りたくないようなホームページが目立ちます。
お客さんはお店の前をうろうろして、買わずに帰る人が多いのです。
ほとんどの人が「このお店大丈夫なの?」と思いながら、ホームページを見ています。
そのお客さんを安心させる要素で満たしてあげることが大事なことなのです。
せっかく来たお客さんを逃さないことこそ一番に考えることなのです。

■ホームページは自己表現だ。
矛盾することをこれから言います。
ホームページは自己表現してもよい場所です。
どんどん自分をアピールしなくてはいけません。
特にフリーのフローリストなど店舗を持たない人たちは、
自分の名刺の代わりに作るのです。

名刺という小さなスペースにもホームページのアドレスを入れることができます。唯一多大なスペースを割いて、宣伝できる場所ってホームページ以外存在しません。あくまでも、見に来たお客さんを離さないレベルの中身を用意することが必要です。そのような意味で、自己表現のためにはホームページは必要です。


ということで続きは次回に。もっとテクニカルな内容も入れていきますね。


■「最近思ったこと」
「オンリーワン」もいいですが
SMAPの「世界にひとつだけの花」いい歌です。僕もカラオケでよく歌います^^;
日本中のお花屋さんに勇気を与えた歌ですね。
(いや、もちろん、花屋さんだけではなくこれだけロングヒットしたのですか
日本中の人が勇気をもらったのでしょう)
店先でこの歌がかかるとまるで自分のお店の歌かのように思ってしまいますよね。

歌詞の中に「オンリーワン」という言葉が連呼されています。
みなさんもオンリーワンの花屋を目指そう!と思ったに違いありません。
さて、「オンリーワン」とは何でしょうか?
サンリオの辻信太郎社長が「オンリーワン」という言葉を使った
書籍を4年前に読んだことがあります。オンリーワンとは競合がいない
市場をターゲットにすることです。
と同時に負けない市場を形成することです。

オンリーワンは逃げることではなく、新しい道を切り拓くことなのです。
そのためにもまずは業界や競合を研究することが大事です。
常に競合がどんな動きをしているか目を配りましょう。
競合よりも常に一歩先、半歩先でもいいです。
前に出なくてはいけない。
追随できないもの作っていくことを目指していきたい。
そんな風に考えています。

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著者紹介
びわのお花屋さん研究所
http://www31.ocn.ne.jp/~hanayasan/
mailto:biwa@taktsquare.com
主宰:友重卓司
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