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Vol 8  2002/02/26 配信済み NEXT

買っちゃダメダメ花リスト【ネットで安売り】


花の流通に変化有り。時代と共に新旧交代嵐が吹き荒れる。
    でもねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜???



昔と違って、今は花を買うという環境はたくさんあります。そして高級店から安価な花を主体とした量販店、またネットショップと多種多彩なラインアップです。そんな中から今回の題材は【ネットの量販店】に的を絞ってレポートします。


 本当から言えば、何を買おうが、お金を払う人の勝手だ、ということは間違い無いのだが。でもねぇ〜悪品と知らずに買っているといえば事情が違ってくる。著者の性癖で「何だかな〜〜?」という題材にぶつかると鼻がムズムズしてきて仕方が無いのである。そして、書いちゃうのダァーーーー!


 そこで、ちょっと前ぶりですが、聞いてください。結婚式でのブライダルブーケや開店、設立などのセレモニーに欠かせない祝花。これらの花には一つの役目としての特徴があります。それは、その場(主役)を際立たせると言う使命があるわけです。


 だから、花の一番きれいな状態(7分咲き〜満開)の花を使うことで、その目的(使命)を果たせる訳ですが、こんな時、誰しも、「この花いつまでも持つの?」と、花の寿命なんて気にしませんよね。その場が美しく、華やかならばその花の使命は達成されたと言うことになります。


 ところが、家庭用として花を使うということになれば、この条件が一変します。単純に逆転するだけなら、話スムーズなのですが、貪欲に要求が激増します。


その要求とは?
|-安いこと
|-長持ちすること
|-美しいこと
|-ボリュームがあること
|-手入れが簡単なこと
|-流行に添っていること等など。 追求すれば際限がな〜い!!


 このように限りなく貪欲な消費者の要求を満たすが為、そこで、われらが正義の味方??「花の安売りマーケッター」の登場です。

「待ってました〜!キャッ! ホー!」と歓声が聞こえてきそうですね。そこで、またまた、われらが味方、安売りマーケッターの殺し文句。

「産地直送」 「花市場から直送鮮度抜群!!」 「品質抜群!!」「バラ100本2980円??」 「100本3980円??」 「カサブランカ10本2980円?」と攻められるとコロリと一部の善良な花ファンは参ってしまうのですね。


そこで、鼻のムズムズが治らない著者が大きなお節介省みず、これらのキャッチコピーを検証してみることにした次第です。別に悪意は無いですよ。客観的にみたらこう言う論調になっただけなのです。それでは始めます。


「産地直送」
 消費者は産地直送に何を求めているか?それは鮮度と、こだわりの逸品だと思う。つまり、こだわりの生産者自身が消費者へ農園から切りたての花を直接送るならまだしも、ここでいう業者の産地直送は花市場を通さず販売するという市場外流通を指していっているようだ。これが消費者にとって何のメリットが有るのだろうか?そこで、もっと専門的に検証したらこうなった。


【プロ的考察】
いくら産地直送といっても野菜や果物、生鮮海産物をいきなり口へポイっと、ほおりこむ人はいないと思う。そこには煮たり焼いたり、洗ったりという手間がかかる。

 花の産地直送も然りである。下葉処理や水揚げという加工が必要になる。また、良く見る鍋物セットのように、いくら産地で花束やアレンジメントに加工しても、そのセンスやアレンジ力は現場のフローリストには、残念ながら敵わない。餅は餅屋である。

 そこで必然的に生産物の質と鮮度で勝負となるのだが、残念ながら、アイテム数に欠ける。つまり消費者を満足させられるほどの商品力が無いということ。また、他の農産物ほど花のブランド化は進んでいない。産地名(個人・団体)で、その花が売れるほど消費者には、全くと言っていいほど認知されていない。

 つまり、産地直送というメリットを生かすほどの威力ある弾は、持っていないのが現状だ。そこで、ここでいう業者の産地直送と言うメッセージ効果は期待薄である。アピール点「0点」


「花市場から直送鮮度抜群!!」
 ハッキリ言います。これも、産地直送と同じ事。花市場に出荷される花で鮮度の悪いものはありません。常識です。不鮮度は商品に非ず、競売(セリ)にもかからず廃棄処分です。ということは、わざわざ宣伝文句にするようなことではないと言うこと。

 また、市井の花屋さんも同じ環境で仕入れているわけで、鮮度に気を使うものなら、当たり前のこと。まあ、新鮮ということに付いては嘘は言ってませんから……。アピール点「1点」 もちろん100点満点だよ。


【プロ的考察】
 花市場での鮮度とは*切り前(農家で採花するレベル)で決まる。農家での採花後の保存状態や花市場へ出荷された時、つぼみの開花状態が硬いか、緩いかで鮮度は決まる。つまり、花の鮮度とは開花状態を言うのである。

 花市場直送と花屋の店頭から送るという差別化に余り意味を持つものではない。その差、多くて2〜3時間と言うことだ。あっ、誤解しないでね。ここでいう鮮度と品質は違いますよ。

――――――――――――――――――――――――――――――
解説: *切り前とは
 切り前とは農場で切る(採花)ときの基準です。
例えば、小売商の多い花市場は切り前が早い。蕾が硬いということ。
なぜかって、それだけ売れる期間が長いでしょう。販売チャンスは広がる
と言うこと。

 次に切り前が遅いとは、蕾が緩いということ。ちょっとややこしいですが、
ここでいう蕾が緩いと言うのは鮮度が悪いことではないですよ。
これは、敢えて緩めにして採花している場合もあります。もちろん、完全に
開花した満開状態ではないですけど。

 あっ、そうだ!鮮度については、にこう云った方が解り易いかもしれません。
農場で根がついた状態から花を採花します。そのときから皆さんの手元に
届くまでの時間が長ければ鮮度は落ちることだから悪い。
早ければ鮮度が良い。これで理解が出来たでしょ…・・?

 花の業者には色々ありまして、宴会需要などは蕾が固いのは使えません。
そこで、この蕾が緩い花が必要になるのです。咲いていなければ使い物に
ならないということです。

ここで植物の性質について説明すると長くなります。やめます。
――――――――――――――――――――――――――――――

■「品質抜群!!」
これがまた、疑わしい表現である。「品質抜群!!」と、うたえば、消費者は誰しも秀品(特級品)を連想すると思います。しかし、「バラ100本2980円??」「カサブランカ10本2980円?」とくれば、皆さんは、どう感じられますか…・・?

これらの価格と秀品が果たして一致するのだろうか?
著者は「またまた、ご冗談を……・・」と思ってしまう。
アピール点「マイナス」胡散臭さ「100倍」

【プロ的考察】
ちょっと裏話。カサブランカの秀品の卸売価格は上記の量販店価格の3〜4倍しています。また、バラの秀品の卸売価格は、この10倍しています。こんな価格で秀品が手に入るのなら、花屋が全部買い占めていますね。もう深くは解説しません。これで、もう解りますよね。

-------- おまけ ---------
最後にどこのサイトを見てこの文章を書いているかって……内緒です。皆さんで探してください。花の卸関係でネット販売している会社は少ないからね。それから近いうちに花市場自体が行っているネット販売を検証して見たいと思っていますが、只今情報収集中です。




編集後記
いつものことで、メルマガ原稿のネタは何か他のものを書いている時や掃除している時や仕事の最中だったりする。そんな時、連想する事柄が次から次へと映像となって頭の中を駆け巡る。

 そして、口の中で呪文よろしく、その文章をぶつぶつと唱えている事が多い。また、不思議なくらい文章が繋がっていく快感に酔いしれる時もある。

 そんな時、メモでもしていればしめたものだが、後で書こうなんて思ったら、まず後は無いことがほとんどだ。そんなことを何度も繰り返し、後悔の念に攻め立てられながら、人間というものは何度も過ちを繰り返す。


悪い癖…・ところで良い癖とはなんだ?!本を読んでいる最中、作者の伝えたいことを解釈するように努めて読んでいるのだが反論したくなる文章に出会うと、ついつい持論をぶち上げていることが多い。そして、パタッとその本を閉じてしまう。なんと早漏?性格。治らない。悪化の一途。

反面、バチっと合うと何度でも読む。単純で好き嫌いの激しい性格は今日も健在!!  「おまえ中心で世界は回らない。」と何度、聞いた言葉か、嗚呼…・・。



■花屋の本音トーク
何度買っても依頼商品といっしょに驚き(感激)もついてくる。これって何でしょう…・・?実は私があるインターネットショッピングサイトで買い物をした時の感想です。

明け方の5時30分、気ままにネットサーフで見つけた商品を、ポチ、ポチッと三度ほどクリックしたら、その日の昼過ぎ、私の机の上にその商品はありました。(驚愕!!)ということはネットで注文にして8時間あまりで発注から配達まで完了したことになる。

外来病院の待ち時間なんぞと比べたら、そりゃもう爽快と来たもんだ。その気持ちを言い表したらこうなる。「外来の受付カウンターに医師と処方箋と薬と会計がワンセット。」

何でも早ければ全て良しとも思わないが、この場合は本当に早い方がいい。欲しい見たい欲望で注文したものだから、早い事に越したことは無い。感動をいち早くお客様へお届けする精神を学びました。だから、遂々買い過ぎてしまう。猛省

ウェブショップを運営している方々、こんな気持ちをお客様に提供できたら必ず、あなたのサイトは成功する事、間違い無い。(もう云いきっちゃいます。)一時期ビジネス書を賑わした「クイックレスポンス」これに尽きる。

そのサイトとは、アマゾンドットコム。

まあ、この会社については世界中のエコノミストの餌食になってますから、私のような素人がとやかく分析なんて出来ません。一ユーザーとしての感想です。素直に応援したい気持ちでいます。

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