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取材・編集者の紹介

第二回 フラワービジネス 「ネットで活躍する人々」

ワイズシステム株式会社  http://www.wise-system.co.jp/index.html

代表取締役 竹熊 俊哉     プロフィール


 
会社設立は1996年であるが、実際にネット上で動く花の取引環境イーマーケットプレイス“フラワーワイズ”をスタートさせたのは2000年からである。また、野菜のイーマーケットプレイス“グリーンワイズ”も一年後の2001年にスタートしている。現在は取引会員数800社で取引サイトでは約1万ケースの花情報を見ることができる。
ネット卸というビジネスサイトは異業種として花卉業界参入であるため既存の流通業との戦いもあり苦労した、と社長の竹熊氏は言う。現在は着実に産地の開拓も進んでおり、卸売市場とのシステム連携も相俟ってネット上での上場数は他を圧倒している。



取材後記


全国に散在する市場情報を取り込むことにより情報発信基地としての地位を
ワイズシステム(株)は築こうとしている。単独花市場では不可能な集荷能力を
バーチャルの世界で実現しているといってよいだろう。

現状でも自社集荷も合わせると提携市場は4市場であるが、その扱い金額は
なんと年間400億円を超える情報を見ることが可能だ。
また、一日の上場数で10000ケースを越える。

つまり買い手である登録顧客は400億円以上の売り上げ規模をもった市場を相手に取引が可能なのだ。これだけをとってみれば日本一の集荷能力と言えるだろう。これに匹敵する花市場は今の日本にはない。

つまり、これだけの荷物を上場するには、現在のリアルな現場では達成できない
といっていい。まさに情報取引というバーチャル市場ならではと言える。
また、ワイズシステム(株)は元々システム開発の得意な会社である。
そこには競合他社に真似のできないシステム開発力がある。
マイクロソフト社のOSウインドウズ95発売以前から、多くのシステム開発者が
先を見越して提唱し作りこんできたシステム。

その集大成を現在のワイズシステム(株)の戦略に見ることができる。
つまり、情報の一元化である。


設立当時の多くの仮説立証で紆余曲折という挫折感を味わいながらも、
得意なシステム開発力を生かし、程よく既存の仕組みを取り入れながら、
また古くからの業界人では、発見できなかった斬新な思考と頭脳で着実に
花卉流通の世界でメンバーになりつつあると言える。

そして継続的に大型市場との提携関係を広げるコンソーシアムな関係を築く
ことにより、強固な情報発信基地としての地位を確立できるではないだろうか。
また、それと並行して決済システムと物流網の充実も手に入れようとしている。
つまり、売るための整備は完成系に近づきつつあるのではないだろうか。




だが、問題もある。
システム開発で得られた強固な販売網も、その存在を世に知らしめてはじめてその力を発揮できる。また、ネットというバーチャルな商取引に理解なき人々が多いのも花卉業界の特徴である。

大手量販店や流通業、そして大量に菊を使う葬儀関係の業者へのアプローチは理解できる。しかし衰退著しい地域密着型の花の小売商ではあるが、花卉卸売り取扱高4500億というマーケットでの売り上げに占める比率はまだまだ高く、見逃すわけには出来ないだろう。


細かな対応を強いられる花卉業界の場合はB2Cに似ているといっていい。
安易に業者間での取引であるからB2Bという感覚で販売システムを開発すれば
自然発生的に売り上げが立つものではない。そこにはユーザビリティという感覚が
必要だ。売り手の都合という押し売りではおそらく理解が得られないだろう。

また、小ロットの対応も望まれる。そして他業界では既成の事実であるマーケティングや各種プロモーションという言葉の意味する部分を前面に押し出して攻めることも必要だ。つまりネット取引というデジタルな部分を説明する啓蒙活動が必要ではないでろうか。


アナログ部分多く残す花業界にインターネットを介しての情報間取引で創造される
利益や価値といったスループットの理解を深めることが、先の展開での優位性も
確保できるのではないだろうか。

収益の柱としての卸売業の業績安定を図りながらも、新たな商品開発、また
情報発信基地としてのオピニオンリーダー的存在感を示すここも必要になってくるだろう。


そういった意味においてインタビーで竹熊社長の口から何度も繰り返し出てきた
「優秀な人材を求めている」という言葉の意味がよく理解できた。




編集室より

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