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時代と共に変わる花の仕入れをしろう。 2003/09/23



昔といっても10〜15年ほど前、セリ売り一辺倒の仕入れをしていた花屋さんだが、
時代はバブル需要。取扱商品が増えて行く中で、オンタイムでの仕入れは時間の浪費と商機損失を伴うようになる。仕入れも先の変化に対応しなくてはならなくなかった。その一つの代表的取引が、先に荷を絶対確保するという「注文取引である。

だが、この注文という取引は、必ず荷物を確保するという条件に担保を払わなくてはならなかった。それは、目が飛び出るほどの価格を課せられるということを意味していた。つまり余程の商い機会でなくては、この注文という取引形態は取り難く、仕入れ価格に対する最大のリスクがあった。

そのため、この取引方法も一部の花商に限られ一般的には普及しない性質のもので、今は僅かに、その形を残す取引である。



次に登場するのが、「先取り」という方法。
これはセリ売りに掛かる前に必要な荷物を引っこ抜くという「お先にゴメン」という取引である。しかし、価格はこの時点では付いていなく、あくまでもセリ価格に準じるという姿勢で、後で価格が付く取引である。そのため博打的要素強く、価格は他人任せという大きなリスクを持った取引であったが、そこは市場原理が顕著に現れるセリ価格である。
これはある程度読める。

また、先の注文取引のように売値をはるかに越えるほどの金額になることはまず無い。
仮にあっても一年に一度程度で、また一部の商品に限るため、他の荷物と相殺という形でリスクは薄められる。だから価格的には、商売として成り立つ程度の価格で抑えることが出来るため仲卸が好んで使った取引である。

また現在も頻繁に使われている取引ではあるが、基幹市場的な大型花市場は、この取引を停止している所もある。なぜ、停止になったかは後に説明する。





次に登場したのが「相対取引」である。
これは価格が先にあり、注文と先取りを進歩させた形の取引である。
電話・FAX・メールなどで欲しい商品をあらかじめ荷受側にオーダーしてセリ前に引っこ抜くというものである。

多少は荷受市場主導の価格形成であるが、その時期の相場から抽出された価格であるため、取引業者の不満を残しつつも、ある程度納得が出来る取引として、現在はこの方法が主流になりつつあるといっても良いだろう。また、何よりものこの取引の最大のメリットは時間の短縮と価格が先に公表されているという点で危険性が回避できる所にある。

とにかく、これらの取引を頻繁に利用する業者は大量に荷を確保ししなければならない状況を背負っている仲卸や大手量販店である。また一部の大手花屋も質、スピード、そして客注の確保から利用している。しかし、相対取引での取扱高は年々右方上がりを見せている反面、一般的には普及しておらず、やはり特殊な取引に変わりは無いだろう。


また、次第にセリ売りでの取引が不規則な上場になることもあり、セリ売りを本道とする花商の反発をうけながら、時代は確実に商物分離の取引へと突き進むことに異論を挟む人は居ないだろう。まあ、セリ売り取引が良いのか相対取引が良いのかは、その業者の性質できまるものなので、一概にどちらの取引が総合的に優れているともいえず、片方を立てれば片方が立たずという傾向であるようだ。そこは相場の安定を図るため、この相対取引で需給のバランスを取ることが、暴落という誰も喜ばない最悪の事態を回避できるショッカーになっているともいえる。

最終的には花業界人全般の利益、また消費者の利益を確保するという意見に収まるのではないだろうか。相場を安定することで最終消費者の利益も、という理論だが、一論ある読者も居るであろうが、生産者を殺してしまえば、美しく感動を与えてくれる、また癒してくれる花も見られなくなるという自体にもなりかねない。また、新たな花も、生産技術も進化しない。何もかも安ければ最終消費者利益とする考え方は極論であって最終的には自らも滅ぼすのでは無いだろうか、とは私の持論であるが、皆さんは如何に?





ここに面白い傾向がある。
これは分析も解析も、また結論付けしたものではないが、相場が高い方が儲かるという法則のようなものが花業界には存在するという事実である。つまり、花商は安く仕入れることを目的で花市場へ行く。そして希望通りの安値で仕入れても、末端での店先では面白いことに売れないのである。

卵が先かニワトリが先かの論争のように、売れるから高騰する。売れないから暴落するというものではなく、物日の商況が始まる以前から、この傾向が現れるから不思議である。つまり、売れ始めて徐々に相場が堅調になるというより、それ以前からじりじりと価格が上がっていくのである。

特に、この傾向は平素の商いよりも物日に顕著に現れる不思議である。まあ、ものには原因と結果という因果関係であるから、必ず法則は存在するはずであるから・・・・・・。



時代の変化に対応
長年、商物一致を基本とするセリ売りでの取引を続けてきた花商には、年々時代の変化を感じつつも、そこは中々取り込めない取引であることに変わりないが、事実として次第に荷薄になりつつあるセリでの取引を継続しながらも、その日に絶対必要な主要品目を仲卸で確保して、セリに参加するといった方法に変化しているのが現状だ。

だが、こういった流れも気になる部分がないわけではない。それは必要以上の中間マージンが発生して、花の仕入れ価格が高くなることである。つまり、現行の取引方法の整備が進んでも、それは一部の人たちの利益を優先する傾向にあり、花商すべての人々に利益は派生していないということである。

だが、こういった傾向も一部の心無い花商の安ければ他者の利益など、また山殺しと言われかねない相場しか形成できない花商自身が蒔いた種であることに変わりは無い。そして品質にも劣る花を出荷する生産者も然りで、また何でも高く売ろうとする荷受側も問題ではあるが、いつまでも花を見なければ買えない。また、頑なに安くだけを追求するようではどうかと思う。


だからこそ、仕入れ機会を拡張する意味においても、昨今著しく進化するインターネットを介してのウェブ取引も検討の時期に来ているのではないかと思う。時代に即応する姿勢、また時代のツールを取り入れ、且つ使いこなすスキルと持たなくてはならないという自覚に目覚めることこそ、自らの道を切り開く最善の仕入れ方法ではないだろうか。


なぜ「先取り取引」を停止しているか?
これは荷物の増大で荷受側ロジスティク部分での対応が厳しくなったが一番の理由だろう。また、入荷中の荷物と上場登録中の荷物とが入り乱れた状況で、現場引っこ抜き(先取り)は、紛失の可能性も秘めており荷受側としては混乱を招く、が言い分であるようだが、本当の所は海千山千のバイヤー達を相手に好き勝手に荷物をかき回されたくないという理由もあるようだ・・・・・・・・?

ここで云う「荷をかき回す」の意味ですが、皆さんのご想像にお任せします。
中々、面白いトリックがあるもんですよ。




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