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| 2002/04/27 |
| 【店選び編】 |
| 「野望と無謀」は音的には似ていますが、違いははっきりしています。 ここでこうやって文字で認識すると誰しも「そんなこと当たり前じゃないか」と云うのです。しかし、こと自分の店が持てるという喜びの中に浸っている人の多くはいとも簡単に忘れてしまう傾向にあるようです。 「きっと上手く行く。」「俺なら私なら。」 自分の能力を出せば間違いない、と妄想に近い思いこみをします。確かに前向きに思うことは素晴らしいことです。その前向きさから新たな発見があることも間違いのない事だと思います。しかし、真実を見落としては上手く行くことも上手く行きません。ここは冷静に客観的に物事を見ることに努力してください。これから上げる店選びの条件が揃わないなら焦らず、次のチャンスを待つぐらいの勇気を持ってください。
まず、店選びですが、間違っても西向きはダメですよ。やってやれないことはないのですが、必ず後悔します。次に排水口は大きければ大きいほど良いです。この2点は押さえてください。あとは東南角地、店の前に駐車可能や駐車場は近い方が良い等、好条件を上げれば際限がありません。ここは予算と相談と言うことになります。 ここからが大切です。次に具体的物件を見る場合、前オーナー(借主)営業経歴を調べてください。つまりあなたが借りようとしている店舗の前の商店はどのくらいの期間営業をしたかです。何度もショップオーナーが変わるような店舗物件に未来はありません。オーナーが頻繁に変わるような店舗で成功したと言うことは聞いたことがありません。 内装や備品、什器などの設備はお金を出せばいくらでも使い勝手の良いように最適化は 実現できます。しかし、出店しようとする町は変える事は出来ません。また、その町に住んでいる客質も変える事は出来ません。あなたの技術、あなたの才能で客は集まってくると言う考え方は大怪我の元です。ここは現実を受け入れましょう。 あなたのコンセプトとその町の雰囲気や客層(価格帯(それなりの価格か安売り))等を調べることは必須です。調べ方はあなたのコンセプトと同じような、また、同じ規模のお店を探してください。他業種ですよ。そして、2〜3日ほど、その店を観察してください。出来れば開店時間から閉店時間までです。これから始めようとするあなたの商売にとって、これくらいの時間はくしゃみをするような瞬間です。これをやれば、きっと解るはずです。 「なんとなく流行っていそう?」「なんとなくハイセンスな町のようね?」と何気なく見ていたその町のイメージと、また違った感想を持つと思います。気にも止めなかった現実がきっと見えてきます。そのリサーチで「行ける。」「ちょっと?」といったような手応えを必ず感じるはずです。「なんとなく」や「ようね?」「いそう?」で高額なお金を無駄に投資しないで下さい。 次にその町の花屋一番店を観察してください。ここで注意しておきますね。 「何よセンス悪いわねぇ〜」「私の方が上手いわよ」と思うことは勝手ですが、なぜあなたが思うそんな花屋が町一番店になっているのかを客観的に見てください。そうするとその町の客層がわかります。また、価格帯も解ります。 成功の秘訣はその町のニーズに合わせる事です。これは現実です。事実です。 出店後の取り組みは、人それぞれの戦略がありますから、なんとも云えませんが、真剣に取り組むと言うことはコンセプトが違っても共通した課題です。後はあなた次第です。 まだまだやらなければ成らないリサーチはありますが、ここに上げたリサーチは常識の域です。 真剣にまじめに取り組んでも、間違った場所に出店してからでは遅いのです。つまりちょっと厳しい云い方かもしれませんが水のないところに毎日育てよと良質の種を蒔いているようなものです。あなたの優れた能力、技術、やる気をチャンスある優れた土壌で蒔いてください。
東京の私鉄沿線。急行が止まりそれなりの乗降客があります。東京でも活気のある商店街の中に入るでしょう。本通りの長さは約500メートル。そして本通りより幾つもの枝分かれした道筋に伸びるように大小の商店街が広がります。典型的な駅周辺の商店街です。 そんな枝分かれした一つの商店街での出来事です。 商店街の長さは約100メートル。路面に面した一階で営業している店舗数30件ほど 2階3階部分を入れると約3倍近くの店舗数になるでしょう。そんな小さな商店街で、ここ2〜3年路面店だけで10店舗近くの店が入れ替わりました。中には開店半年で閉めた商店もあります。この不況下ですから2,3階部分の店舗の空きはすぐに借主は見つかりません。しかし、一階店舗はすぐに次の店が入ります。空き店舗率ゼロです。 いつも利用している町の人には、「また店が変わったの?」ということで、その商店街の動きは掴めますが、これから店舗を借りて商売をはじめようとする人はそういった商店街の動きは中々解りません。また仲介する不動産屋も言ってくれません。物件探しで数度、その商店街を見て、空き店舗もない現状の商店街をリサーチするのが一般的ではないでしょうか? そこに落とし穴があります。 無理もありませんね。やっと見付けた空き店舗。立地条件や手持ちの資金内で契約できると思えば、早く仮契約でもしたいと思うのは誰しも同じです。ここで本当に冷静な判断が必要なのです。先に書いたようなリサーチを行ってください。あなたのコンセプトとその町のニーズと合致しているかを。 誰しも失敗を夢見て商売をはじめることはしません。しかし、現実は入れ替わり立ち代りの事実です。この事実が何を云わんとしているかをしっかり把握して店舗探しに励んでください。 何度も云いますが「これからのデザインは?」「これからのギフトは?」「これからの花消費は?」「これからの花屋経営は?」と言うようなビジョンは大いに結構ですが、これらのビジョンを根付かせるには、またビジネスとして成功を収めるには、良い環境良いステージがあってのことなのです。 ここのところを混同しないで下さい。また、見失わないで下さい。
皆さんは店舗大家がどのように考えているかご存知ですか? こんな考え方もあります。借主とすれば、家賃の滞納もなく、契約どおりの運営を長くやってくれれば、大家は喜んでいると思っている人が大方ではないでしょうか。 ところが、大家は適当な時期(最長10年)を転機に借主が変わってくれた方が良いと思っているのです。なぜならば付加価値です。 つまり同じ借主が10年も過ぎると固まった考えに成ります。時代にそぐわない商売形態になるのが心配なのです。一定の時期に店舗改良の投資をやってくれる借り主は別ですが、弱小な商店はそんなわけには行きません。だから、リフレッシュの意味も兼ねて、また、不動産価値を上げるために、斬新な考えで時代にマッチした商店が入ってくれるのが一番なのです。そんな商店街は新しい息吹を入れたため生き返ります。新陳代謝です。 一等地に何十年と同じ形態の商店を良く観かけるでしょ。そんな商店街は衰退することは見えています。そして商店街全体の付加価値としての不動産価値も下がります。それを恐れているのです。まあ、こんな店はその地主だったりしますが。
今まで書いてきたことで、そんなこと解ってるよ!こんなリサーチで成功出来たら苦労はしない!と感じている方は多く居ると思います。そう云った意見の多くは商売なんてやってみないと解らないが本音でしょう。しかし、私は店を借りる前の80%で商売の成否は決定されると思っています。残りの20%がコンセプトやまじめに取り組んでいるかなどの成果で決まります。 良く窮境に打ち勝ち見事に成功を収めた成功例などが紹介されていますが、そういった美談で商売が上手く行けば誰しも苦労は無いと反対に私などは反論したいくらいです。そういった美談は事実でしょう。人にも言えないような忍苦があって成功を勝ち得たと思います。それはそれで賞賛に値します。尊敬も出来ます。しかし、その成功者当人は自分らがやってきた苦労をしなければ成功は無いと思っているでしょうか? 「あそこはこうやれば苦労は無かった。」「ここをこうすればもっと上手くいった」ということではないでしょうか? そう云った過ちは誰しもあります。その過ちが出店する前の多くにあると私は思っています。その割合が80%であると云うことです。本音を申し上げると苦労がないほうがいいに決まっています。 楽しく儲かって商売が出来た方が良い決まっています。そのために出店する前の判断が大切だと言っているのです。また、駅前の一等地に高額な保証金で出店すれば良いなどの単純なものではありません。 あなたの規模であなたのコンセプトで適切な店舗で成功は決まります。 もっと、はっきり云わせていただければ多くが勝負はやる前についているということなのです。もちろん例外はあります。何でこんな場所で?なんでこんな商品で?なんでこんな価格で?というようにです。しかし、これらの例外も20%のチャンスの中から導き出されたほんの数パーセントの厳しい中の成功例です。 あなたはどちらを選びますか?成功比率80%と20% そして成功する人は20%失敗する人は80%
ここでの成功の定義は確実にキャッシュフローを生み出している商売を言います。店舗運営の為に借り入れを起こして存続させていたり、経理上の数字のマジックで黒字を計上しても成功とは云えません。
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