::: 春を感じる花 ・ muget :::
5月も後半にさしかかりましたが、フランスにおいて春を感じる花として
代表的な花mugetミュゲ(すずらん)について、お話したいと思います。
日本ではゴールデンウィークの真っ最中「メーデー」の5月1日。
フランスでも同じく労働の日の祝日で「fete
du travail」といいます。
5月1日はメーデーで労働の日でもありますが、何よりも「すずらん
の日」。
すずらんは幸運の花で、この日にスズランをプレゼントされた人は幸せに
なるという言い伝えが昔からあるらしく、友達、恋人、家族にとすずらんを
贈りあう素敵な習慣があります。
以前、「シーズンの花・人気の花」(パリのフローリストと花事情3)
でも少し触れましたが、この日とすずらんに関して、もう少し詳しく
お話してみようと思います。
スズランは4月に入る頃からお店に並び始めます。
この時期になるとフローリストはもちろんのことですが、洋服や雑貨店など
ブティック・デパートなどのvitrine(ウインドー)のディスプレイなど、
街のいたるところでスズランを見かけることができます。
中でも印象的だったのは、ショコラティエなどでも、すずらんをモチーフに
したチョコなどが出てくること。食べてしまうのがもったいないほど
完成度の高いもので、その細かいワザに驚いたものです。
ケーキにすずらんが描かれていたり、すずらんの形のチョコなどが
出ることは、チョコ好き、スイーツ好きなフランス人なら当然のこと
なのかもしれません。と同時にスズランがフランス人の中で、
いかに浸透し、親しまれている花かの証明でもあります。
花をモチーフにしたお菓子や季節を表現するものと言えば、日本では
和菓子がありますが、その季節の花をかたどったお菓子で季節を感じる
意気込みは、どこか共通するものがありますね。
すずらんを街中で見かけるようになると、そこから春のおとずれを
感じるのは、日本人が桜で春を感じるのと、同じような感覚かもしれません。
5月1日の「すずらんの日」にめがけて、どこも装飾を施すのですが、
当日である5月1日には、花屋のみならず、メトロの入り口や、道端など、
そこら中で「すずらん」を売る人が目につきます。
この日はお店を持っていない普通の人でも道端でスズランを
売っても良い事になっているらしく、道端などだと、すずらんと葉だけを
束ねた小さなブーケが2Eくらいで買えたりします。
日本ではフランスほどポピュラーではありませんが、
すずらんは、そのかわいらしい姿から、とても人気があります。
ただし手に入る時期も限定されているので、もうそろそろ終わりです。
町のお花屋さんなどで見かけたら、春を感じながら眺めてみてください。
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