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クリスマスシーズンになくてはならない花といえば、ポインセチアです。鮮やかな
赤の苞(花びらではなく、葉の一種)と、緑の葉のコントラストが美しいことから、欧
米でクリスマス用の鉢植えがつくられるようになったそうです。原産地はメキシコで、
19世紀にアメリカに渡ったといいますから、わりに新しい園芸植物です。
鉢植えしか見たことのなかったポインセチアが、庭木として堂々と3mほどに育って
いるのを初めて見たのはネパールでした。メキシコに行ったら、そんなものは珍しく
ないのかもしれませんが、クリスマスに合わせてお行儀よく鉢に仕立てられた姿しか
知らなかったので、まじまじと見つめてしまいました。高さも高いのですが、伸び伸
びと枝を広げているのにも驚きました。
以前に、ネパールでブーゲンビレアを見たことをお話しましたが、以外とネパール
は亜熱帯の植物が生きられる条件を持っているのかもしれません。それにして、メキ
シコが原産地なのですから、ネパールまで誰かが運んだはずです。当然ながら、苗か
鉢植えで持ち込まれたものを?庭に植えた人がいるはずです。その人は、この植物が
好きだったのだろうろな、なんてことも思います。
ポインセチアだとすぐにわかったのは、もちろん苞が赤く色づいていたからです。
クリスマスに買ったポインセチアを翌年も楽しもうと思っても、東京あたりでは外に
出したままでは苞が赤くなりません。秋口に日照時間が8時間以上だと、色づかない
のです。ということは、ネパールの自然は、苞が色づく条件にかなっているというこ
となのでしょう。
次にポインセチアが庭木になっているのを見たのは、沖縄でした。これもたまた
ま12月だったのですが、やはり苞がきれいに色づいていました。クリスマス前だった
ので、一方では花屋さんの店頭に鉢植えのポインセチアがたくさん並んでいました。
庭木の姿を目にした後だと、鉢植えはいかにも商品であり、人工的な姿に見えました。
実際に商品としてつくられているのだから、当たり前かもしれませんが。
沖縄では、クリームとピンクの斑になった苞がくるくるとよじれている品種も見か
けました。あの品種はその後見ることがないので、量産には向かなかったのかもしれ
ません。
毎年、ポインセチアが店頭に並び始めると、ネパールと沖縄のポインセチアを思い
出します。そのせいか、旅の印象がうすれないようにも思うのです。
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